保育園での泥んこ遊び〜子供たちの様子や注意点、準備について〜

保育園での泥んこ遊び〜子供たちの様子や注意点、準備について〜

保育園では春先から夏までの時期あたりで泥んこ遊びを取り入れるところが多いです。

 

 

中には泥というイメージから「泥んこ遊びって汚れてしまって洗濯が大変そう…」

 

 

「わざわざ泥んこ遊びをする必要ってあるの?」と思うママもいるかと思います。

 

 

そこで今回は保育園における泥んこ遊びの子供たちの様子や注意点、準備するのもなど

 

 

私が実際に勤務していた保育園での経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

保育園の子供たちはどんな泥んこ遊びをしているの?

 

保育園では園庭があることから、公園などで泥遊びをするよりも

 

 

ダイナミックかつ自由にクラスの子供たちの発達や関心に合わせた泥んこ遊びをすることが可能です。

 

 

ママの中には「よく泥んこ遊びをしました。とノートに書いてあるけれど、

 

 

実際にはどんな遊び方をしているのか気になる」という方も実際にいらっしゃいますので、

 

 

ここでは保育園の子供たちがどのような感じで泥んこ遊びをしているのかについて、

 

 

乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介していきます。

 

 

・乳児クラス(0〜2歳児)

 

乳児クラスはまだ動きも少なく、子供たちだけで遊びを提案して発展させて

 

 

いくということもまだできないので、保育士が比較的遊びを主導しながら

 

 

一緒に遊ぶという形で泥に親しむところから泥んこ遊びがスタートしていきます。

 

 

私の経験では砂場の砂にホースで軽く水を撒いて固まりやすくしたところで手形を付けてみたり、

 

 

保育士が作った泥だんごや砂山に触れてみたりしていることが多かったです。

 

 

他にもバケツの中に泥水を作って手を入れたり、ドロドロ状の泥んこを

 

 

握って手からすり抜ける感触を楽しんだりしていました。

 

 

乳児クラスの子供たちは注意深く遊びの様子を見ていないと、

 

 

泥の付いた手を口や目に入れてしまったり、最悪の場合には泥を食べようとしてしまったりする可能性があるので、

 

 

安全面や衛生面の観点からも乳児さんが泥遊びをする時には担任保育士が必ず

 

 

そばについて遊びを一緒に楽しみながらも注意深く見守るように徹底していました。

 

 

・幼児クラス(3〜5歳児)

 

幼児クラスは乳児クラスに比べると泥遊び自体にも慣れてきて、

 

 

動きや遊び方もかなりダイナミックになり、友だち同士で遊べるようになることが特徴です。

 

 

私の勤務していた保育園の園庭には「じゃぶじゃぶ池」と呼ばれている雨が降ると

 

 

子供の足首あたりの位置まで水が溜まる小さな池がありました。

 

 

雨が降ったり、ホースで意図的に水を溜めない限り、普段は乾燥しているのですが、

 

 

泥んこ遊びの時にはここに砂を運んでホースで水を入れて、泥の水たまりを作って

 

 

そこに全員裸足で入って全身泥まみれになって遊べるようにしており、これが子供たちにも大好評でした。

 

 

また幼児クラスになると手先も器用になってくるため、

 

 

大きく綺麗な泥だんごを作ることに熱中している子もいましたし、

 

 

砂場全体を使った大規模な山と川を泥をうまく使って作り上げている子たちもいました。

 

 

泥んこ遊び中の子供たちの様子って?

 

ここでは泥んこ遊びをしている間の子供たちの様子について、

 

 

乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介します。

 

 

・乳児クラス(0〜2歳児)

 

乳児クラスの子供たちは、泥の感触に慣れていなかったり、

 

 

保育園で初めて本格的な泥んこ遊びをするという子も結構いますので、

 

 

最初は泥の見た目を怖がって近づかなかったり、

 

 

感触が嫌で泣き出してしまったりする子も多いです。

 

 

その一方で泥に全く嫌悪感や不思議な物という認識を抱かずに、

 

 

積極的に泥まみれになって夢中で遊んでいる子もいるので、

 

 

はじめのうちは子供一人ひとりの性格や泥んこ遊びの経験に

 

 

左右されて遊びが進んでいくことがほとんどです。

 

 

最初は泥が嫌で泣いていたり、遊べていなかった子も回数を重ねるごとに

 

 

どんどん慣れてきて最終的には楽しく遊べるようになるので、

 

 

保護者の方もその点は心配しなくても大丈夫です。

 

 

