子育て、もう無理!余裕がないママヘ〜余裕を持ちながら子育てする方法〜

子育て、もう無理!余裕がないママヘ〜余裕を持ちながら子育てする方法〜

妊娠、出産を経てママになるとその日からは休みなく子育てが始まります。

 

 

想像している間や身の回りにいる子どもを見ているだけの時には「可愛いな」「子育ては楽しそうだな」と思っているママも多いです。

 

 

しかしいざ子育てが始まると楽しいことばかりではありません。時には余裕がなくなり「もう無理!」と投げ出したくなるくらい大変なことだってあります。

 

 

今回は保育士としての経験も交えながら余裕を持ちながら子育てをする方法を紹介していこうと思います。

 

子育ては何が一番大変?

 

先輩ママや子育て経験のある方からよく「子育ては大変だから頑張って」と聞くことがあるかと思いますが、

 

 

実際想像はできても体験するまで何が大変なのかピンと来ないこともありますよね。

 

 

そこで子育てが大変になってしまう要因について3つに分けて説明していきます。

 

 

子ども中心、優先の生活になるためリズムが変わる

 

赤ちゃんは朝と夜の感覚や時間帯を区別する能力が未熟なため夜通し起きて泣いていたり、明け方まで寝ずに日中にずっと眠っていたりすることも多く見られます。

 

 

ママは日中に自分の用事や家事も行わなければならないため、ほぼ24時間フル稼働するようになり慢性的な寝不足状態が続くようになります。

 

 

またママ自身の食事や入浴の時間も子供に左右されるため、動きを制限せざるを得なくなるため知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまっているのです。

 

 

日々自分をすり減らして子育てに奮闘しているママにとって、負担だと思っていなくても体に蓄積した疲労やストレスはふと

 

 

「大変だな」「辛いな」と思うきっかけとなるのです。

 

 

精神力と共に想像以上に体力が消耗する

 

小さい子供は常に危険と隣り合わせですので、子育て中には慣れない中で気苦労が絶えません。

 

 

実際子育てが始まるとそれだけではなく、子どもを抱っこしたり、追いかけて走ったりする場面も増えて想像以上に体力が必要とされることを身をもって知ることになります。

 

 

抱っこやおんぶを日常的に続けていれば肩こりや腕の筋肉痛なども症状として出てきますし、

 

 

ひどい場合には腱鞘炎や腰痛が慢性化して痛みやしびれを逃しながら子育てをしなければいけない状況になる可能性も考えられます。

 

 

さらに子どもは感染症にもかかりやすく、鼻水や発熱などの症状は頻繁にみられます。ママの体力が消耗していると子どもの風邪をもらってしまうリスクがあります。

 

 

このように子育てを頑張りたいけれど身体が痛い、体調が悪いというようにママのコンディションが良くないと無理をする形になり、

 

 

「しんどい」「辛い」という感情が芽生えやすくなります。

 

 

身近に理解者や協力者がいない

 

これは家庭や人にもよりますが、ママが些細なことでも相談できる気の置けない家族や友人がそばにおらず、

 

 

子育ての悩みや愚痴を発散できずに自分の中に溜め込んでいる場合です。

 

 

例え解決までいかなくても、もやもやしている思いを誰かに聞いてもらうだけでも気持ちはすっきりするものです。

 

 

それができず、なおかつ旦那さんも仕事で遅かったり子育てに無関心だったりすると

 

 

「自分ひとりで子育てをしている」「誰も助けてくれない」というネガティブな気持ちが高まり、より大きな大変さを感じるようになってきます。

 

 

子育てに余裕がなくなる原因

 

いとおしくてかわいくて仕方がない我が子なのに、どうして子育てに余裕がなくなって「無理!」

 

 

と思うようになってしまうのか、主な原因は以下の3つと考えられます。

 

 

ママとして完璧であろうとする意識が高い

 

初めての子育てであればママだって慣れないことやうまくできないことばかりあるのが当然ですが、

 

 

中には「ママとしてはこうあらねばならない」「私は子育ても家事も仕事も今まで通り完璧にこなせる」という強いイメージを持っているママもいます。

 

 

理想は高くても構いませんが、実際に子育てが始まり予想外の事が起きた場合に臨機応変に対応できず

 

 

