保育園の懇談会、実際の内容や服装について

保育園の懇談会、実際の内容や服装について保育士がお答えします

お子さんが保育園に通い始めると、発表会や運動会など保護者も参加すべきイベントがたくさんありますよね。その中の一つが懇談会(保護者会)です。

 

 

懇談会というワードだけ聞くと、もしかして堅苦しくて真面目な集まり?と保護者としては構えてしまう部分もあるかと思います。

 

 

さらに参加や不参加の連絡はどこに?当日はどんな服装で参加すれば浮かないの?懇談会中は子供の保育はどうなるの?といった悩みもどんどん出てきます。

 

 

そこで保育園での懇談会(保護者会)とは具体的にどういった内容なのか、開催までの経緯や当日の服装、流れなどを私の保育士としての経験から紹介していきたいと思います。

 

懇談会っていつ開催されるの?

 

保育園の、懇談会(保護者会)はそもそも園内の保護者だけに向けられて開かれる会のため、なかなか外部からだと情報が得にくいものです。

 

 

保育園によって多少の差はありますが、大体が夏と冬の年に2回、少ないところだと秋ごろに1回というところが多いです。

 

 

夏と冬に開催される理由としては、4月に入園もしくは進級して数か月が経って子供も親も新しいクラスに慣れてきたころに子供の様子や保育についての話をする目的で1回目を開催し、

 

 

2回目は年度末に向けた連絡事項や行事、年間の総まとめを意図して開催されることが主だからです。

 

 

開催時間としては土曜日に一斉に開催する園もあれば、クラスごとに日時を決めて平日(主に週末)の夜に18時半から20時半の2時間で開催する園もあります。

 

 

私が勤務していた保育園では平日の夕方から夜に保護者の方に時間をとってもらい、クラスごとに開催するスタイルをとっていました。

 

 

保護者の方はもちろんほぼ全員働いている方なので、仕事や家庭に都合をつけてもらわなければならないので、開催日は年間予定としてすでに4月におたよりにて通知し、

 

 

近くなったら再度クラスで掲示して出欠をとるような形で開催していました。

 

 

保護者の方が懇談会に参加している間、子供はどうなるの?という心配もあるでしょう。

 

 

お子さんですが、休日開催の場合にはお子さんはなるべく家で他の方にみてもらうことをお願いすることが多いと思います。

 

 

平日開催の場合には園で懇談会終了まで無償で延長保育という形で保育室を一室解放して保育士が常駐して一緒に遊び、夜になったらおにぎりとスープといった簡単な食事を提供するところもあります。

 

 

またどうしても母親と離れられないお子さんは無理に引き離さず一緒に懇談会に参加する形をとり、保護者の方にもお子さんにもなるべく負担がかからないように保育園なりに配慮しています。

 

 

保育園によって開催の仕方や時期は異なりますが、仕事をしている保護者の方への配慮から早期にスケジュールを決めているはずですので確認してみることをオススメします。

 

 

当日はどんな服装で参加すればいいの?

 

保育園の、懇談会(保護者会)への参加が決まった時に悩むのは参加時の服装ですよね。しかし実際にはそこまで悩む必要もありません。

 

 

開催時間や日によってはギリギリまで仕事をしていて仕事終わりでそのまま保育園に来られる保護者の方がほとんどで、スーツの方もいればオフィスカジュアルのような服装の方、私服の方もいるというように多種多様です。

 

 

保育園側も特に服装に関して定めているということは滅多になく、主催側の保育士も仕事着のまま懇談会に参加しますので安心していつも通りの服装で参加してもらえれば大丈夫です。

 

 

服装よりも懇談会に参加することに意義があると思っていただければ保育士側としては幸いです。

 

 

服装に関してひとつだけアドバイスをするのであれば、懇談会を行う場所が保育園内だと限られてしまうために大規模な園であればホールや会議室を用意できるのでしょうが、

 

 

小さい園の場合には空いている保育室を会場として用意することも十分に考えられます。

 

 

