保育園、年末年始はいつから、いつまで休み?園によって違う?経験談
年末年始のお休みは家族で旅行に行ったり、
里帰りをしたりと楽しい予定を考えている家庭が多いかと思います。
普段は保育園に通っている子どもたちもこのお休みの間は大好きな家族と
ずっと一緒に過ごせる大切な時間になるはずです。
そこで今回は保育園の年末年始は、いつからいつまで休みなのか。また園ごとのよって違うのか?など
実際に保育士として働いた経験談も交えながら紹介していきたいと思います。
保育園の年末年始はいつからいつまで休み?
保育園の年末年始のお休みは認可保育園であれば大半が12月29日から1月3日の6連休と定められています。
ただこれは29日と1月4日が暦上平日である場合に成立する連休であり、
暦がうまく土日と重なったりすると年度によっては7連休もしくは8連休になることもあります。
また逆に年末の12月29日が土曜日の場合であれば通常保育の子どもたちはお休みに入りますが
土曜保育を契約しており、29日も土曜保育を希望する家庭がいた場合には
29日も土曜保育を実施してから保育園全体としては年末年始のお休みに入る場合もあります。
年末の最後の週の土曜保育に関しては、ギリギリまで保育を実施するのか園の規則として29日が
何曜日であっても閉園して休みに入るのかというところは保育園や自治体の方針によって
差がありますので、年末年始も土曜保育をお願いしようと思っているママ達は事前に確認しておいた方が良いでしょう。
年末年始に6連休から最大で8連休になるのは認可保育園の例であり、
認証保育園や無認可保育所や24時間土日も開園している託児ルームなどに関してはその保育園ごとに独自のルールや
保育規定があるために、年末年始だからといって保育園を閉めずにいつも通りの保育を行っているところももちろんあります。
年末年始の保育園のニーズは?園によって違う?
保育園で働いていると「年末年始は子どもの人数は減りますか?
あまり年末ギリギリや年始すぐに預ける家は少ないですか?」とママ達から質問されることがあります。
確かにほとんどの家庭は暦通り、保育園の休み期間と同じ期間をお正月休みとしているようで、
両親の仕事納めの日程や時間に合わせて子どもも休みに入ります。
年明けの登園日に関しても両親の仕事始めの日程に合わせて登園してくる過程がほとんどです。
しかし接客業やサービス業をされている両親や年末年始こそ書き入れ時で休むことが
難しい自営の仕事をされている両親も保育園には存在します。
そのようなママやパパにとってみれば、仕事の間に預けることができる保育園が閉まる
ということは子どもの預け先を別で見つけるか、自分達が休みを取るかという
選択をせざるを得なくなってしまうので、年末年始でも保育園ニーズはあるといえます。
ただ認可保育園は規則として特例なく年末年始は閉園し、お正月休みに入ってしまうため、
年末年始にまとまった休みが取れず両親共に仕事をしているような家庭の方々は
その期間だけ祖父母に協力をお願いしたり、一時保育やベビーシッターサービスをスポット利用しているという現状があります。
私は横浜エリアと東京の中央区エリアの保育園に3年ずつ勤務経験があるのですが、
横浜エリアは自営業やサービス業をされている家庭が多く、年末年始関係なく働いている保護者の方が
多く、一時保育や年末ぎりぎりの土曜保育の利用希望者が全園児の3割程おり、
年末年始でも保育園ニーズが高かったです。
これに対して東京中央区エリアの保育園では近隣のオフィスに勤めている方が大半だったこともあり、
普段から土日休みな上に年末年始も会社自体が12月28日から1月6日くらいまで
長期の休みに入るため、土曜保育の利用者や一時保育の希望者はほとんどおらず
年末年始の保育ニーズが低かったのが印象的でした。
以上の点からも、居住エリアに住んでいる人の職種の層や年齢層によって
年末年始の登園時の数や休日保育に対するニーズには差があるということが分かります。
認可、無認可という保育園の方針や位置づけの違いはもちろんですが、
保育園が所在するエリアによっても保育園の年末年始の休みに対する感覚の違いが出てくるといえます。
また年末年始も保育ニーズが高く、子どもの預け先を探している家庭が多くいる自治体に関しては、
独自に自治体が一時保育を実施して年末年始も休むことなく働くママとパパのサポートを実施しているエリアもあります。
自治体の一時保育利用に関しては事前申し込みや利用登録が必要なところも多いので、
利用する可能性があるママ達はあらかじめ自治体の制度を調べておくと良いでしょう。
年末年始は職員も一斉にお休みなの?