私の勤務先の保育園では日々の保育をいつでも保護者の方に見てもらえるように、

 

 

前日に声をかけてもらえればいつでも保育参観が可能だったので、

 

 

泥んこ遊びの雰囲気や自分の子供の様子が見たいママや、

 

 

「自分も汚れを気にせず子供と一緒に思い切り泥んこ遊びをしたい」

 

 

というママはクラスで泥んこ遊びを予定している日を聞き、仕事の都合を

 

 

つけて一緒に遊んでもらうことで子供の発達や月齢に合った遊びの内容や、

 

 

子供の様子などを見てもらえる機会が多かったこともあり、

 

 

保護者の方からも泥んこ遊びは好評だったのが印象的でした。

 

 

・幼児クラス(3〜5歳児)

 

幼児クラスの子供たちはもうすっかり泥んこ遊びが好きになり、

 

 

雨が降った次の日の園庭遊びでは「今日は泥んこ遊びできるかな?」

 

 

と朝から楽しみにしたり、担任保育士に泥んこ遊びができるかどうか

 

 

話しかけて確認したりする様子がよく見られました。

 

 

子供によって泥んこ遊びの時のグループや遊び方にも個性が出てきて、

 

 

バケツやジョウロに水をたくさん入れて泥の水たまりでじゃぶじゃぶと

 

 

手足をばたつかせてダイナミックに遊ぶ子供たちもいれば、

 

 

同じ場所にずっと座ってコツコツ泥だんごを園庭遊びの時間いっぱい作り続けている子供もいます。

 

 

また水に塗れてぬかるんだ地面を踏ん張って転ばないように歩いたり、

 

 

泥が付いていることで普段よりも登りづらい築山に手足を突っ張って一生懸命

 

 

チャレンジすることを楽しみにしている子もいました。

 

 

幼児クラスでは子供たちの好きなように身体を使ってダイナミックに遊べるようになるので、

 

 

保育士は一緒に遊ぶというよりもケガや危険のないように時には声かけや遊び方の

 

 

アドバイスをしながらしっかりと子供たちを見守るようにして過ごしていました。

泥んこ遊びの際の注意事項や準備するべきものってある?

 

先にも述べたように子供たちにとっては楽しめる要素や期待できる育ちが

 

 

多くある遊びといえる泥んこ遊びですが、ママからしてみれば「汚れたものの洗濯や処理が大変…」

 

 

「保育園では良いけれど一緒に遊んでいると大人まで汚れてしまうので

 

 

家庭ではあまり積極的にはやりたくない…」という意見ももちろんあって当然です。

 

 

保育園でも汚れ物や保護者の方に用意してもらう洋服や手間の観点から泥んこ遊びを

 

 

あまり取り入れていないところも実際にありますし、逆に

 

 

「家庭ではなかなかできないダイナミックな感触遊びは保育園で取り入れていきたい」

 

 

という方針のもとでほぼ毎日泥んこ遊びをしている保育園もあります。

 

 

ですのでママの泥んこ遊びに対する価値観や汚れ物に対する印象、

 

 

家事にかかる手間などを考えて、泥んこ遊びの有無や頻度は保育園を

 

 

選ぶ際に可能であれば事前に確認しておくことをオススメします。

 

 

また泥んこ遊びをする場合に準備するものとしては汚れても

 

 

良い服と着替えで、どちらも上下共に必要となります。

 

 

ダイナミックに遊ぶ子の場合には下着まで泥水が浸みこんでしまうこともありますので、

 

 

肌着や下着の替えも一定数用意しておくと安心でしょう。

 

 

さらに子供の爪は短く切っておくことをお願いしています。

 

 

爪の間に泥が入ってしまい手洗いだけでは洗い流せない場合には

 

 

食事や肌に触れる際にどうしても不衛生になってしまいますので、

 

 

お子様の健康管理をする上でも理解して協力してもらえると有難いです。

 

 

保育園での泥んこ遊びのねらいは子供の心身の発達!

 

 

保育園における泥んこ遊びの主なねらいは子どもの五感や体力の発達です。

 

 

泥んこ遊びの遊び方や泥自体の感触や形状は多様にあるため、

 

 

子供たちの想像力を刺激して遊びがどんどん広がっていくといえます。

 

 

子供が泥んこで遊べば遊ぶほど、大人側は汚れ物の処理や着替えの用意と

 

 

大変なことも増えますが、この時期にしかできない遊びを思いっきり楽しむ

 

 

ことができているとポジティブに捉えて、汚れを気にせず遊べるように支度を整えてあげてくださいね。