子育て中のママ達に聞いた息抜きの方法やメリット!
ママにとっては妊娠、出産と一つの大きな山場を乗り越えた後も、長い道のりでの子育てが待っていてゆっくり休んだり自分の時間をもったりする機会はほとんどなくなります。
もちろん子どものことが最優先ですし、大切に育てていきたい小さな命であることは何にも代えがたいのですが、
ママだって一人の人としてちょっとした息抜きの時間が欲しいですよね。
そこで今回は子育て中のママの息抜き方法について、保育士として関わる中でママ達から聞いた、様々な息抜きの内容について紹介していきたいと思います。
子育て中のママの大変さとは?
子育てはいつ何時も楽な時の方が少ないですが、特に産後から就学前の乳幼児を育てているママは毎日がとにかく大変で、心身ともに疲れ果ててしまうことが多いです。
ただでさえ出産で身体にはとてつもなく大きな負担がかかっているのに、十分な休養をとり回復する間もなく新生児の育児が授乳や夜泣きと共に24時間体制でスタートするのです。
慣れない子育てが手探り状態で始まる中で、常に子どもの様子や体調を気にかける生活が始まると自覚はなくともママの身体は疲労とストレスが蓄積されてしまいます。
保育園で出会ったママの中には産後一気に白髪が増えてしまったり、口の中が荒れて歯茎がひどく腫れることで食事が摂れなくなってしまったり、
腱鞘炎や腰痛に悩まされたりと様々な不調を抱えながらも子育てに奮闘する方がたくさんいました。
また子育てに加え、今まで通り家事や人によっては仕事も並行してやっていかなければならない状況となり、自由な時間をとることはほぼ不可能になるといえます。
当たり前ですが子ども中心の生活リズムとなるため外出や友人と会う予定も制限せざるを得なくなります。
保育園でママたちと話していると、自由に出歩けないことや遊べなくなることは特に負担ではなく、本当に大変なのは
「その苦労を理解し、助けてくれる相手がそばにいないこと」
「話をする相手や時間がなく自分の中に悩みや不安が溜まってしまうこと」
だそうで、日中は家でずっと赤ちゃんと2人きりで過ごすために息が詰まってしまったり、
外部との関わりが少ないために疎外感があったりすることがより大きな疲労感に繋がってしまうようでした。
このように産前は感じることのなかったママの身体の不調や生活リズムの変化、慣れない育児に対する緊張や不安、
さらに子育てに孤独感や疎外感をもつことが重なることが子育てを「大変だな」「辛いな」と思う要因となります。
子育て中のママの息抜きの方法について
ここでは私が勤務していた保育園の子育て中のママに聞いた主な息抜き方法を4つ挙げて紹介します。
美容院に行く
「美容院に行くと美容師さんとおしゃべりもでき、外見も綺麗に仕上げてくれるのでストレス発散と自分磨きが同時にできる」
とママたちから圧倒的に人気な息抜きの方法として声が上がりました。
美容院の滞在時間は1〜2時間と子どもを預けて家を空けるには時間的にもちょうど良いようで、
「家族以外の大人と対等に喋るのは久々で楽しかった」「髪を綺麗にしてもらうとそれだけでテンションが上がって気分転換になる」
というような意見が多く、子育て中のママにとっての癒しスポットとなっているようです。
最近ではキッズルームや託児スタッフ完備の美容室もあるようで安心して通えるところをママ友同士で情報交換しているようです。
一人で外食する
一人で食事をすることは、出産前や仕事中は当たり前のようにしていたこという方も多いですが、子育てが始まると一人でゆっくりと食事をとる機会はゼロに等しくなります。
授乳や離乳食の準備に加えて寝かしつけや部屋の片づけなど、限られた時間の中でママがやるべきことはたくさんあります。
保育園のママの中には自分が食事をするタイミングを逃したり、子どもを抱っこしながら簡単なものをつまんで終わりという方も多くいて、
「体力の消耗が激しくお腹も空くけれど食べる時間がなくて大変」という声もよく聞きます。
そんな状況が続くと、「一人で好きなお店に入って好きなものをゆっくり味わって食べる」という機会を持てることは息抜きにもなり、
そこで得られる満足感はストレス発散にも繋がることが分かると思います。
また「いつも家庭では自分が料理を作っているため、外食で人が作った美味しい食事を食べられるだけでも幸せ」という意見もありました。
実家の両親や親友と長電話をする
「信頼できて何でも話せる家族や友人との雑談の時間は絶対に必要!」「子育ての悩みやイライラは聞いてもらうだけでスッキリする」とママたちは口をそろえて言っています。
もちろん保育士としても話し相手になることは多いですが、やはり気の置けない間柄の相手とはいくら喋っても話が終わらないくらい盛り上がるようで、
ついつい時間を忘れて長電話をしてしまうとのことでした。
女性は話し好きな方も多いので、自分の話を満足行くまで聞いてもらうだけでも自分の気持ちの整理がついたり、
悩んでいたことがスッキリしたりすることがよくあるかと思います。
楽しい時間を共有し、たくさん笑うことはストレス発散の最善策ともいえるでしょう。
趣味に没頭する
戸外、室内問わずママが好きなことに没頭できる時間を取る方法です。私の知るママたちの間では
「好きな音楽をイヤホンで大音量で聞く」「ジグソーパズルを一心不乱に進める」
