幼稚園での個人面談で実際によくある質問内容や聞くことについて

幼稚園での個人面談で実際によくある質問内容や聞くことについて

24時間我が子が何をしているか把握していた生活から一転、幼稚園に入園すると空白の時間が増えます。

 

 

例え子どもが色々話してくれたとしても、子どもの言うこと・・・どこまで本当なのか疑問に思うこともあるでしょう。

 

 

また、あまり話をしてくれない子の場合は、何をしているのかさっぱり分からないことでしょう。

 

 

少しでも幼稚園での様子を知るために、個人面談は十分に活用したいところです。

 

 

でも実際どんなことを聞いたらいいのか、どんな風に話を進めたらいいのか分からない方も多いと思います。

 

 

そこで今回は幼稚園教諭として経験してきた個人面談についてのお話をしていこうと思います。

 

個人面談の行われる時期や持ち時間はどれくらい?

 

個人面談が行われる時期は幼稚園によってまちまちではありますが、大体が夏休み直前の7月上旬頃が多いように思います。

 

 

なぜその時期なのかと言うと

 

・子ども達がクラスに慣れてきたころだから

 

・担任も子供たちとの信頼関係を多少なりとも築けており、理解してあげられている部分も多くなってきているから

 

・今後子ども達と更なる信頼関係を築いていくに当たって、家庭での様子も把握し総体的に見ていきたいから

 

・保護者の方も新しい環境での心配事や不安なことなどが募ってきている頃だろうから

 

という理由からだと思われます。

 

 

また、この時期は目立った大きな行事もなく、時間を取りやすいという理由もあるように思います。

 

 

持ち時間は一人10〜15分くらいであることが多いので、聞きたいことが具体的にある場合はメモをして持参しておくとスムーズに話を進めることができると思いますよ。

 

 

個人面談での質問内容は?

 

子どもの個性の分だけ質問もあるので、正直なところ「よくある」という程よくある質問というのはありません。

 

 

ですが学年によって質問内容に差があるように思いますので、ご紹介しましょう。

 

 

年小・年中さん

 

・お友達に手を出していないか?
・泣いてばかりではないか?
・トイレや着脱は自分でできているか?

 

 

年長さん

 

・お友達に強い調子で命令的な言動をとっていないか?
・先生の話をきちんと聞いて落ち着いて行動できているか?

 

などです。

 

 

私の元職場の幼稚園は2年保育も受け入れており、年中さんのクラスの中でも半数以上は新入園児でした。

 

 

なので園生活に慣れているはずの進級者も、新入園児に圧倒され精神的に崩してしまい泣いて登園・・・という子も少なくありませんでした。

 

 

そういった背景もあり、年中さんと年少さんは質問内容が似通ったものが多かったように記憶しています。

 

 

全体的に年中少さんは「園生活に慣れてきたか?」や「生活面はきちんとできているのか?」といった質問内容が主である傾向が強かったように思います。

 

 

一方年長さんはお友達との関わり合い方や生活態度といった、年中少さんより一歩も二歩も先を行った内容の傾向が強かったように思います。

保育者側から聞きたいことや伝えたいこと

 

保育者側からも保護者の方に伺いたいことがあります。それは各ご家庭での様子です。

 

 

子ども達も幼稚園で頑張っている分、お家ではワガママになってしまったり、疲れてイライラしていたり、

 

 

自分で出来ることも甘えてやりたがらなかったり・・・という姿が多少なりともあると思います。

 

 

その子の幼稚園での様子と入園前の様子、今のご家庭での様子を比較することで、幼稚園でするべきフォローを試行錯誤するためです。

 

 

子ども達の性格にもよるので無理強いはしませんが、保育者目線で言うと、家と幼稚園との様子にあまり差がないことが理想的です。

 

 

もちろん、保護者の方と初めて離れて生活する年中少さんにとっては難しいことですが、子ども達にとってお家の次に安心できる場であることを目指しています。

 

 

ですので、保育者にとってはご家庭での子ども達の様子は是非とも聞いておきたいお話です。

 

 

また。持病やアレルギーなどがある場合は、既に伝えてあったとしても改めて詳しくお話してくれるととてもありがたいです。

 

 

一方で伝えておきたいこと・・・これも子ども達によってまちまちなので一概には言えませんが、私は良いところだけではなく悪いところも伝えるようにしていました。

 

 

悪いところというと少し語弊がありますが、例えばお友達とケンカをしてしまった時の様子や先生の話をきちんと聞けず叱られてしまった時の様子などです。

 

 

子ども達は嬉しかったことや楽しかったことは報告しますが、叱られてしまったことなどはなかなか報告しないものです。

 

 

なので、そういった一面も聞いていただくことで、子ども達がどのくらい幼稚園で素の部分を出せているのか判断できるのです。

 

 

個人面談内容は子ども達には秘密?!

 

先ほど「悪いところも話すようにしている」と言いましたが、そのことについてご家庭で子ども達を攻めることはしないでください。

 

 

幼稚園で起こったことは幼稚園で解決しています。お友達とのケンカも喧嘩両成敗で仲裁していますし、話を聞いていなければ聞けるようにその都度声かけをしています。

 

 

褒めるだけではなく、叱るべき場面では叱って対処していますので、ご家庭で重ねて叱ることはしないであげてほしいなと思います。

 

 

子ども達はまだまだ発展途上、叱られてしまうことはたくさんあります。

 

 

でも、頑張る姿だけではなく、そういった姿も見せてくれることは悪いことではないと思いますよ。

 

 

そういった意味では「個人面談の内容は秘密に!」です。でももちろん、いい話を聞いたと言って褒めてあげることは大歓迎!

 

 

大好きなお家の人に褒めてもらえたら、子ども達は益々張り切って頑張ってくれることでしょう。

 

 

個人面談に子どもは連れて行っても大丈夫?

 

個人面談は当然子ども達が全員降園した後に行われますので、子ども達をどうするか悩む方もいるでしょう。

 

 

結論から言えば、子ども達を連れてきても大丈夫です。

 

 

ちょっとした遊び道具やおやつなどを持参して、子ども達が話に入ってこないようにする保護者の方もいました。

 

 

私の元職場はそれらもOKでしたが、おやつを幼稚園で食べることについては園の方針もあると思うので、あらかじめ確認しておくのがベターでしょう。

 

 

天気がいい日は園庭で遊んで待つ子も多くいましたが、この時もし怪我をしてしまっても完全に自己責任となってしまうことをご理解頂いた上で、遊ばせるようにしてください。

 

 

子ども達を連れてくるのはもちろん大丈夫ですが、「話をちゃっかり聞いているから」と、おばあちゃんに預けてくる方もいました。

 

 

また仲良しのお友達同士で預けあいっこをしていたり、延長保育を利用したりと気兼ねなく話せるように子ども達を連れてこない保護者の方も多くいましたよ。

 

 

個人面談は気軽な気持ちで

 

初めての個人面談となるとドキドキしてしまうでしょうが、雑談しに行く程度の気軽な気持ちで大丈夫です。

 

 

バス通園の方は担任の先生とゆっくり話す機会もあまりないことでしょうし、どんな先生なのかを知るいい機会でもあります。

 

 

特別話しておきたいことがある場合は別ですが、それ以外は先生が話をリードしてくれますよ。

 

 

我が子の意外な一面を知ることもできるかもしれません!会話を楽しむつもりで来てくれると、保育者側もとても嬉しいです。