幼稚園の早退でよくある理由や伝え方について【経験談】
幼稚園は義務教育ではありませんが出欠席はきちんと取っていますし、皆勤賞や精勤賞を用意している幼稚園もあります。
遅刻・早退は1ヶ月中に3回あると1回の欠席として処理されます。
とは言ってもご家庭の都合などによってやむを得ず早退しなくてはならない時もあると思います。
今回は早退の理由や伝え方などを、私の幼稚園教諭としての経験を元にご紹介したいと思います。
よくある早退の理由
小学校と違って義務教育ではないので、遅刻・早退は幼稚園では割とよくあります。
特に理由を言わない保護者の方もいましたが、私の経験した中で記憶に残っている理由を紹介しましょう。
@私用
早退の理由は圧倒的に私用が多いです。
具体例を挙げると
・おじいちゃん、おばあちゃんが遊びに来ているから
・ちょっと遠方まで買い物に行きたい
・七五三の写真撮影の予約を入れてしまった
・パパが平日休みなのでお出かけしたい
などです。
小学校に通っているお兄ちゃんやお姉ちゃんの学校公開に行くとお迎えに間に合わないから・・・と早退させる方もいましたが、
延長保育が導入されると延長保育を利用し早退させなくなるというパターンも増えたように思います。
A忌引き系
身内に不幸があったなどの理由です。また、お見舞いなどの理由もありました。
B通院関係
持病を持っている子も幼稚園にはいます。
大きな病院は特に時間指定されてしまうことも多いので、早退して通院している子もいました。
C兄姉弟妹関係の用事
@の私用でも触れましたが、上の子の学校行事の兼ね合いや、下の子の検診などの兼ね合いで早退する子もいました。
D体調不良・怪我
これは、幼稚園側から連絡をして早退してもらうケースです。熱の時は37.5℃を目安にお迎えに来てもらうようにしていました。
怪我はよほど大きな怪我でない限りは保護者の方に連絡をした上で病院に連れて行き、また戻って保育に参加しますが、
大怪我の場合や保護者の方の意向によっては通院後そのまま早退してもらっていました。
上記のような理由の中での早退は、私用と体調不良が大部分を占めていたように思います。
早退する時の連絡はどうしたらいいのか?
早退することがあらかじめ分かっている時は、前日までに連絡帳や電話、口頭などで知らせて頂けるとありがたいです。
事前に早退が分かっていれば、全員参加で行いたい保育内容を別日にずらすなど臨機応変に対応できますし、配布物やお知らせ事項などについても事前にお伝えできるからです。
また、活動をずらせなかった場合でも時間配分について配慮できますし、お迎え時間についての相談もできます。
急な用事ができてしまった時は、分かった時点ですぐに幼稚園に連絡を入れてくだされば問題ありません。
多少はお待たせしてしまうかもしれませんが、できる限り時間に合わせて対応してくれますよ。
逆に幼稚園側から連絡する場合は、怪我の時は病院に行くタイミング、体調不良の時は症状が出たタイミングで連絡します。
まず家の電話に連絡しますが、出なかった時は携帯電話やお仕事先などの緊急連絡先に連絡させて頂きます。
幼稚園にあらかじめ提出する緊急連絡先は、変更があったらすぐにその旨を幼稚園に伝えておいてくださいね。
早退の時のお迎えの場所は?
いざ早退させる時はどこまでお迎えに行けばいいのか?これはその幼稚園によってまちまちです。
私の元職場の幼稚園は保育室前か保健室までお迎えに来ていただいていましたが、
私の子ども達を通わせていた幼稚園は保育中は玄関の前までしか入ってはいけないという幼稚園でした。
ですので、時間に玄関で待っていると一人で玄関まで来る、という感じで、お迎えの時間は急なお迎えであっても割ときちんと伝えなくてはなりませんでした。
その幼稚園の方針にもよりますので、連絡をした際にどうすればいいのか聞いてみるのが確実だと思います。
また、体調不良や怪我などの場合は、元職場の幼稚園はバス通園の子はその子が乗降するバス停まで園バスで送っていました。
バス停までもそれなりに距離のある子や徒歩通園だけど割と距離のある子については自宅前まで送っていくなど、
子ども達になるべく負担がかからないように臨機応変に対応していました。
一方で園では送らずにお迎えを徹底しているという方針の幼稚園もあります。
連絡が来た時にお迎えの方法は伝えられるとは思いますが、曖昧な場合は確認するといいと思いますよ。
早退理由は言わなくても大丈夫?
お出かけなどの理由による早退は度重なるとなんとなく言いづらい・・・
そんな保護者の方もいらっしゃるでしょう。できれば理由の詳細は言いたくない場合、正直なところ言わなくても全然大丈夫です。
幼稚園は義務教育ではありません。極端なことを言えば、通わなくても問題ないのです。
だからといって何をしてもいいというわけではありませんが、小学校・中学校に行くようになると嫌でも親子の時間は減ってしまいます。
人格形成に一番大切な時期である幼児期、平日早退させてしまうことになったとしても親子の時間を作ることはとてもいいことだと思います。
先生たちも理由を聞いたからと言って嫌な顔もしませんし、理由を濁したからと行って詮索したりもしません。
ただ、「遅刻・早退は1ヶ月に3回で1回休み」というルールがあります。
出欠席を管理するにあたって理由は大雑把にでも把握しておく必要があるので、「私用」という程度にざっくりとでいいので伝えて欲しいというところはあります。
でも、おじいちゃんおばあちゃん、パパママとの平日のお出かけは、子ども達にとってとても嬉しく特別なもの。
保護者の方が理由を濁しても、子ども達が嬉しさのあまり全部先生に話している、なんてことも少なくないのですよ。
早退はそんなに構えなくても大丈夫!
幼稚園の先生になるにあたって、幼児期の大切さを先生達は十分学んできています。なので私用での早退構ええなくて大丈夫。
ただ、行事はそれに向けてみんなで取り組んでいますし、クラスをまとめる絶好の機会。そして何より子ども達自身楽しみにしているものです。
なのでどうしても・・・という時でない限り避けて欲しいという気持ちはあります。
年長さんくらいになると行事の楽しさも知っているので「幼稚園がいい!」なんて言われてしまう可能性も。
早退は連絡さえ入れれば大丈夫なのであまり構えず気楽な気持ちで大丈夫ですよ。