保育園、こどもの日の集い、何をする?行事や出し物は?経験談

保育園、こどもの日の集い、何をする?行事や出し物は?経験談

子どもが保育園に通い始めると、年間を通して季節ごとにたくさんの行事を経験する機会が得られます。

 

 

数ある行事の中でも新年度が始まってすぐにある行事がこどもの日の集いです。

 

 

今回は保育園におけるこどもの日の集いとは何をする行事なのか、保育士として勤務していた時のエピソード等も交えながら紹介していきたいと思います。

 

こどもの日の集いって何?

 

保護者の方にとっては保育園から配布される年間行事予定表や、行事当日の連絡ノートから

 

 

「今日はこどもの日の集いがあった日だな」ということは分かりますが、こどもの日の集いの様子を実際に参加して見られるわけではないですよね。

 

 

実際にどのような規模でどんなことをしているのかはよく分からないというママも多いのではないでしょうか。

 

 

こどもの日の集いとはその名の通りこどもの日、端午の節句を祝う会のことで、

 

 

保育園では行事が近くなるとロビーや保育室内にこいのぼりを飾ったり、こいのぼりの歌を歌って子どもたちの興味を高めるようにして行事当日を迎えます。

 

 

保育園によっては行事の呼び方が「こどもの日の会」だったり「こどもの日を祝う会」だったりするところもあります。

 

 

基本的には保育園内のクローズなイベントなので参加者は当日出席している子どもたちだけで行うことが一般的です。

 

 

集いの時には保育園の全クラスが園内のホールや広めの保育室に皆揃った状態で実施されます。

 

 

保育園でのこどもの日の集いっていつあるの?

 

こどもの日の集いは5月5日の端午の節句のタイミングで行なわれますのでその年の5月5日が平日であればその日に、

 

 

土日と重なっているようであればその前の週の平日に行事予定として組まれることが一般的です。

 

 

運動会や年度末の発表会とは違い、保育園の行事の中でも規模が小さいものなので保護者の方を呼ぶということもありません。

 

 

保育園によってはもしかしたら保護者向けの保育参観などでママたちへの参加を積極的に受け入れているところもあるかもしれませんが、

 

 

基本的には平日の保育の時間の中で15分〜30分程度の枠で実施される集まりとなります。

 

 

私が勤務していた園では一方はお昼寝明けのおやつの時間に合わせてこどもの日の集いは15時から実施となっていましたが、

 

 

もう一方では午前10時から実施されていましたので保育園やその日のクラスの活動内容によっても行事の開催時間は様々だと言えます。

 

 

ただその日に向けて行事の企画や当日の進行を任されている保育士が様々な趣向を

 

 

凝らして子どもたちが楽しめるように準備をしているのも事実なので、比較的小さな行事ではありますが

 

 

子どもにとっては製作をしたり、歌を歌ったり、行事食が食べられたりと楽しみもあるのでなるべく出席してほしいと思うのが保育園側の本音でもあります。

 

こどもの日の集いの内容について

 

ここでは私が勤務していた園でのこどもの日の集いの内容について段階ごとに流れを分けて紹介していきたいと思います。

 

 

集いのはじめに保育士からこどもの日にまつわる話を聞く

 

開始時間までに園児全員がホールなど一か所に集まったら、簡単な手遊びや導入などを行事担当の保育士が行い、そのあとにお話しを始めます。

 

 

話の内容は端午の節句の意味合いや鎧や兜を飾ること、しょうぶ湯に入ることなどを伝えることがメインです。

 

 

もちろん話は子どもたちにも分かりやすく、簡潔に済ませられるように保育士が準備をしているので、

 

 

ただ話すだけではなく実際の写真やイラストを見せたり、クイズ形式で子どもたちにも答えてもらうなどして楽しめる雰囲気で進められていきます。

 

 

制作発表をする

 

子どもたちは各クラスごとに行事に合わせてこどもの日にまつわる制作をしています。

 

 

私が勤務していた保育園では乳児クラスであれば担任保育士が画用紙で作ったこいのぼりに色塗りをしたり、

 

 

シール貼りをしたものですし、幼児クラスであれば兜を折り紙で折って鎧とこいのぼりの絵を書いたり、

 

 

立体的なこいのぼりをハサミやノリを使って作ったりしたものでした。

 

 

このように各クラスで子どもたちが作ったものをそれぞれのクラスの代表児が司会をする保育士の誘導で

 

