幼稚園、PTA役員の役割は?決め方や断り方は?実際にあったトラブル

幼稚園、PTA役員の役割は?決め方や断り方は?実際にあったトラブル

小学校のPTAと同じように、幼稚園にも役員はあります。

 

 

役員の役割や決め方、制度などについては各幼稚園で大きく違い千差万別ではありますが、役員がないという幼稚園は聞いたことがありません。

 

 

最近は延長保育や預かり保育の充実により、働くママさんであっても保育園ではなく幼稚園に通わせるケースも増えてきています。

 

 

働くママさんにとって、役員はできれば避けて通りたい問題でしょう。

 

 

今回は、PTAの役員さんの役割や決め方、断り方などを、私の幼稚園の先生としての、また、我が子を二人幼稚園に通わせた母としての経験を元に、紹介したいと思います。

 

PTAの役員はどうやって決めるの?

 

入園、進級してすぐに、保護者会が開催されます。

 

 

改めて担任の先生から自己紹介があったり、クラスの保育方針や園生活におけるお願いや注意事項についてお伝えする為の会ですが、大抵はこの時に役員決めもします。

 

 

本人や周りのみんなが納得した上で決まられるように、との意図です。ただ、なかなか決まらない現実もあります。

 

 

小学校は児童一人につき最低でも一回は何かしらの役員をやらなくてはいけない・・・というような決まりがありますが、

 

 

幼稚園においてはそういった決まりがないことが多いからです。

 

 

基本的には希望制ですが、なかなか決まらない押し付け合うような雰囲気や沈黙に耐え切れずに引き受けてくれる保護者の方もいました。

 

 

また、出席率がいい時は最悪ジャンケンで決めるというケースもあります。

 

 

保護者会の時間内に決まらなければ欠席者含めた全員に担任が電話をして、改めてお願いしてやっと決まる・・・と、かなり苦戦しているクラスもあったようです。

 

 

PTAの役員にはどんな役割があるの?

 

一言でPTAの役員と言っても、幼稚園の方針次第で大幅に違います。

 

 

私の元職場の幼稚園は全部で15〜16クラスあり、各クラス2名ずつ、合計30人前後の役員さんが選出されていました。

 

仕事内容は

 

 

・お誕生会のお菓子やジュースの決定、手配

 

・バザーの企画、運営

 

・バザーの収益金を子ども達に還元するための催し物の企画、実行(劇団などを呼んでくださったりしていました)

 

・運動会のお手伝い

 

・クリスマス会のケーキやプレゼントの決定、手配

 

・おもちつきのお手伝い

 

・謝恩会の企画、運営

 

・月に一回の運営委員会

 

が主な仕事内容で、30人全員で取り掛かるものと、分担しているものとありました。

 

 

それとは別で任意で、クラスの懇親目的でママ同士のランチ会やクラス会を企画、開催してくださったりもしていました。

 

 

正直なところ元職場の役員さんの仕事はかなりのボリュームで、役員さんへの負担は大きかったと思います。

 

 

一方、我が子を通わせていた幼稚園は、ママたち全員が何かしらの仕事をするという分担システムでした。

 

 

運動会やおもちつき、お遊戯会などの行事関係のお手伝い係はもちろんのこと、私立幼稚園協会PTA連合会主催の講演会を聴きに行く係まで、仕事内容は色々ありました。

 

 

いわゆる役員さんのポジションの人は各クラス3人選出していましたが、純粋にクラスのママ達をまとめるのが仕事。

 

 

行事前の集合時間や注意事項などの再確認や、クラスのママ達のランチ会の企画などです。

 

 

ランチ会はもちろん任意なのでランチ会が好きではない人が役員になると、ランチ会は開催されませんでした。

 

 

仕事のボリュームはそれほどありませんでしたが、担任の先生や幼稚園とのパイプ役であったりたくさんいるママ達をまとめなくてはいけなかったので、

 

 

気苦労はかなり多かったように思います。

役員は断れるの?断り方は?

