保育園のクリスマス会のねらいは?実際の流れや職員の出し物、経験談

保育園のクリスマス会のねらいは?実際の流れや職員の出し物を紹介!

保育園ではそれぞれの時期に合った行事をたくさん実施しています。

 

 

中でもクリスマス会は比較的大きな行事になるので、保育士もそれなりの時間をかけて企画や準備をしています。

 

 

そこで今回は保育園でのクリスマス会のねらいや流れ、また職員の出し物で盛り上がった物など

 

 

について保育士として勤務していた経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

 

クリスマス会はいつやるの?会のねらいは?

 

クリスマス会の開催時期に関しては保育園によって多少のばらつきはありますが、

 

 

大抵はクリスマス当日よりも前に実施するところが多いです。

 

 

「クリスマス会なのだから前倒しせずに当日に合わせてやればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

 

 

前倒しで行う理由としては、保育園のクリスマス会を経た状態で家庭でクリスマスを迎えるまでの時間を

 

 

楽しみに過ごしてもらうためということが挙げられます。

 

 

子どもたちにはクリスマス当日は家庭で家族と一緒に過ごしてもらい、

 

 

サンタさんを楽しみに待ってもらいたいという保育園側の願いもあります。

 

 

またクリスマス会のねらいとしては「日本の社会で毎年実施される行事の意味を知ってもらう」

 

 

「クリスマスについてよく知ることで親しみや期待感を持ち、

 

 

クリスマスという行事を楽しめるようになる」という点が挙げられます。

 

 

いまやクリスマスはお祝いして当然だし、サンタさんが来てプレゼントをもらえるのも

 

 

当たり前だと大人としては思ってしまうのですが、子どもたちにとってはきちんとクリスマスを

 

 

認識できるようになる大事な時期ですので、保育園でも一つの大事な行事を子どもたちに分かりやすく知ってもらい、

 

 

楽しみに当日を迎えられるようにこのねらいを元に会の企画や内容を練っていっているのです。

 

 

クリスマス会の流れは?サンタ登場はどのタイミング?

 

ここではクリスマス会の流れについて、私が勤務していた保育園での経験をメインに時系列で紹介していきます。

 

 

・クリスマスの由来の話をする

 

決められた時間までに全園児がホールに集合して座り、

 

 

まずは行事担当の保育士が手遊びや挨拶をして子どもの興味を引き付けて、会を始めていきます。

 

 

私の勤務先ではおやつの時間に組み合わせて季節の行事を実施することが多かったので

 

 

お昼寝明けにクラスごとに支度をしてホールに来てもらうように時間を設定していました。

 

 

そこでまず最初に話をする内容はクリスマスについての由来や何をする日なのかの説明です。

 

 

「24日がクリスマスイブで25日がクリスマスであること」や

 

 

「本来はイエスキリストという神様の誕生日であるということ」

 

 

「サンタさんがみんなが寝ている時にプレゼントを持ってきてくれること」などを

 

 

イラストや分かりやすい言い回しで子どもたちに伝えていき、

 

 

時にはクイズなども入れながら子どもたちを盛り上げていきます。

 

 

・絵本もしくはパネルシアターをする

 

サンタさんやクリスマスの話の絵本や紙芝居などを行事担当の保育士が選び、

 

 

子どもたちの前で読み聞かせやシアター披露を行います。

 

 

私が担当をしていた時はエプロンシアターを選び、エプロンにクリスマスツリーがデザインされており、

 

 

ポケットからトナカイやサンタが出てきてクリスマスについての

 

 

お話をするというような流れで実施し、子どもたちも「ポケットから次は誰が出てくるんだろう?」

 

 

と楽しみに集中して見てくれていました。

 

 

このあたりは会の進行を担当する保育士のセンスや好みも出るので、子どもの人数や会の規模に応じて適したものを選んでみると良いでしょう。

 

 

・クリスマスの歌を歌う

 

クリスマスの歌と言っても、毎年恒例でジングルベル一択でした。

 

 

保育士のピアノ伴奏に合わせてみんなで一緒に歌ってクリスマスの気分をより高めます。

 