 

前に出てきて他のクラスのお友だちにも紹介して見てもらうことが制作発表です。

 

 

制作発表の時にも司会の保育士が「これは何ですか?」「どこを作るのが大変でしたか?」などと

 

 

マイクを持ってインタビューをし、子どもたちが主体となれるようにしています。

 

 

行事の歌を歌う

 

こどもの日の行事の歌は「こいのぼり」でしたので、ピアノの伴奏に合わせてみんなで大きな声で歌います。

 

 

当時の勤務先は園舎も大きく、中庭から続く広い園庭があったので毎年大きなこいのぼりがホールの窓から

 

 

外を見上げるとたくさん泳いでいたこともあり、子どもたちはそのこいのぼりを眺めながら元気いっぱいに歌っていたのが印象的でした。

 

 

行事食を食べる

 

こどもの日と言えばかしわもちですが、乳児もいる保育園でお餅を提供することは難しいので私の保育園では

 

 

こいのぼり型に焼いて野菜やゆで卵で飾りつけをしたハンバーグを行事食として提供していました。

 

 

ハンバーグなので子どもたちも喜んで食べており、食べ終わったあとのお皿に星のマークが書いてある子は当たりということで、

 

 

景品がもらえるというサプライズも仕込んであったのでどの子も最初から最後まで飽きずに楽しめていたように思います。

 

 

これらはあくまでも私の元勤務先での行事の流れなので、保育園によって差はあるかと思いますが、参考になれば嬉しいです。

 

 

保育園で実際にあったエピソードまとめ

 

実際に保育園でこどもの日の集いをやったあとのママ達の感想や教えて下さったエピソードを紹介します。

 

 

集いで聞いたお話や行事の意味などを家庭でもママやパパに対してたくさん説明してくれた

 

「こどもの日」「端午の節句」として5月5日にお祝いやこいのぼりを飾ることはしているけれど、

 

 

意外とその行事にまつわる詳しい話は親ですら知らないことも多く、子どもに聞かれても説明できなかったけれど、

 

 

子どもの方が詳しくなって帰ってきて先生になりきって教えてくれた。と後日保護者の方が嬉しそうに伝えてくれたことがあります。

 

 

ママやパパはその子供の姿を見て、子ども自身にとっても日本古来の行事に興味が沸き、積極的に知ろうとしてくれている姿が保護者としても嬉しく、成長を感じたそうです。

 

 

最近では家では年間の行事をそこまで大規模に祝ったり、その由来や行事にまつわる知識を知ったりする機会も少なくなっているので、

 

 

保育園で経験してもらえて良かったと思え、やりがいも感じられます。

 

 

うちの子は女の子だけれど、園行事という形で端午の節句にも触れられて良かった

 

確かに子どもが女の子だけだとひなまつりは大きくお祝いするかもしれませんが、

 

 

男の子の節句のイメージが強いこどもの日はそこまでしっかりしたお祝いをしない場合もあるでしょう。

 

 

しかし親としては日本の行事にはなるべく多くのものに触れてもらいたいし、

 

 

教養として経験してもらいたいという気持ちがあるご家庭でしたので、保育園で行事をすることで良い経験をさせてあげられたと喜びの感想を後日ノートで伝えてくれました。

 

 

こいのぼりの製作も「かわいくできた」と子どもが気に入っているようで、自宅のリビングに飾ってくれているとのことでした。

 

 

このように制作物を持ち帰った後も家庭で大切にしてくれているのは保育士としてもとても嬉しいことなので、

 

 

保護者の方には子どもの家庭でのエピソードや後日談を保育士にたくさん聞かせてもらいたいと思います。

 

 

こどもの日の集いは小規模ながらも伝統行事に触れられる良い機会!

 

こどもの日の集いは保護者は参観をしないかぎり、その集まりの様子や会の流れを実際に見ることが難しいイベントです。

 

 

しかしその内容は子どもにも分かりやすく、なおかつ楽しんで参加できるように工夫されたものですので、

 

 

子どもたちはこどもの日の集いを通して様々な刺激を受け、新しい知識や情報を身に付けることができます。

 

 

ぜひ流れや内容を参考にしていただきながら、行事当日は家庭でもお子さんにその日の話やエピソードをたくさん聞いてみてくださいね。

 

 

きっと笑顔でたくさん話してくれると思います。