ただ自分の理想が崩れてしまうと完璧に組んだ予定がずれ始めるために徐々に時間に追われるようになり、結果として余裕がなくなってきてしまいます。

 

 

気持ちにゆとりがなくなれば当然子育てにも余裕がなくなり、泣き止まない子どもにイライラしたり、焦って寝かしつけをしようとしたりして空回りする危険性もあげられます。

 

 

周りに頼らずひとりで子育てをしている

 

旦那さんの仕事が忙しく、両親も遠方にいてサポートを頼みづらい環境にいるママや、

 

 

結婚や子育てをきっかけに引っ越しをして周りに仲良しな友達がいなくなってしまったママなどに当てはまりやすいのがこの原因です。

 

 

「毎日子どもとずっと家にいるだけの生活で大人とコミュニケーションをとっていない」「悩みや愚痴があっても吐き出せる相手がいない」

 

 

状況だとどうしても考えが後ろ向きになってしまうのはよく分かります。

 

 

毎日自分のことは後回しで食事や身支度さえも満足にできない日々が続くのが子育てですが、

 

 

それを気にかけてサポートしてくれたり、労わってくれたりする相手がいるのといないのとでは心のゆとりが違ってきます。

 

 

ママ自身のケアや家事まで手が回らずに子どもがずっとぐずっていたりすれば

 

 

「私の抱っこの仕方が悪いのかな」「何か子どもに不快なことをしてしまったかな」と気にしてしまい余裕がなくなってきます。

 

 

育児本に頼りすぎている

 

育児本やSNSなどにおける他の親子からの情報はうまく取り入れる分には問題ないのですが、情報源がそこだけになってしまうと危険です。

 

 

育児本には子どもの成長や能力の目安は書いてありますが、あくまでも平均的な目安や目標です。

 

 

実際の子どもの発達や性格、好みには個人差があり、各家庭においても子ども一人ひとりの特徴においても

 

 

多種多様であるために本やネットの成長過程や年齢別の発達能力を鵜呑みにしてしまうと

 

 

「本にはこう書いてあるのにうちの子はまだ同じことができていない」「〇〇さんのお子さんは△△できるのにうちの子はできない」

 

 

というように比較して子育てを進めるようになってしまい、自分の子どもをしっかり自分で見ずに本の情報や他の家のお子さんとの

 

 

能力差や発達の違いを見つけることで焦るようになりがちです。

 

 

そうなると「自分のしつけが甘いのかもしれない」「他の人が自分の子の様子を見たら変に思うかもしれない」

 

 

といった気持ちが出始め、子育てに余裕がなくなってきてしまうのです。

保育士が考える子育てが楽しくなるポイント

 

ママを取り巻く様々な環境によって、どんなママだって「子育てに余裕がなくてもう無理!」と思ってしまう時がありますよね。

 

 

実際にはそう思いながらも楽しいことや自分なりのコツを子育てに見出して日々の子育てを乗り切っているママとも保育士として私はたくさん出会いました。

 

 

そこで保育士目線でみたママの子育てが楽しくなるポイントや考え方をエピソードを交えて紹介していきたいと思います。

 

 

ママをお休みする日を作る

 

簡単に言うと手抜きをする日を作るということです。

 

 

もちろん何もしないというわけではなく、食事を作るのではなく外食に行ったり、掃除を簡単に済ませたりと

 

 

それぞれのママの中で「今日はやらなくても大丈夫かな」と折り合いのつけられるところで手を抜いてママ業や主婦業の負担を減らすことが目的です。

 

 

これを実践していた保育園のママは「毎日欠かさずやっていることでも1日サボったくらいでは何も変わらないことが分かった」

 

 

「心身ともにすり減らしてストレスで家族に当たるより外食でストレス発散した方が良い」と嬉しそうに話していました。

 

 

子どもと一緒の目線でママも楽しんじゃう

 

親の立場として子どもを危険から守ったり、周りの人に迷惑をかけないように気を遣ったりとどうしても監視のような目で見てふるまってしまうことも多いです。

 

 

たまには子どもと同じ目線で思い切り公園やプレイルームで身体を使ってたくさん笑って遊んでみることもオススメです。

 

 

子どもの目線の先には何があるのか、興味のある物の感触や匂いはどんなものなのかなどを知ることで子どもの行動の理由や気持ちの変化にも新たな気付きが得られるはずです。

 

 