私が勤務していた保育園ではイスやテーブルがあるような部屋はないので、大きめの保育室を空けてそこに座布団など並べて床に座っていただくようお願いしていました。

 

 

つまりイスではなく床に座る可能性があるということなので、短めのスカートやタイトな服で来られると座り方に気を使ったり、

 

 

姿勢を崩せず変に疲れてしまったりしてしまうことがあるかと思いますので懇談会当日に着ていく服装に選択肢がある状況にあるのであれば、

 

 

パンツスタイルもしくはゆったりとした服装を選ぶとどのようなシーンにも対応できて気疲れせずに済みます。

 

 

服の乱れや座る姿勢に気を取られて、肝心の懇談会に集中できなかったり身体を痛めてしまったりしては元も子もありませんよね。

 

 

服装に関してはそこまで気張らずにいつもの送迎時と同じ服装で全く問題ありません。

 

 

それでも服装に関して心配なようであれば、同じクラスで上のクラスに兄弟がいるなどして懇談会慣れしているママ友に内情を聞いてみるのも確実な情報なのでオススメです。

懇談会の実際の内容や進み方ってどんな感じ?

 

懇談会(保護者会)って誰がどんなことを話すの?と当日参加するまでは保護者側としてもドキドキですよね。

 

 

同じクラスの保護者の方とも送り迎えの時間が合わないと顔を合わせる機会はほとんどなく、懇談会や行事で初対面という場合も非常に多く緊張すると思います。

 

 

懇談会の会場に行くと、ほとんどの場合は事前に担任が作成したその日の懇談会の内容が書かれた進行表や説明に必要な資料がまとめて配られますので開始時間になるまではその資料に目を通したり、

 

 

近くに座っている保護者の方と挨拶や会話をしたりするような時間になってきます。

 

 

懇談会の実際の内容としては、それがクラスにおいて初めての開催であればまず担任保育士、保護者が一人ずつ簡単に自己紹介をする時間となり、

 

 

その後はここ数か月での子供の保育園での様子や園での1日の流れ、クラスで流行っている遊びや歌などの紹介をして、

 

 

近々開催される行事があればその説明や業務連絡、最後に質疑応答をして終了という流れになります。

 

 

逆に初回の懇談会ではなくクラスで最後となる懇談会の場合には1年を通してクラスで取り組んできたことや子供の成長、さらに進級や卒業に向けての準備や行事の説明、

 

 

担任のこれまでの思いや保護者の方の思いをじっくり話す最後の機会ということもあり、

 

 

初回に比べて大人も子供もそのクラス内でかなり信頼関係ができてきている中での会になるため、より和やかな雰囲気で笑いあり涙ありの懇談会になることが多いです。

 

 

これらの基本的な流れの中に、その時期に流行っている感染症があればその情報や注意喚起、

 

 

大きな事故や災害があればその時の対応や園としての動きに関しての報告も進行にうまく取り入れていきます。

 

 

懇談会の進み方としては、担任保育士の中で事前に司会進行担当や議事録担当が決まっていることが多いので担当する保育士が資料を作成して順に時には雑談を交えながら穏やかに進めていきます。

 

 

質疑応答なども誰からも反応がないと寂しいものですし、保護者の方からの意見は本当に貴重で有難いものなので構えずにどんどん発言してもらって構いません。

 

 

子供の姿や成長について話していると、保育士も保護者の方も共感できる部分が多いので笑いが起き、そこからしばらくエピソードトークへと進行が脱線することも珍しくありません。

 

 

懇談会を開催すると保育士も親御さんも立場は違えども同じ子供を同じ時期に悩みながらみている。互いに成長の喜びや些細な発見を共有できる存在である。

 

 

ということが強く実感できて嬉しい限りです。

 

 

保護者として懇談会の欠席は?どういう対応になるの?

