幼稚園、連絡帳の返事は何を書けばいい?内容など先生が答えます

幼稚園、連絡帳の返事は何を書けばいい?内容など先生が答えます

「連絡帳」と聞くと保育園のイメージが強い方も多いと思いますが、幼稚園でも取り入れている園は多いです。

 

 

でもどんな風に活用したらいいのかと悩む方もいらっしゃるでしょう。

 

 

どんなことを書けばいいのか。どのくらいの頻度で書けばいいのか。そもそも書かなくてはいけないのか?

 

 

先生に聞きたいけど、書く気がないとマイナスイメージで受け取られたら嫌だな・・・そんな方もいると思います。

 

 

今回は連絡帳の活用方法や書く内容、返事について私の幼稚園教諭としての、また、我が子2人を幼稚園に通わせた母としての経験談を元にお話したいと思います。

 

連絡帳の種類は3種類あります。

 

一言に「連絡帳(連絡ノート)」と言っても3種類の連絡帳が存在します。

 

 

@家庭での様子や先生への質問などを自由に書くためのもの。

 

Aお迎えなど連絡事項のみを書くもの。

 

B上記2つのどちらも書いていいもの。

 

 

です。

 

 

総数を見ればBが一番多いでしょうが、Aの連絡専用の連絡帳のみしか使っていない幼稚園もあります。

 

 

我が子を通わせていた幼稚園が、途中からAの連絡帳のみでした。園でのことでの心配事や質問などは、直接または電話で、というスタンスです。

 

 

私個人としては歩き通園ならまだしも、わざわざ園へ行ったり電話したりするほどのことではないかな・・・と聞きたくても聞けないことが多かったので、

 

 

連絡帳は大いに活用して欲しいアイテムです。

 

 

連絡帳にはどんな返事を書けばいいのか?

 

前述の@Bの連絡帳の返事について言えば、極論「お子様に関することであれば何を書いても構いません」です。

 

 

ただここで大切なことは「子どもに関係すること」であるということ。

 

 

私が先生をしていた時に再三言われたことは「交換日記ではない」ということです。

 

 

担任の先生に慣れてきた頃になると、くだけた内容になるのは保護者の方もそうですし、先生側としても同じことです。

 

 

でも「子どものためのノートである」ということは念頭に置いてください。それさえ踏まえていれば、返事は何を書いてもOKです。

 

 

私が親として記入したときは、一番最初は子どもの紹介・・・性格や長所や短所です。

 

 

また、持病がある場合は症状やして欲しい対処も書きました。

 

 

もちろん口頭でも伝えてあることではありましたが、文章として残しておくことで、読み返せばすぐにわかるようにしておくためです。

 

 

幼稚園の先生は全体的に若く、独身の方が多いですよね。持病の発作など親でも慌ててしまうようなことは、先生はもっと慌ててしまうと思います。

 

 

そういった時に役立つかもしれない・・・そういう思い出記入していましたし、先生の立場としてもそうしてもらえるととても助かりました。

 

 

残っていていつでも見返すことができるということは、とても心強かったです。

どのくらいのペースで書けばいい?

 

連絡帳の活用ペースは幼稚園によって様々です。

 

 

私の勤めていた幼稚園では、前述のBのタイプの連絡帳を取り入れていました。

 

 

基本的には子ども達が毎日持ってきて、毎日持ち帰ります。

 

 

何かお話が書いてあった場合はとりあえずその場では目を通すだけにとどめ、預かって保育後にゆっくり返事を書いて翌日持ち帰ってもらいます。

 

 

何か書いてあっても「承知いたしました」の一言で済む内容のものや、早急に返事が必要な内容の場合は2〜3行書いて当日持ち帰ってもらっていました。

 

 

全くやり取りのない子や連絡事項だけのことが多い子の分は、最低でも1ヶ月に一度は預かり、日々の様子を書いて渡すようにしていました。

 

 

