幼稚園での餅つき大会の流れや持ち物は?食べない子もいる?

幼稚園での餅つき大会の流れや持ち物は?食べない子もいる?

幼稚園では様々な行事があります。

 

 

運動会やお遊戯会などの大掛かりな代表的な行事だけではなく、様々なねらいのもとにたくさんの行事があります。

 

 

その中の一つである「お餅つき」はどこの園でも行われているのではないでしょうか。

 

 

保護者の方の参観が可能かどうかはその園によりますが、子ども達はとても楽しみにしている行事の一つです。

 

 

今回は私の幼稚園の先生として、また、我が子を幼稚園に通わせた母としての経験談を元に、お餅つき大会についてお伝えしたいと思います。

 

お餅つき大会の開催時期について

 

園によって多少のバラつきはあるでしょうが、12月に入ってから行う園がほとんどだと思います。

 

 

年末年始のための準備として行っていたお餅つきをなぞらえているのでしょう。

 

 

ただ、年末が近づいてくると冬休みに入ってしまったりクリスマス会を開催したりする園が多いので、多くの園は12月上旬に実施するようです。

 

 

お餅つき大会の流れ

 

お餅つき大会の流れについては園によって大きく違うとおもいますので、ここでは私が先生をしていた幼稚園と、

 

 

我が子を通わせていた幼稚園の2つを例に挙げながら話を進めていこうと思います。

 

 

晴れたら園庭、雨が降ってしまったら体育館(ホール)で行っていました。

 

 

これは両園共通ですし、どこの園も同様でしょう。

 

 

私が先生をしていた幼稚園では、保護者の参観はじゆうですが、雨が降ってしまった場合はスペースの都合上ご遠慮いただいていました。

 

 

一方我が子を通わせていた幼稚園では保護者の参観は不可でしたので、どうしても様子を見たければ」「お餅つき係」としてお手伝いをするしかありませんでした。

 

 

やはり参観したいのが親心・・・お餅つき係は例年大人気で毎年ジャンケンけん争奪戦でした。

 

 

まずは私が先生をしていた幼稚園でのながれをざっくり紹介すると

 

@全園児園庭集合
A「おもちつき」の歌をうたう
B臼と杵の紹介とお餅のつき方の説明
C学年順にお餅をつく

 

という感じです。

 

先生をしていた幼稚園では、登園次第順次バンダナでねじりはちまきをして、雰囲気作りをしていました。

 

 

晴れていてもこの日は園庭にお餅つきの準備がしてあるので、朝は外遊び禁止。

 

 

それでも窓から臼や杵、くんである炉を見ては、子ども達はわくわくしていたものです。

 

 

園庭の広い幼稚園でしたので、お餅つきは3ヶ所で行いました。

 

 

子ども達はクラスごとに臼を囲むように輪になって座り、子ども達が位置についたら炉でセイロを使って蒸し上げたもち米を臼に移します。

 

 

有志のお父さんやバスの先生、体操の先生が交互で子ども達の目の前で8〜9割方お餅をつきますが、その間子ども達は掛け声をかけたりしながらみんなで応援をしていました。

 

 

最後「みんなで力を合わせてお餅を完成させよう!」と、2人1組になって1人10回ずつお餅をつきます。

 

 

待っている子やつき終わった子で声を合わせて10カウントし、全員がお餅の完成を楽しみにしていました。

 

 

つき終えたお餅はお手伝いの役員さんが子ども達の目の前で分割したり丸めたりする作業をしてくれます。

 

 

なのでつき終えたら大人用の杵の重さを感じたり、炉でお米を蒸す様子や役員さんのお仕事の様子を見学し、

 

 

どのような行程でお持ちが食べられる状態になるのかを知ったり、お手伝いをしてくれている人達に感謝の気持ちを持てるようにしていました。

 

 

一方我が子を通わせていた幼稚園ではマンモス園だったこともあるでしょうが、お餅をつくのは年長さんだけ。

 

 

年中小さんは有志のお父さん方がお餅をつくのを少し見学した後は保育室で過ごし、食べる時にまた園庭に出てくる・・・というスタンスでした。

 

 

年中少さんにとっては、お餅を食べるだけの会だったようです。

保護者の方のよくある心配事は?

