幼稚園、入園前にオムツ取れてない〜園での対応やご家庭でできること〜
幼稚園はパンツが基本です。でも、トイトレが完了していない、オムツが取れていない、なのにもうすぐ入園式・・・!
と、焦ってしまう保護者の方もいることでしょう。月齢差が顕著に現れる幼児期。
月齢差だけでなく個人差も激しく、周りと比較して焦ってしまうことも少なくないと思います。
周りのお友達は「大丈夫だよ!」ときっと言うでしょうが、本当にだいじょうぶなのか?不安になりますよね。
今回はオムツが取れていなくても大丈夫か?について、幼稚園での対応など経験談を交えながらお話させていただきたいと思います。
オムツが取れていなくても大丈夫?
オムツが取れていなくても大丈夫か・・・結論から言うと「大丈夫なことが多い」です。
けれどもこれはあくまでも「多い」のであって「絶対」ではありません。
幼稚園の入園面接の段階でオムツが取れていない、またはトイトレを開始していないという理由で入園を断られたという話も聞いたことがあります。
ですのでその幼稚園次第というところが大きいでしょう。
どこの幼稚園でも入園面接の時にトイトレが完了しているかについては聞かれると思います。
大丈夫だろうと油断せず、入園願書が配布される頃にはトイトレを開始していなければ、開始できるように準備を整えたほうがいいと思います。
願書の配布は大抵が10〜11月ですが、早いと9月に配布する園もあります。
希望園の願書配布日も改めてチェックしておくといいでしょう。
なんでオムツが取れてないといけないのか?
正直なところ、子どもにとっても親にとっても紙オムツはとても便利です。
トイトレ中、もしくはトイトレ完了間もない頃のお出かけは常に子どものトイレを心配し、トイレの位置もチェック。
子どもに「トイレー!急に言われて用事を中断なんてこともしばしば・・・。
私も現在は二児の母をしていますので、その辛さはよく分かります。では何故そんな便利な紙オムツが幼稚園ではダメなのか?
まず第一に、幼稚園では子ども達の自立心を育てます。親から離れて自分で頑張ろうという気持ちを育むのです。
そういった自立心を育もうという中でオムツでいい・・・というのは矛盾がありますよね。
第二に、子ども達に十分目を行き届かせるためです。保育士1人に対して年少さんは20人、年中長さんは30人までと決められています。
もちろん幼稚園の規模や方針によってもっと少ないことは考えられますが、幼稚園側も概ねこの人数をもとにクラス編成をしています。
排泄は特に年中少さんの1学期頃までは全員で一緒にトイレに行きます。
その中でトイレの子とオムツの子、両方をきちんと見て援助することは不可能になります。
どちらかがおろそかになってしまうのです。日常の中でももちろん目が行き届きづらい場面はありますが、そういった場面はないに越したことはないのです。
以上2つの理由で、紙オムツはダメ、としている園が多いのではないかと思います。
トイトレが完了していない時の幼稚園の対応は?
トイトレを頑張ったものの、入園までにどうしてもオムツが取れなかった時は、まずは担任の先生にその旨を伝えましょう。
私が保護者の方にお伝えしてきたことは「何回おもらしをしても構いませんのでパンツを履かせて登園させてください。」ということです。
ご家庭と幼稚園とで連携してトイトレをしていこうというスタンスです。トイトレがうまくいかない理由はたくさんあります。
トイレが怖い、膀胱が未発達でおしっこがたまりづらい、紙オムツに慣れすぎておしっこが出ている感覚が分からない、プレッシャーなど・・・理由や原因は様々です。
保護者の方との連携を取る中で原因を探り、その子に負担にならないような方法やペースで進めていきます。
トイレが怖いと思う子はお友達と一緒に行ったり、かわいいキャラクターが描いてあるトイレを見たりすることで少しずつトイレに慣れていくことでしょう。
最初はトイレに座れなくても、トイレに一緒に来れるだけでもいいと思います。
また、お友達の存在は偉大です。みんながパンツで登園しトイレで排泄をしている姿を見ると、自分もやってみよう、頑張ってみようと思う子もとても多いです。
それでもパンツをどうしても履きたくないとお家で駄々をこねる子もいると思います。
そんな時も担任の先生と相談しながら進めますが、私ははじめのうちは登園の時だけオムツ、でも幼稚園到着と同時にパンツに履き替えるというようにしていました。
先生にはいいところを見せたいと思う子は多いもので、先生相手だとすんなりパンツを履いてくれるということもよくありましたよ。
ご家庭でできること、協力してほしいこと
ご家庭で協力して欲しいこと、それはトイトレに前向きでいてくれること。
これが一番・・・これだけと言っても過言ではありません。子ども達は大好きなお父さん、お母さんの気持ちを敏感に察するもの。
保護者の方自身が「面倒くさいな・・・」と思ってしまうと、子ども達も意欲を削がれてしまうものです。
正直なところ、最初のうちは持っていった予備パンツや着替えを全部濡らして持ち帰ってきたりします。
お洗濯はとても大変だとは思いますがため息は心の中にしまって、頑張っている子ども達を応援してあげて欲しいなと思います。
でも案外、初日は全部濡らして帰ってきたのに翌日は2枚、その翌日は1枚・・・と、あれよあれよとトイトレが進み、1週間でオムツ卒業!なんてことも少なくないんですよ。
少しずつでいいのでオムツ卒業に向けてトイトレをしていきましょう
大切なことは、オムツが取れているかどうかよりも、トイトレに取り組んでいるかどうかだと私は思います。
冒頭でもお伝えしたように、これは私個人の経験上の意見であり、「絶対」ではありません。
けれども成長の個人差が著しい幼児期に「絶対」を求める園は少ないと思います。
前向きに親子で頑張る姿勢は、仮にオムツが取れていなくても認めてもらえると思いますよ。
なので、焦ってカリカリしながらトイトレをするのではなく、穏やかな気持ちで自分たちのペースでトイトレに取り組んで欲しいなと思います。
大丈夫、ずっとオムツの子はいませんよ。但し本当に幼稚園によって差のある問題だとは思うので、希望園のリサーチはしてくださいね。