連絡帳が好きな保護者の方は先生の書いた内容に毎回返事をくれるので、2日に1回は書く・・・といったペース。

 

 

一方で「見ました」という判子かサインのみで1度も書かなかった保護者の方もいます。

 

 

また、先生が書いた内容に一度は返事を書いても、二度目は判子で終わらせる保護者のかたもいました。

 

 

我が子を通わせていた幼稚園では最初のうちは@とAの併用でした。

 

 

@の連絡帳は各学期に一度だけ子どもの様子と今学期の協力に対する感謝を書いて、学期末に渡してくれました。

 

 

私は休み中の過ごし方など様子を書いて翌学期の最初に持たせましたが、何も書かない保護者の方も結構多くいました。

 

 

また、そのまま先生が連絡帳を管理していたので、多くても書くのは1学期に1回。

 

 

Aの方の連絡帳は純粋に体調面の連絡事項のみに使用されていたので、保護者からお知らせがあって書いても判子か一言二言の返事のみで毎日持ち帰ってきていました。

 

 

そして、気付いたら@の様子を知らせてくれる連絡帳は廃止になっていて、Aの連絡帳のみになっていました。

 

 

先生としてはご家庭での様子を少しでも知れるといいな・・・という気持ちはありますが、基本的に連絡帳は保護者の方からの体調面などの連絡事項を除き、

 

 

園生活の様子をお伝えするものだと私は思っています。なので連絡事項さえなければ極端な話、一度も書かなくても大丈夫だと思います。

 

 

先生から見て書いて欲しい内容や、先生が書いてくれる内容は?

 

先生目線で書いて欲しいこと・・・お子様のことなら何でも!です。

 

 

なんてことないご家庭での日常のことを書いていただくのもとても嬉しいです。

 

 

幼稚園では見せない一面を知ることができるのはとても嬉しいですし、その内容をネタに子ども達と話が盛り上がる・・・なんてこともよくあるのですよ。

 

 

もちろん幼稚園に行きたくないと言っている、お友達とトラブルがあったようだ・・・などの心配事もとても参考になります。

 

 

お友達とのトラブルに関しては、お子様の話だけでは分からないことも多いでしょう。

 

 

状況説明や解決方法などをお伝えすることで安心してもらえるのではないでしょうか。

 

 

また、幼稚園に行きたくないとご家庭では言っていたとしても、園生活を楽しく過ごしている様子をお伝えできれば、安心してもらえると思います。

 

 

こういった質問やお話があればそれに対するお返事はもちろん書きますが、それ以外は主に園での様子をお伝えします。

 

 

誰と仲良しなのか、どんな遊びが好きなのか。なるべく細かく、情景が思い浮かぶように伝えることを心がけていました。

 

 

例外として、悪いこと・・・極端に落ち着きがないなどのや誰かに危害を加えたなどの話は、私は書かないようにしていました。

 

 

文章だと誤解を招きがちですし、悪い話は形として残しておくべきではないと思うからです。

 

 

もちろん保護者の方には何を書いて頂いても参考になったり嬉しかったりはしますが、

 

 

先生からとして書く事は成長したところや園での様子、子どもと接するに際してアドバイスを貰う・・・といった内容が主だったように思います。

 

 

連絡帳はうまく活用すれば園生活がよく見えるようになる便利なアイテム!

 

連絡帳は無理して書く必要はありません。

 

 

でも、上手に活用すれば園生活を過ごす様子を知ることができ、安心して送り出すことができるようになります。

 

 

電話したり幼稚園に出向いてまでのことではないけどちょっと気になる・・・そんな事こそ、連絡帳で聞いてみるといいと思います。

 

 

また、担任の先生になかなか会えないバス通園の方にとっては、担任の先生のことをよく知る手段にもなるでしょう。

 

 

幼稚園生活は親にとってもとても楽しく濃厚な時期です。

 

 

是非上手に活用して、親子ともに楽しい園生活にしてくださいね。