無理な時は我慢せず無理だと言う

 

保育園のママたちは仕事も全力でしているからこそ、家事や子育てとのバランスをとるのが上手なように思いますし、

 

 

思ったことは誰に対してもしっかり伝える方が多い印象でした。

 

 

そんなママたちは「子育てに余裕がなくなり辛くなった時はすぐに実家の母親に相談してヘルプを頼む」

 

 

「旦那さんにも積極的に協力してもらえるように自分の限界が来る前に色々できるように教えておく」と

 

 

いうように、辛かったり大変だったりする気持ちを決して溜め込まずにすぐに身近な家族に伝えてストレスや

 

 

疲れに押しつぶされる前にサポートしてもらえる環境を作っていました。

 

 

「家族なのだから弱音も吐けば良いし、子育てはひとりでするものではないことを旦那さんにもしっかりと伝えて同じ価値観でいてもらうようにする」

 

 

ことが楽しく子育てをする最大のポイントなのかもしれません。

 

 

余裕を持ちながら子育てをする方法について

 

余裕を持ちながら子育てをする方法について3つのポイントがあげられます。

 

 

自分も周りも責めない

 

これはとても大切なことです。

 

 

うまくいかないことでママ自身を責めたり、周りに八つ当たりすることは子どもにとっても悪影響であり、良いことはひとつもありません。

 

 

うまくいかなかったことに対しては「こういう日もあるよね」くらいの気持ちでおおらかに受け止めるように心がけましょう。

 

 

子どもの体調や姿も日々変わって同じ日なんてないものですし、ママにだって本調子でないときや

 

 

疲れていていつも通りに動けない日やイライラしがちな日だってあるものです。

 

 

思い詰めずできるだけ楽観的に過ごせるように気持ちを切り替えることが望ましいです。

 

 

できないことは潔く諦める

 

「子どもが寝ない」「ずっとぐずっている」というような理由から家事が思うようにスムーズに進まないことももちろんあります。

 

 

そのような時に「やらなければいけないのにできていない」とタスクを積み重ねてストレスを感じるのではなく、

 

 

いっそのこと「今日は子どもととことん向き合った日だから家事は不十分でも仕方がない」と考えを切り替えることも大切です。

 

 

家事やその日のうちにやるべきことに優先順位をつけて、最低限のことだけ済ませるようにすると良いでしょう。

 

 

子どもが少し大きくなってきたら、子どもにお手伝いをしてもらいながら家事を済ませることもできるようになりますので、それを楽しみにするのも良い方法です。

 

 

周りと比べず自分の目でしっかり子どもを見つめて向き合う

 

子育ての仕方や価値観、方針や子どもを取り巻く環境は各家庭によって全く異なります。もちろん子どもの発達や個性だって様々です。

 

 

それをしっかりと理解して、自分の子育てに自信と愛情をもって子どもと向き合ってみてください。

 

 

比べてばかりだとどんどんママも自身が無くなっていきますし、子どものできていないところや不得意なところばかり目に付いてしまうものです。

 

 

子どもに対して「確かに〇〇はうまくできないけれど、△△は得意そうだな」

 

 

「この遊びをしている時は目がキラキラしていてとても集中しているな」という

 

 

ようにできるところ、プラスな部分をたくさん見つけて褒めて伸ばしていく子育ての方がよっぽど毎日が楽しくなると思います。

 

 

子育てに悩んだり、余裕がなくなって辛くなってきたときには違う角度から物事をみてみるように意識してみてください。

 

 

周りに振り回されずに自分らしい子育てを!完璧じゃなくて大丈夫

 

子育てに奮闘しているとつい自分と子どもの世界に浸かってしまい、自分を客観的に見られなくなったり、周りの目が極度に気になったりしがちです。

 

 

ママが子育てに追い込まれて余裕がなくなることは子どもにとってもマイナスです。

 

 

もし無理!と感じるようになってしまった時には「完璧であらねば」「育児本通りであらねば」という凝り固まった考えや情報は一度捨てて、

 

 

疲れたら遠慮なく立ち止まって休みましょう。周囲に頼れる人がいるのであれば気兼ねなく相談して力を借りることも大切です。

 

 

子育てはママ一人ではなくみんなでするものです。完璧じゃない部分はたくさん助けてもらいながら、自分らしい子育てスタイルを確立させてみてくださいね。