幼稚園、誕生日会は何をする?内容や流れは?我が園での経験談

幼稚園、誕生日会は何をする?内容や流れは?我が園での経験談

幼稚園では様々な行事が行われます。運動会やお遊戯会、遠足。

 

 

今挙げた行事は大々的なものですが、もっと小規模ではありますが子ども達がとても楽しみにしている行事があります。

 

 

それは、お誕生会です。子ども達にとってお誕生日は特別なもの。自分が主役になれる日です。

 

 

幼稚園でのお誕生会がある日は、誕生月の子は朝からそわそわしている姿をよく見かけたものです。

 

 

でも小規模な行事だからこそ、どんなことをしているのか・・・残念ながら様子を見ることができないことの多い行事でもあります。

 

 

今回はお誕生会ではどんなことをしているのか?その気になる内容を私の経験談からお話したいと思います。

 

お誕生会はどんな流れで進んでいくのか?

 

幼稚園によって違いはありますが、全園児が体育館やホールのような広い場所に集まって、まず全体でのお誕生会をすることがほとんどだと思います。

 

 

私の勤めていた幼稚園では全体でのお誕生会は30〜40分、その後各クラスに戻って30分間クラスでのお誕生会をしていました。

 

 

クラスでのお誕生会の時にはおやつ、またはジュースがあり、みんなで乾杯などして盛り上がっていましたよ。

 

 

幼稚園によってはもちろんお菓子やジュースがない園もあるでしょうし各クラスでの誕生会はやってないという園もあるでしょう。

 

 

でも、全園児が集まっての全体でのお誕生会をやらないという幼稚園は、今のところ聞いたことはないです。

 

 

全体でのお誕生会はどんなことをしているのか?

 

クラス全員で体育館に移動し、誕生者は舞台上に用意された誕生者用の椅子に座って待ちます。

 

 

座る順番は学年毎になんとなくひとまとまりになるように、全体のバランスがよくなるようにということを意識して決められます。

 

 

全員揃ったらいよいよお誕生会スタートです。年少→年中→年長の順に誕生者紹介、そして質問もします。

 

 

質問は「好きな食べ物はなんですか?」といった類のもので、胸を張って大きな声で答える子、恥ずかしくて言えない子・・・様子は様々でしたが、とても微笑ましいものでした。

 

 

誕生者紹介が終わると、みんなからの♪Happy Birthday to you♪の歌のプレゼント。

 

 

1番は4歳、2番は5歳、3番は6歳と、3番まで歌います。

 

 

改めて「お誕生日おめでとう!という声と共に拍手をしてから、誕生者は退場し自分のクラスの場所に戻ります。

 

 

「誕生者は特別」ということで、この日は移動の時もクラスの場所でも常に先頭にいてもらいました。

 

 

次は先生達からの出し物です。これは月によって違い、劇の時もあればクイズの時もあり、毎月変化をつけて子ども達が楽しめるように工夫していました。

 

 

クラスでのお誕生会はどんなことをしているのか?

 

体育館に移動する前に、保育室はあらかじめ椅子を内側に向けた円形に配置しておきます。

 

 

全体の誕生会から戻ってきてからは、必要な子は水分補給や排泄を済ませ、全員が椅子に着席してから開始します。

 

 

私はお手製マイクを作っておいて、それを使って改めて自己紹介、そして質問をしました。

 

 

質問はその場で子ども達から挙手制で募り、誕生者の子が挙手してる子を一人選んで・・・という方法でしたので、質問内容は様々でした。

 

 

また、私の勤めていた幼稚園は誕生者の保護者の方も招待していたので、この輪の中に保護者の方も一緒に座っていました。

 

 

なので、保護者の方にも「○○君(ちゃん)の秘密はなんですか?」という質問をさせていただいていました。

 

 

もちろん保護者の方にはこんな質問をします、と事前に告知しており、みんなに話してもいいような内容の秘密を子どもと相談して決めてくる方、

 

 

出生の時の様子をお話してくれる方、本人に承諾を得ずにとても面白いエピソードをしてくれる方・・・内容は様々でした。

 

 

子ども達は「秘密」という言葉が大好きなので、保護者の方のお話も毎回興味深く聞いていましたし、私も意外な一面を知れたりしてとても有意義でした。

 

 

紹介と質問が終わったら、改めて♪Happy Birthday to you♪を誕生者の人数分歌い、拍手でお祝い。

 

 

そして子ども達お待ちかねのゲームタイムです。何のゲームをするかは誕生者に決定権があります。複数いる場合は誕生者の中で仲良く相談。

 

