子育ての寝不足で眠い、辛い・・・いつまで続く?ママ達の経験談
子育ては産後から休むことなく始まります。
特に最初のうちは慣れないことばかりで大変な上に、新生児特有の生活リズムにママも合わせて動かなければなりません。
ママ自身のことはすべて後回しにして子どもが最優先の生活の中で、寝不足状態が続いて「辛い」と思うママも多いでしょう。
今回は子育て中の寝不足状態はいつまで続くのか、その解消法や実際にママが経験したエピソードなどを交えて紹介していきたいと思います。
子育てをしていて寝不足になる原因
子育てをしていて寝不足になる原因は主に3つあります。
夜泣きのため
生後間もない赤ちゃんは昼夜の区別がつかないために、まとまって眠ることも少なく眠り自体も浅くなりがちです。
もちろん夜間であっても乳児は授乳や排泄のタイミングで覚醒して欲求が満たされるまで泣くことも多々あり、うまく再入眠できずにぐずります。
その都度ママも寝かしつけや授乳のために起きて対応しなければならなくなるので、
産前のように長時間熟睡できるような睡眠時間が取れなくなり自然と寝不足状態となります。
子どもが早朝から目覚めるため
赤ちゃんをはじめ乳幼児は就寝時間も20時や21時と早い分、翌朝の起床時間も5時や6時と非常に早い子がほとんどです。
子どもは起きるとママやパパを求めて泣いたり、遊んでほしくて起こそうとしたりするためにママも子どもに合わせて起きる生活になります。
ママは子どもを寝かしつけた後の貴重な時間を家事や趣味、仕事の時間に充てているので寝るのは23〜0時過ぎになることも多いと思います。
本来ならば7時に起床予定でも、5時に子どもが起きてしまえば一緒に起きて遊んだり、食事を作ったりするようになるため、睡眠時間が削られていきます。
子どもの体調不良による看病のため
乳幼児はよく体調を崩すものです。
発熱であったり、感染症であったりと症状や要因は季節や体質によって様々ですが、
子どもが体調不良の時には夜もうなされて起きてしまったり、生活リズムが乱れて昼夜逆転してしまうこともあり得ます。
子どもの様子や変化を24時間体制で見守り、何かあった時にはすぐ対処できるように夜通し看病していることで、慢性的な寝不足になります。
寝不足状態での子育てはいつまで続くの?
子育て中のひどい寝不足状態はいつまで続くのか、終わりが見えないと不安ですよね。
しかし実際には生後6か月〜1歳前を目安に自然と子どもも落ち着いてきて、ママもまとまった睡眠がとれるようになってきます。
「子どもがもうすぐたくさん寝るようになるな」と判断するための変化やきっかけを3つ挙げて説明していきます。
昼夜の感覚が身に付き、夜泣きが減ってくる
生後6か月くらいから子どもによってバラつきはあるものの、日中は1.2時間、夜間は5.6時間単位でまとまって眠るようになってきます。
子どもによっては朝まで一回も目覚めずに良く眠る場合もあります。
このように「最近よく寝てくれるようになったな」と思ったらそれはママの寝不足状態も解消間近です。
1歳に向けて断乳、離乳食を始めることで生活リズムが整ってくる
卒乳を目指して断乳を始めることで、夜間に授乳の為に起きる必要がなくなります。
また子どもも離乳食で空腹が満たされているためにぐっすり眠るようになり、夜間の覚醒の回数がぐっと減ります。
つまりママも夜間にまとまった睡眠時間を確保しやすくなります。
体力もつき、身体を動かして遊ぶようになる影響で良く眠るようになる
はじめは抱っこばかりだった子どもも、寝返り・ハイハイ・つかまり立ち・伝い歩きをするようになり、視野や行動範囲もどんどん広がっていきます。
日に日に遊びの幅も規模も大きくなるため「全力で遊び、ぐっすり寝る」というサイクルに子どもの身体が変化してきます。
大人でもたくさん遊んだ日や身体を動かした日は心地よい疲れで良く眠れますよね。
ママの睡眠時間を確保するためにも、日中は子どもと一緒に思い切り遊ぶことをオススメします。
寝不足による眠気や辛さの解消法について
寝不足による眠気や辛さはママの健康状態や家事や仕事のペースにも影響を及ぼしますので、一刻も早く解消できるならしたいですよね。
ここでは寝不足状態が続くときの眠気や辛さを解消するコツをいくつか紹介していきます。
短い時間でも質の高い眠りにつけるような工夫をする
30分でも1時間でも、とにかく子どもが寝入ったタイミングに合わせてママ自身もすぐに仮眠を取るようにしましょう。
大人になるとタイミングよく眠ることは難しいかもしれませんが、
たった15分でもぐっすり眠ることができればストレスも疲れも解消されると言われています。
すぐに入眠するコツとしては、スマホは見ない、オルゴールやヒーリングミュージックといった神経が落ち着くBGMを流す、
寝やすいクッションやブランケットを用意しておくといったこと効果的ですので出来る範囲で工夫してみると良いでしょう。