 

前述の通り、PTAの役員と一言で言ってもボリュームにはかなり差がありますが、共通して言えることは「希望者である」ということ。

 

 

なので、極論を言えば絶対にやりたくない人は頑なに沈黙を守っていればいいのです。

 

 

但し、ジャンケンで決めることになってしまった場合は、負けてしまったら(役員になると決まってしまったら)腹はくくる必要があると言えます。

 

 

ジャンケンに参加した時点で「負けた人が役員」ということに合意したことになるからです。

 

 

けれども、役員さんは子ども達の活動や行事のためにあるポジションであることは理解していてほしいポイントです。

 

 

誰かしらがやらなくては、困るのは我が子を含めたクラスの子ども達なのです。

 

 

希望者であってもそうではなくても、やると決まってしまったからには責務を全うして欲しいなと思います。

 

 

その自信がない人は、できない旨とその理由をきちんと伝えて辞退してもいいと、個人的には思いますし、そこまで無理強いさせられることはないと思います。

 

 

また、無責任に引き受けるよりもよっぽどいいと思いますよ。

 

 

尚、妊婦さんや持病を持っている人は役員さんは免除されることのほうが多かったように思います。

 

 

役員さんにあるトラブル

 

PTAの役員はとにかく面倒というイメージの中には、トラブル関係も含まれていると思います。

 

 

元職場では正直なところ、今年は仲がいいな、今年はアッサリしていな・・・と見ていて感じることはありましたが、職員の耳に届くほどのトラブルはありませんでした。

 

 

トラブルとして考えられるのは役員さん同士の不仲がありますが、密に連絡を取り合う者同士避けられない問題ではあります。

 

 

私は我が子を通わせていた幼稚園で一度だけ役員をやりましたが、実はトラブルがありました。

 

 

私はどちらかというと「人類皆友達!(笑)」という対応ですが、役員の中でどうしても相性が悪く、一触即発状態。

 

 

ですがいい大人ですし、子ども達のための役員。親がもめるなんて論外です。そんな思いでなんとか乗り越えましたが、今思い返しても辛い1年でした。

 

 

一方で自分に足りなかったものや悪いところも見つめ直すいい機会になりましたし、一生付き合っていきたいと思える友達との出会いもありました。

 

 

確かにトラブルはないとは言い切れませんし、大人になってこんなに人間関係で悩むなんて・・・と落ち込みますが、

 

 

それは役員になってもならなくてもありえる問題です。

 

 

それに子ども達の様子を見る機会が増えたり、先生と仲良くなれたり、クラスや学年をこえた友達ができるので相談にも乗ってもらえるようになりますし、

 

 

密に連絡を取り合うからこそ一生の友達も出来たりします。

 

 

「子どもあってこその関係」

 

「子ども達のための役員」

 

 

この2つを年とに置いておけば、トラブルがもし起きてしまっても、一歩引いて対処できるように思います。

 

 

マイナスイメージを持ちすぎないで

 

PTAの役員の活動は確かに大変です。

 

 

幼稚園によっては仕事のボリュームも多く、また、そのほとんどが平日に行われるのでフルタイムでお仕事をもっているママにとっては本当に大変だと思います。

 

 

でも、実際にやってみると楽しかった!やってよかった!という意見が大部分です。

 

 

一番大変だとよく言われるバザーの企画・運営も、学園祭の準備みたいで学生に戻った気分になれた、とよく聞きました。

 

 

職員としては、お母様方のバイタリティは本当に尊敬していましたし頭が上がりません。

 

 

また、何度も幼稚園足を運ぶことになるので幼稚園や先生のことをよく知るいい機会になります。

 

 

ただ、先程も言いましたが役員さんのお仕事は平日がほとんどです。

 

 

なので、フルタイムで仕事をしている人は仕事に融通がきかないと実質無理だと思います。

 

 

でも、少しでも興味があるなら、仕事や私生活の都合がつくなら、責任を持ってやれるかも!と思うなら、是非挑戦してみてください。

 

 

案ずるより産むが易し、ですよ。