 

誕生会終了5分前くらいになったらゲームは終了とし、用意してあるお菓子、またはジュースを全員に配布して「おたんじょうびおめでとう!かんぱ〜い!」します。

 

 

このお菓子は役員さんが用意してくれたもので、毎月少しずつ保護者の方から頂いている父母の会会費から購入したものです。

 

 

もちろんアレルギーのある子には個別対応しますが、アレルギーに左右されないようなものを選ぶようにしてくださっていました。

 

 

役員さんがいないので幼稚園側で用意をしている、という園ももちろんありました。そしてお誕生会終了。

 

 

お菓子を食べるペースに個人差があるので時間を有意義に使うためにも私はお菓子タイムを最後にしていましたが、先にお菓子を食べるというクラスもありました。

 

 

自由な園風の幼稚園でしたので「これをしなくてはいけない」という決まりは特になく先生達の個性で決めていたので、多少の差はあったように思います

学年によって差をつけ、年齢相応で楽しめる工夫を!

 

流れとしては今まで挙げた通りですが、年齢によって多少の差があります。例えば全体でのお誕生会での、誕生者紹介。

 

 

年少さんと年中さんの場合は、先生がマイクを持ち「○○君(ちゃん)?」と名前を呼び、「はい!」と返事をしてもらうスタイル。

 

 

年長さんは自分でマイクを持ち「○○です!」と自分で名前を言うスタイルにしていました。

 

 

年中さんでも出来る子は出来ることですが、負担にさせないためと、年長さんへの期待を持てるようにと、そのようにしていました。

 

 

また、質問内容も年少さんは「好きな食べ物はなんですか?」というものでしたが、年長さんは「大きくなったら何になりたいですか?」と、少し質問を難しくもしていました。

 

 

年長さんは恥ずかしくても励ましてあげれば言えることの方が多いのですが、年中少さんは恥ずかしくて頑なに言わない子も。

 

 

そんな時のために先生はあらかじめ答えをリサーチしておき、一緒に言う、どうしてもの時は代弁するようにしていました。

 

 

クラスでのお誕生会でも、年長さんにはダンボールで作られた大きなケーキを用意。ロウソクに火を付けて吹き消す・・・ということもしていました。

 

 

火をつかうので、年中少さんはなしです。また、年少さんは入園してすぐはゲームはできないので紙芝居を読むなど臨機応変に対応していました。

 

 

先生たちからのプレゼント

 

お誕生者には先生からのプレゼントもあります。これは在園中似たような物をもらうことのないように・・・と、毎年決めるもので、冠、勲章、ペンダントが主流でした。

 

 

もちろん素材はキラキラ!他の幼稚園では毎年変えることなく同じで冠、でもみんな冠だけど学年によってデザインが違い、

 

 

年長さんになると男の子は王様みたいな冠、女の子はティアラ・・・という園もありました。

 

 

また、その時の身長体重、先生からのメッセージを記した見開きのカードに手形を押したものもプレゼントしていました。

 

 

こういったものには写真を挿すスペースもあるので、担任の先生と誕生者のツーショットの写真を入れてプレゼントすることが多かったです。

 

 

幼稚園によって差はあるけれど、子ども達にとって特別な行事です!

 

誕生者の保護者を招待して参加してもらう、用意されたお菓子やジュースを食べる(飲む)ということと制限時間30分ということ以外は、

 

 

各クラス何をしても自由、という元勤めていた幼稚園は異色だと思います。

 

 

今までお話してきたことは「私が」やってきたお誕生会というだけで、同じ園内でも全く違う内容のお誕生会をしているクラスもあるということです。

 

 

なのであまり参考にはならないのかもしれませんが・・・全体でのお誕生会の流れは、どの幼稚園でも大差ないのではないかなと思います。

 

 

ただ、子どもにとって一年で一番嬉しいお誕生日を楽しくみんなでお祝いしよう!という意図は、どの幼稚園でも共通して言えることでしょう。

 

 

出し物も子ども達が楽しめるものを考え、練習ももちろんします。冠などのプレゼントももちろん手作り。

 

 

当日もお誕生会の間は誕生者は特別扱いをして、嬉しい気持ちを益々盛り上げます。

 

 

誕生者以外の子ども達にも、お祝いしてあげることの意味や楽しさを伝えていきます。

 

 

誕生日という一生に一度しかないその瞬間を、更に嬉しい楽しい思い出になるお手伝いになっていれば、嬉しく思います。