幼稚園、お芋掘りの持ち物や服装は?子ども達の様子など園での経験談
どの幼稚園でも行っている行事の一つ、「お芋掘り遠足」。
子ども達は芋掘りをとても楽しみにしていますし、先生としても本当に楽しい行事の一つです。
今回は芋掘りについて、持ち物や服装、子ども達の様子などについて、私の経験を元に少し詳しく紹介していこうと思います。
芋掘りの時の持ち物は?
芋堀りの際の持ち物は任意の物が多いですが、持っていくといい持ち物を紹介します。
・軍手
多くの園では、任意で軍手を持って来てください、と言われるのではないでしょうか。
我が子を通わせていた幼稚園もそうでしたので、一応持たせていました。
が、「使わなかった〜!」と持ち帰ることもあれば使ってくることもあり、まちまちでした。
任意ですので持ってくるこもこない子もいて、我が子達もその時の気分で使うかどうかを決めていたようです。
私が先生をしていた幼稚園では、芋掘りのねらいとして「土の感触を楽しむ」というものもあったので、軍手は使わず素手で掘っていました。
・大人用の靴下
私が勤めていた園では、「大人用の捨ててもいい靴下」を持って来てもらっていました。
畑は前日雨が降っていたりして適度に湿っていればいいのですが、晴れが続いていると土が乾燥しています。
靴の中に土が入り込んで靴の中も足も土だらけになってしまいます。
靴の上から大人用の靴下を着用して、細かい土の侵入を少しでも防ごうというものです。
これは保護者のかたからいただいたアイデアで、靴の汚れは確かに軽減されました。
・長靴や捨てようと思っている運動靴
芋掘りように長靴や捨てようと思っている運動靴を持ってくる子もいました。
我が子を通わせていた幼稚園では、任意で長靴を持参するように、と言われていました。
・手提げバッグ
掘ったお芋は幼稚園で用意した全員同じ大きさのビニール袋に、子ども達自身で詰めます。
それを自分の手提げバッグに入れて持ち帰るので、多少は手提げバッグも汚れます。
汚れるのが嫌だと芋掘り用に違う手提げを持ってくる子もいました。
以上のように、もし持ち物があったとしても大抵のものは任意であることが多いように思います。
芋掘りの時の服装は?
私が先生をしていた幼稚園では、「思い切り遊べるように」と登園後体操着に着替えて1日を過ごしていました。
なので、芋掘りもその体操着で行きます。
肌寒い時や風が強い時はスモックをその上から着用しましたが、多くは体操着のままでした。
一方我が子を通わせていた幼稚園では、園服(ブラウスにスカートorズボン)の上にスモックを着て日中を過ごしており、その服装のまま芋掘りをしていたようです。
特に芋掘り用に衣類を用意することはなく、日常保育のまんまの服装で芋掘りをするのが主流なようです。
もしかしたら体操着に着替える園もあるかもしれませんが、それもいつもの体操服ですので特別用意する衣類はないでしょう。
足元は私が先生をしていた幼稚園では、靴下を脱いで裸足で自分の靴を履き、その上に大人用の靴下をかぶせたもの。
ですが前述もした通り、捨ててもいい靴や長靴を持って来て、それを履く子もいました。
一方我が子を通わせていた幼稚園では靴下は着用したまま、長靴を持ってきている子は長靴で、持って来ていない子は体操靴で芋掘りを行っていたようです。
芋掘りは見学できるの?
私が先生をしていた幼稚園では、畑に自力で来てくれさえすれば芋掘りの様子を見に来ても良し、となっていました。
未就園児の弟や妹がいればはじっこの方でお芋を掘らせてあげたりもしており、とても自由な雰囲気の中で芋掘りを行っていました。
でも一般的には様子を見られないことが多いと思います。我が子の通っていた幼稚園も、参観は不可となっていました。
理由としては畑が狭い、ということがあると思います。
我が子を通わせていた幼稚園では、園庭の隅の方に家庭菜園程度の畑を作っており、そこで芋掘りをしていました。
園児数の多い幼稚園で1学年に150人程いましたので、掘るのは年長さんのみ。
それでも一人一株あるかどうか・・・という程度の規模でした。
もちろん掘るのは1クラスずつ時間差で。
参観するスペースもない上に、天候や出席状況によって掘る順番が決まることが考えられるので、保護者への対応まではしきれないということもあったと思います。
一方私が先生をしていた幼稚園では、園からバスで5分程度の所に広大な畑を借りていて、そこで芋掘りを行っていました。
全園児で340人程度のそこそこの規模の幼稚園ではありましたが、1人3株以上掘ってもまだ余る程の広さの畑です。
園からは2台の幼稚園バスで2クラスずつ、一気に4クラスをピストン方式で送迎していました。
前日や当日に保護者の方から時間など聞かれることはありましたが園への連絡が殺到するということもなく、
保護者の方々も出発の様子を見ながらうまく動いてくれていたように思います。
芋掘りの時の子ども達の様子
見れないとなると益々気になるのが親心というもの。
「虫が大嫌いなのですが、大丈夫でしょうか・・・」と事前に相談されたこともあります。
そんな心配をよそに、子ども達はとにかく楽しんで芋掘りをします。
事前に芋はどのようになっているのか、「芋抜き」ではなく「掘る」のだということを説明はしておきますが、
中には汚れるのを嫌がってなのか葉を引っ張って「芋抜き」をしようとする子もいます。
でも先生が手伝って掘ると、引っこ抜くと少ししか取れないお芋が、掘るとこんなにたくさん出てくるということに気付き、進んで掘り出します。
また、汚れることもいとわずどんどん掘れる子が協力してあげる姿もよく見られます。
虫が出てきて悲鳴を上げる子がいれば、虫が大好きな子がすっ飛んで行って虫を移動させたり観察大会が始まったり。
どんどん新しい株に移動してしまう子もいれば、根気よく掘り続けてたくさんのお芋を掘り出す子もいたり。
たかが芋掘りではありますが本当に個性がよく出ますし、子ども達同士で協力し合う姿がたくさん見られます。
「先生!見て!でぶいもちゃん!!」
「先生!見て!ちびいもちゃん!!」
と、掘り出した芋を一つ一つ嬉しそうに見せてくれたり、友達同士で見せ合ったり。
虫が嫌いでも、土がつくのを嫌がる子でも、最終的にはみんな笑顔で進んで掘っているのです。
1クラス20〜30分程度で終わってしまう行事ではありますが、今まで芋掘りを嫌がる子は一人もおらず、全員がとても楽しんでいました。
お芋掘りは子ども達が大好きな行事です
改めて用意するものもそれほどなく、子ども達もとても楽しみ、お土産まで持ち帰る・・・芋掘りはこんなにお手軽なのに楽しい行事なのです。
たくさん掘るためにといつもより朝ごはんをたくさん食べて登園するほど気合を入れている子もいます。
また、掘るだけではなく食べる楽しみがあるのも芋掘りの醍醐味。
翌日のお弁当のおかずに入っていて嬉しそうに報告してくる子もたくさんいました。
ちなみにじゃがいもだとコロッケやポテトサラダ、さつまいもだとスイートポテト人気が高かったように記憶しています。
お料理は大変ですが、子ども達が張り切って掘ってきたお芋たち。
頑張ってあげてほしいなと思います。