「近所を軽く散歩する」「夜に時間を決めてDVDで映画を見る」というような趣味を空いた時間に息抜きとして実践していました。
小さい子どもがいるとなかなかまとまった時間を取ることは難しいですが、10〜30分程度の短い時間の中でできる息抜きをママたちはうまく見つけているようでした。
ママが息抜きをすることで得られるメリット
先に述べたように子育ては大変なことの連続で非常に疲れます。
もちろんその大変さの先には子どもの笑顔や成長などがあり、苦労や疲れが一気に吹き飛び報われるような素敵な出来事もたくさんありますが、
その喜びを感じる前にママが疲れ果ててしまったり、体調を崩してしまったりしては大変ですよね。
子育て中のママだって一人の人間、そして女性としてリラックスしたり、ストレス発散したりと息抜きが必要です。
そこでママが息抜きをするメリットを3つ説明していきます。
リフレッシュできる
子どもを両親や旦那さんにお願いしてママ一人で買い物や美容院に行くことは良い気分転換となります。
丸一日ではなく、このたった数時間だけでも自分のためだけに時間を使う機会が持てることはママにとってかなり貴重なことです。
出先で友人やお店の方と世間話をしたり、子育てや家庭の話を聞いてもらったりすることでストレス発散にもなりますし、
子どもと一緒ではなかなか行けない外食や美容院などで自分に時間とお金を投資することで女性としても、
ママとしても自信がついてキラキラとした前向きな気持ちで過ごすことができるようになり一石二鳥です。
生活にメリハリが出る
短い時間でも子育てから少し距離を置いて、息抜きとして外出するのも、室内で自分の趣味に没頭するのもストレス発散にはかなり効果的です。
本当に疲れている場合にはゆっくり休息の時間として自分の時間を使うことも良いでしょう。
しっかり子育ての合間に息抜きができていれば、「今日はゆっくり休めたからまた明日から頑張ろう」
「趣味に集中する時間が取れたけれど、その分子どもと離れていたからこれからたくさん遊ぼう」というように
気持ちの切り替えもしっかりできるようになり、時間の使い方もうまくなってくるはずです。
その結果として、日々の生活が「毎日同じことの繰り返しで終わりが見えずに辛い」という思考から
「今日はすき間時間ができたらこれをしよう」というような思考に変化し、生活にメリハリを出して毎日を楽しく過ごすことができるようになります。
自分と向き合える
ママは日々の生活の中で家族や子どものことを最優先に動いているので、ついつい自分のことは後回しにしてしまいがちです。
そこで息抜きの時間をもつことで改めて自分の体調や今の生活について振り返ったり、見直したりすることができるようになるのです。
「そういえば最近腰が痛むな」「よく考えたら全然美容院に行ってなくて髪の毛がボサボサだな」というような身体的な気付きから
「最近ずっとイライラしているな」といった精神的な気付きまで自分と向き合う時間の中で得られるものは多くあります。
こうして自分自身も大切にし、客観的に考えることで今後の子育てや家庭での過ごし方もより良い方向へと変化していくことが期待できます。
子育て中のママの息抜きの時間の作り方と見つけ方
子どもが小さいうちは「ママでなければ対応できないこと」もそれなりにあるため、一人になる時間や子育て以外のことに集中する時間を捻出することは困難かと思います。
しかしそれでストレスが溜まり、息が詰まってしまっては家庭内が穏やかではありませんし、子どもにも悪影響です。
産後すぐにとは言いませんが、産後半年くらい経つと子どももまとまった睡眠をとるようになり、離乳食が始まることで授乳の回数も減ってきます。
このあたりから子どもが眠っている時間や落ち着いてひとりで遊んでいる時間を少し息抜きのタイミングにすることから始めてみると良いでしょう。
また家族の協力が得られる場合には、ママだけで外出することも叶いやすいです。
実家の両親に預けたり、休日は旦那さんにお願いしたりできる関係を築き、預ける際には子ども関連のおもちゃやミルクなどをまとめて用意しておくことをオススメします。
普段から子どもとよく会い、関わっている相手であればあらかじめ預ける時間を伝えておけば快く承諾してくれるはずです。
もし「子育てに家事に仕事にと疲れ果ててしまっているけれど、誰にも頼れない」という状況の場合には料金はかかりますが、
保育園の一時預かりやベビーシッターも上手に活用してみることも考えみても良いでしょう。
一人で抱え込まずにまずは外部とかかわりを持って子どものことやママ自身のことを相談できる場所を見つけてみてくださいね。
子育て中のママにとって息抜きは大切!時間をうまく使ってリフレッシュを
子育て中は自分のことをいつも後回しにしたり、我慢したりしている状況がほとんどだと思います。
もちろんママ中心の生活をして子どもや家族を振り回すことは良くないですが、毎日笑顔で過ごすためのちょっとした息抜きや休憩の時間はママもあって良いはずです。
子育てを続けていれば「大体〇時から〇時まではお昼寝するな」とか「この時間は一人でよく遊んでいるな」といった子どもの姿からすき間時間が見えてきます。
この時間を有効活用してお気に入りのお菓子を食べるのでも、仮眠を取るのでも良いのです。
日々少しでも癒しの時間が取れるように、「時間ができたら〇〇しよう」といくつか息抜き方法を考えて実践してみてくださいね。