家事や仕事よりも、とにかく眠りを最優先する意識をもつ
子どもが寝ている貴重な時間を自分の時間として有効に使いたいという気持ちもとてもよく分かります。
しかし寝不足では家事や仕事をはじめ作業の能率も落ちますし、集中力も続きませんよね。
とにかく疲れをとって気持ちをリフレッシュさせるためにも、子育て中は休養第一と考えて、時間があれば睡眠をとることをオススメします。
ベビーシッターや託児所、両親の力を借りて休息時間を作り出す
いくら子どもの寝かしつけを工夫しても子どもが起きてしまう、夜泣きが収まらない、すき間時間に眠っても疲れが溜まる一方で体調も悪いというような場合もあるかと思います。
そのような時は一人で解決しようと無理をせずに、1時間単位で利用できるベビーシッターや一時預かりをしている託児所に子どもを預けたり、
身近に両親がいるのであれば子どもをお願いしてみることも決して悪いことではありません。
寝不足状態が続いてストレスフルな状態から育児ノイローゼになってしまったり、
体調不良から子育てができない状態になってしまったりするよりは思い切って他者のサポートに頼った方が良いですよね。
そうすることでママがゆっくりと休め、気分転換ができるのであれば、むしろ積極的に利用することをオススメします。
保育士がみた子育てママの経験談
ここでは私が勤務していた保育園でかかわったママたちの実際の子育て中の寝不足エピソードやその解消法などを紹介していきます。
「夜泣きの終わりが見えなくて、心身ともに限界だったけれど、いつか必ず楽になるときが来る」
このママのお子さんは生後数か月から1歳前まで夜泣きや寝ぐずりが割と長引いているタイプの子で、泣き声も甲高く大きい子でした。
ママは特に夜間は近隣の住民の方の目も気にしながらあやしたり寝かしつけをしたりしていたため、
精神的にも体力的にもすり減ってしまい、顔色も悪く疲れ切っている様子で担任保育士としても心配していました。
しかしある日を境に突然「あんなにぐずっていたうちの子が今日は一回も起きずに朝まで寝ていた」
「入眠する時も少しぐずる程度でトントンすればすぐに寝付くようになった」と驚いたような嬉しいような表情で教えてくれました。
どうやらママ自身が子どもが寝ないことや泣き叫ぶことに対して毎日ナーバスになっていたことに気づき、
その日から「寝たくないなら寝なくてもいいからとことん付き合おうかな」「もうどうにでもなれ」
というような気持ちで子どもと向き合ってあやしていたところ、急に子どもが落ち着いて眠るようになったとのことでした。
子どもはママのピリピリ、イライラしている雰囲気や緊張状態を肌や表情から敏感に察知するものですので、
ママの肩の力が抜けたことで子どももリラックスできたのかもしれません。
以降、ママの寝不足も解消されたようで顔色も良くなり、ママの笑顔が増えてこちらも安心しました。
「寝不足で体調を崩して仕事も休みがちで迷惑をかけてしまった。今は周りの力も借りてゆるく子育てをしている」
このママは寝不足状態が続いているにもかかわらず、一生懸命に子どもと向き合い、子どもの体調の変化や睡眠時間をしっかりと把握して子育てをしている方でした。
しかしそうする中で疲労がピークに達してしまいママが体調を崩し、職場や家族にも迷惑をかけてしまったと悩んでいました。
この状態を心配した旦那さんやママの両親が「もっと早くママに疲れが溜まっていて辛い思いをしていることに気づけばよかった」と思い、
それからは頻繁にママの体調や様子を気にかけてくれ、子育てのサポートも積極的にしてくれることが増えたと話してくれました。
ママも一人で頑張ってしまう性格だったことから「もっと早く周りに弱音を吐いて相談すればよかった」と後悔しているようでしたが、
「今は完璧ではなくても、自分の身体も大事にしながら余裕をもって子育てができている」と教えてくれました。
ママとしての責任感が強い人ほど周囲の助けがあることに気づきにくいのかもしれませんが、
頼れるところは頼ることでメリハリをつけて子育てを楽しめるようになったようです。
寝不足状態が続く辛さは1歳を目安に解消!
子どもが1歳になるタイミングで睡眠リズムや食事のリズムが整ってくると、それと同時にまとまった睡眠時間を毎日規則的にとるようになってきます。
産後から毎日のように続く夜泣きや寝ぐずり、体調不良などに悩まされると「この状態がずっと続くのではないか」と不安や絶望を覚えがちですが、子どもは必ず成長します。
子どもにとことん付き合うことも大切ですが、ママの体調も同じくらい大切です。
あまり根詰めて考えることなく、休むときは休んで、周囲に頼れる時には頼って、
「今は辛いけれど、いつか終わるんだ」という気持ちで子どもの成長を見守ることを楽しみに寝不足状態を乗り切ってみてくださいね。