年末が近づくと保護者の方に「年末年始の間はもし急な問い合わせや連絡が必要な場合には園に電話をしても大丈夫ですか?」
と聞かれることもあります。
しかし基本的に年末年始の休みの際には保育園自体を閉めており、
保育士はもちろん園長や主任保育士も休みを取っているので誰も電話対応はしません。
電話自体も留守電メッセージに切り替わっていますので、伝言を残すことはできますが、
その内容を確認するのは年始の保育が始まってからになりますので、
急な連絡や保育に関する問い合わせは控えた方が良いでしょう。
年末年始は通常でも6連休と通常保育の際には考えられない連休になりますので、
保育士たちは保育をしながらも時間を見つけて保育室内を大掃除したり、
共有スペースを清掃したりして新年を気持ちよく迎える準備を済ませています。
保育園によっては年末年始の休み期間中に保育室内の床のワックスがけや害虫駆除、
エアコン清掃などの専門業者が入ることもありますし、改築が必要な場所があればこの期間に工事が入ることもあります。
私の勤務先では年始には保育士たちは1月の保育初日より前に半日など時間を決めて全員出勤し、
年度末に向けての計画や1月からの保育内容、行事などについて話し合うための職員会議が
実施されていました。半日の会議を終えたあとは、簡単に保育園内で出前を取り、
お菓子を広げて新年会と交流会をしていました。
親の休み都合に合わせて保育園を長めに休むのは大丈夫?
保護者の方の中には仕事の都合をつけて年末は12月26日くらいから、
そして年始も休みをつなげて1月6日くらいまで比較的長めの休みをとって旅行や里帰りに行く計画を練っている方もいます。
また普段から休みが不規則な仕事なので、年末年始はそこまで休まずに
年明けの1月10日くらいから1週間少し遅いお正月休みを取って旅行に行きたいという保護者の方もいます。
ママやパパは様々なお仕事をされていますし、休日も休みの取り方も多種多様しているからこそ、
保育園もそこは柔軟に対応していますので結論から言えば親の都合に合わせて保育が開始していても
子どもを長めに休ませることは何の問題もありませんので安心してください。
保護者の方も保育園が休みだからと言って自分の仕事に支障をきたしてまで年末年始に
無理やり休みを取らなくても良いと思いますし、休みを少しピークの前後にずらして
オフシーズンに旅行に行くことを狙うことも混雑が避けられる上に空いているので良いと思います。
しかし子どもは長期休みをママやパパと一緒に満喫すればするほど、久ぶりに保育園に登園する時に
両親と離れるのが寂しくて泣いてしまったり、少し精神が不安定になってしまったりする姿が例年見られます。
休み明けの久しぶりの登園の際には保育園でも十分に子どもの様子をよく見ていくようにはしていますが、
家庭でのケアも大切になってきますので、子どもの姿や心の変化を理解してもらった上で協力してもらえると有難いです。
保育園の年末年始は基本的に6連休!
保育園の年末年始の休みは24時間365日開園している無認可の託児ルームなどを除けば原則として6連休となります。
保育園でここまでの連休になる期間は年末年始くらいしかありませんので、ぜひ普段は保育園で頑張っている
お子さんと一緒に家族水入らずでゆっくり過ごす時間を大切にしてください。
年末年始で家族との時間をしっかりチャージして、年明けにはまた笑顔で元気に
登園してくれる子どもたちを保育士一同楽しみにしています。
また職業柄年末年始も仕事で子どもの預け先を探している場合には、自治体が実施している一時保育の
スポット利用などをあらかじめ調べておくと良いでしょう。