 

保育園によっては子どもたちが鈴やトライアングルを持って合奏をしているところもあるようです。

 

 

・おやつの準備をして座って待っている時にサンタ登場

 

一通り会のプログラムが終了したところで、保育士が

 

 

「今日はホールでみんな一緒におやつを食べること」

 

 

「おやつの準備をするのでクラスごとに分かれてイスに座って待つこと」を

 

 

伝え、子どもたちが着席しておやつを待って落ち着いたタイミングで、

 

 

玄関の方から鈴の音が聞こえて、サンタさんが手を振りながら登場します。

 

 

私の勤務先では保護者の方(パパ)が有志で毎年サンタ役をしてくれていましたが、

 

 

子どもたちは完全にサンタさんだと信じてくれていました。

 

 

ここでサンタさんと保育士のやりとりが少しあり、最後に保育園の子どもたち宛てにプレゼントを

 

 

持ってきてくれたのであとで先生たちからもらってねというメッセージがサンタさんから子どもたちに向けてあります。

 

 

ここまででサンタさんは「他の保育園にもプレゼントを配って回らないといけないから行かないと…」

 

 

という感じで手を振ってお別れし、退場します。

 

 

・おやつを食べ終わったところでクリスマス会終了

 

サンタさんの登場やプレゼントの中身に興奮しながらも、行事おやつとして

 

 

星型のクッキーやフルーツポンチを友だち同士で楽しく食べ進め、食べ終わったところでクリスマス会は終了し、

 

 

それぞれのクラス担任の指示に従ってクラスでの保育に戻ります。

 

 

クリスマス会と言ってもおやつまでの間に実施するということと、

 

 

年長児もいれば乳児もいるということでおやつを食べる時間を入れてもクリスマス会自体は30分程度で

 

 

終わるように内容を組んでいました。

職員の出し物はなにをする?

 

園での行事と言えば、普段は子どもを支える側である保育士たちの出し物も楽しみのひとつですよね。

 

 

子どもたちもいつもの先生とは違う雰囲気の先生を見ることができて驚いたり、嬉しそうにしたりと様々な反応を見せてくれます。

 

 

クリスマス会において私が実際に経験したことがある職員の出し物は以下の2つです。

 

 

・ハンドベル演奏

 

クリスマス会のためにレンタルした本格的なハンドベルを使ってジングルベルやきよしこのよるを子どもたちの前で演奏しました。

 

 

子どもたちはクリスマスらしい鈴やベルの音色を楽しむことができ、

 

 

知っている曲が流れると歌詞を口ずさんだり、身体を揺らして手を叩いたりして聞いてくれていました。

 

 

終わったあとも「先生すごいね!」「ハンドベル、私もやってみたい!」とハンドベルの話題で持ち切りで大反響でした。

 

 

やりがいはすごくありますが、職員全員揃ってまとまった練習時間を確保するのが大変だったので、

 

 

やると決めたら早めに役割分担をして練習スケジュールを計画的に組むことが必要です。

 

 

・クリスマスにまつわる絵本や紙芝居を題材にした劇

 

私たちが実際に題材にした絵本は「ぐりとぐらのおきゃくさま」というクリスマスがテーマになったぐりとぐらシリーズの絵本でした。

 

 

子どもたちも知っているキャラクターなので保育士たちが演じていても分かりやすく、

 

 

内容も心温まる可愛らしいストーリーなので子どもたちも真剣に見ていたと思ったら笑いが起きたり、

 

 

ところどころで「あ、○○先生だ!」と小声で指をさして友だち同士で顔を見合わせて喜んだりする姿がみられました。

 

 

劇であれば多少のアドリブも使えますし、キャラの名前やセリフの内容を保育園にまつわるものに変えても楽しめると思います。

 

 

小道具なども職員で分担して時間ができた時に子どもに見つからないようにこっそり作り、

 

 

練習をしているのが文化祭の準備のようで楽しかったのを覚えています。

 

 