 

子ども達はとても楽しみにしているお餅つきですが、保護者の方からよくされる相談事があります。

 

 

それは「お餅を食べたことがない」や「お餅が嫌いだけどどうすればいいのか」といった内容でした。

 

 

お餅つき大会の日のお昼ご飯はお餅です。

 

 

私が先生をしていた幼稚園ではきなこもちと磯辺餅、それとみかん。

 

 

我が子を通わせていた幼稚園では大根餅、納豆餅、醤油餅、きなこ餅の4種類があり、好きな味を好きなだけ食べられるというシステムでした。

 

 

つまり、給食やお弁当はありません。お餅を食べられなければお昼抜きとなってしまうのです。

 

 

私はそんな時は、お子様には内緒でおにぎりなどを持って来てもらっていました。

 

 

子どもの通園カバンに入れるのではなく、バスの先生に預けてもらいます。

 

 

やはり先生側としてもできればお餅を一緒に食べて欲しいもの。

 

 

でも、おにぎりなどの逃げ道があると分かっていると、お餅を食べてみようという気持ちも持ちづらいと思います。

 

 

なので、内緒に・・・ということは徹底してお願いしていました。

 

 

実際おにぎりをこっそり食べたのは、10年間先生をしていた中で2〜3人です。

 

 

お友達が美味しそうに食べているとつられて食べられるものですし、なんといっても自分でついたお餅。

 

 

「自分で作った」という思いが食べてみようという気持ちにさせるものなのです。

 

 

実は私の子ども達もお餅を食べたことがありませんでした。

 

 

食べられなくても早バスでしたのでお腹を空かせて帰ってきてもいいや・・・という気持ちでいましたが、

 

 

「お餅美味しかった!!」と笑顔で帰宅し、お餅つき大会をきっかけに2人ともお餅が大好きになりました。

 

 

ほとんどの子はこのように雰囲気に乗せられて食べてみるものです。

 

 

なのであまり心配しなくても大丈夫だと思いますよ。

 

 

お餅つき大会に必要な物は?

 

基本的にはお餅つき大会に特別必要な物はありません。

 

 

お昼ご飯がお餅となるので、お皿代わりに空のお弁当箱を持たせます。

 

 

何味があるかは園次第ではありますが、最低でも2種類の味はあることが多いので、お弁当箱の「仕切り」を入れてお弁当箱を持ってくる子は多かったです。

 

 

でも、お弁当箱の「仕切り」がなくても、蓋と本体を上手に使い分けている子も多く見られましたよ。

 

 

私が先生をしていた幼稚園は雰囲気作りの為にねじりはちまきをしていたので、バンダナや手ぬぐいを当日持って来てもらっていましたが、多分稀なケースだと思います。

 

 

基本的には空のお弁当箱やタッパー、お箸セットだけ・・・特別用意しなくても家にあったり普段持たせている物だけで用足りるはずですよ。

 

 

お餅つき大会は子ども達にとって貴重且つ楽しい行事です!

 

子ども達にとってお餅は「買うもの」えだり、お米からできることは知っていてもどんなふうにできるのかはあまり知られていないと思います。

 

 

「先生!見て!お餅が伸びる!」と嬉しそうに食べながら見せてくれる姿も多く、つきたてのお餅の醍醐味を存分に味わうことができていて、見ていても嬉しくなります。

 

 

お餅が苦手な子も「自分でついたお餅だから」と挑戦する様子も多く見られます。

 

 

お餅つき大会は日本古来からの伝統を知るだけでなく、食育にも一役買っていて、更に子ども達は楽しい!!

 

 

一石二鳥どころか、一石三鳥な行事なのです。