 

保育園の、懇談会(保護者会)は大切な行事だと分かってはいるものの仕事の都合や家庭の用事などとどうしても折り合いがつかず欠席したい…ということも時にはありますよね。

 

 

時にはお子さんの体調不良によって参加予定だった懇談会も急遽欠席することだって可能性としては十分にあり得ることだと思います。

 

 

また実際に私の園で体験したことなのですが、開催日の前日に台風直撃の予報が出ていたり、

 

 

開催日前に感染症が大流行して子供も大人も体調不良の人が多かったりしたことから担任及び園長の判断から安全面に配慮して急遽開催が中止になったこともあります。

 

 

懇談会の出欠に関しては先述したように保護者の方の参加あっての懇談会なので、開催日時は年間予定と同じくらい早く決まり通知されます。

 

 

実際に出欠をとるのは開催日の2週間くらい前からであり、出欠の取り方としてはまず開催される月かその前の月に発行されるクラスだよりなどで改めて通知がクラスからあります。

 

 

別途懇談会に関するお知らせという別プリント配られるところもあるでしょう。

 

 

大抵はそれらのおたよりに付いている出欠確認票を記入して期限までに担任保育士に提出することで担任に出席の可否を申告することができます。

 

 

出席の場合は良いのですが、やはり欠席連絡となると少し気まずい思いもありますよね。

 

 

そのような場合には確認票を出す際に担任保育士に一言行けない理由や申し訳ないと思っていることを口頭で伝えても良いでしょう。

 

 

決して欠席したからら悪く思われるとかそういうことはありませんが、丁寧に理由を伝えてくれたり、

 

 

主催している保育士を気遣って声をかけてくれたりする方が理由もなく欠席するよりも印象は良く、本当は参加したかったという誠意も伝わりますよね。

 

 

懇談会の記録や会の中で話し合った内容、決まったことなどは後日特別号のおたよりや書面にして参加不参加関係なくすべての家庭に配布されます。

 

 

これは大切な園からの連絡事項や行事の日程、今後のクラスへの持ち物や準備物などの伝達漏れを防ぐためでもありますので欠席者への対応というわけではありませんが、

 

 

仮に懇談会に欠席してしまっても後日必ず必要最低限の情報だけは共有されるので安心して良いでしょう。

 

 

文書だけで分かりづらい点や、他にどんな話をしたのか気になるようであれば後日送り迎えの時間にでも担任保育士に気軽に聞いてもらえれば何でも丁寧に教えてくれるはずです。

 

 

つまり何らかの事情で懇談会を欠席することは特にマイナスではありません。

 

 

クラスとしても保護者全員に平等に情報共有をしたいという思いは常にありますので、後日必ず欠席者へのフォローや補足説明、声掛けなどはしっかりと考えてあると思います。

 

 

懇談会は保育士や親同士の交流の場、リラックスして無理ない範囲で参加をオススメ

 

保育園の懇談会(保護者会)のお知らせが来ても、一体何を話すのだろう?どんな雰囲気なのだろう?と色々不安に思うことがあると思います。

 

 

堅苦しい雰囲気が苦手だったり、シーンとした空気に耐えきれず嫌だなぁ…と参加に後ろ向きになったりする気持ちもとても分かります。

 

 

しかし実際の懇談会の内容は日常のお子さんの姿や成長など、保育士が見ていることや感じていることを保護者の方と共有する時間となっていることが多く、

 

 

ネガティブな内容や重苦しい空気で進むことは大きな事件や問題がリアルアイムで発生しないかぎりありません。

 

 

また保護者の方々も担任保育士はもちろん、普段なかなか会えることのできない同じクラスのママと交流したいと思っているので、

 

 

和気あいあいとした雰囲気の中でママ友づくりをするもよし、子どもの様子や悩みを保育士と共有するのもよし、というようなサロンのような感覚で参加して問題ありません。

 

 

服装や子供の保育に関してもしっかりと保育園で事前に対応してくれますので、疑問があれば事前に担任や園長に確認してみることをオススメします。

 

 

万が一欠席するような場合でも、保育園側も保護者同士もみんな仕事や家庭の都合でやむをえず欠席者が出ることは分かっていますのでしっかりとアフターフォローをしてくれるはずです。

 

 

気張らずに、いつも通りにリラックスして懇談会に臨んでみてくださいね。