以上のように職員の出し物は子どもも大人も楽しめる内容であり、会のプログラムに組み込むと喜ばれること間違いなしです。

 

 

ただ園の方針で「あくまでも子どもがメインだから」という理由や、

 

 

「会の時間の都合上職員の出し物を入れるとボリュームが大きくなりすぎてしまう」という理由から

 

 

クリスマス会には職員の出し物を組み込んでいないという保育園もかなりあります。

 

 

演出のコツやポイントについて

 

ここではクリスマス会の当日に向けて意識しておくべき演出のコツやポイントについて3つ挙げて説明していきます。

 

 

・準備期間としてツリーを飾りつける

 

私が勤務していた園は大規模園でエントランスに大きなクリスマスツリーが12月になると毎年出されていたので、

 

 

そこに子どもたちが製作や自由時間に工作をして作った様々なオーナメントを

 

 

自由にぶらさげてツリーを飾り付けていました。

 

 

自分の作った飾りがツリーに下げられた状態でエントランスにあることで、

 

 

送り迎えの際に保護者の方も見ることができますし、子ども自身も毎日ツリーを見てクリスマス当日を楽しみにする

 

 

きっかけにもなるので日々の保育の製作の時間に少しずつ取り入れていくことをオススメします。

 

 

・サンタさんへ手紙を書く

 

これは2歳クラス以上のクラスで実施されている、サンタさんへのお手紙作成です。

 

 

自分の思いを説明できて、欲しい物やサンタさんへのメッセージを自分で書ける

 

 

年長児は全て子どもの手書きで作成し、まだ自分で文字等が描けないクラスの子どもたちに関しては

 

 

保育士が丁寧に子どもの思いを聞き取って代筆し、子どもたちは手紙の回りにシールを貼ったり、

 

 

カラーペンで自由に模様や絵を書いたりして完成させます。

 

 

全員分まとめて保育園内に作成した段ボール製の特設ポストにみんなで投函して、

 

 

会の当日にサンタさんからお返事が来るという演出をしていました。

 

 

また手紙を作成する過程で保育士も子どもたちに

 

 

「もしかしたらクリスマス会の日に保育園にもサンタさん来るかもね!」と伝えることでストーリー性ができ、

 

 

子どもたちもサンタさんのことをよく考えたり、お返事来るかな?と

 

 

クリスマス当日を楽しみにする姿が強くなるので良い流れができたと思います。

 

 

・クリスマス会当日は朝からBGMとしてクリスマスソング流して特別感を

 

当日はクリスマスソングを流したり、保育室内も飾りつけたりしておくクリスマス会当日は普段の保育とは違う特別感と、

 

 

クリスマスならではの華やかさを出すために室内にモールや輪飾りをつけたり、

 

 

クリスマスソングのメドレーを流して子どもたちの気持ちを盛り上げていきます。

 

 

私の勤務先では保護者の方の保育参加の日程が固定されておらず、事前に申し出ればいつでも保育参加が可能でしたので、

 

 

行事に合わせて平日に休みを取り保育参加をしてくれる保護者の方も多かったです。

 

 

そのために子どもたちも「今日は○○ちゃんのママ(パパ)がいる…!」という面でも

 

 

いつもとは違う感覚を得ることができ、朝からワクワクしている姿がより一層強く見られたように思います。

 

 

子どもが飽きないように30分前後で流れを組んで

 

大人にとってクリスマスは当たり前の行事になっていますが、小さな子どもたちにとっては初めてのクリスマスとなることも多いです。

 

 

去年まではよく分かっていなくても、今年はサンタさんやクリスマスの意味について学ぶこともできるというように成長もします。

 

 

ですのでクリスマス会のねらいとしては行事に親しみを持って正しい理解をしてもらった上で楽しんでもらうことが1番です。

 

 

流れやサンタ登場のタイミングに関しては園や行事担当者によって差はありますが、

 

 

クリスマス当日に向けてのツリー飾りつけやサンタさんを意識できる製作などはクリスマス会当日を

 

 

より楽しく迎えるためにも簡単にできる演出ですので、ぜひやってみてくださいね。