保育園、内定後の面接は何を話す?流れや内容は?保育士が答えます!

保育園、内定後の面接は何を話す?流れや内容は?保育士が答えます!

子どもが通う保育園がやっとの思いで決まったと思うと、次に待っているのは内定した保育園で実施される面接や見学会です。

 

 

「面接って何を話すの?」「受け答えや要望によってはもしかして内定を取り消される?」と不安に思うママもいるかと思います。

 

 

そこで今回は保育園の内定後の面接の内容や流れについて、実際に私が働く保育園で経験したことなども織り交ぜながら紹介していきたいと思います。

 

内定後の面接はいつあるの?

 

保育園内定後の面接と見学会は保育園の翌年度の入園予定の全家庭の入園手続きが確定したあとに行われます。

 

 

入園するのが認可保育園の場合は、全国共通で園児募集は前年の秋に始まる一次募集と、年明けから年度初めギリギリまで行われる二次募集があります。

 

 

つまり全園児の入園が最終的に確定するのはこの二次募集が終わってからになるため、入園前の面接や説明会はさらにそのあとの実施となっている園が多いです。

 

 

私が勤務していた保育園ではどこも来年度の入園が内定している家庭に対する面接や見学会は3月上旬の土曜日の午前中に実施することになっていました。

 

 

他の保育園でも一般的には3月上旬から半ばにかけての土曜日を面接や見学会の日程にあてているところが多いです。

 

 

保育園の規模や方針によっては、一次で内定した家庭向けと二次で内定した家庭向けに同じ内容の説明会を2回に分けて実施しているところもあるようです。

 

 

そしてもちろん年度途中の入園者に対しては別途対応するようにしているところがほとんどです。

 

 

当日はお子さんが一緒でも構いませんし、パパや祖父母の方を連れてきていただいても大丈夫です。

 

 

面接当日の流れや所要時間は?

 

面接当日は、見学会や質疑応答の時間も含め所要時間は大体1〜2時間となります。

 

 

各家庭によって面接にかかる時間や質疑応答の量に差がありますので、一概には言えませんが私の勤務先では午前10時スタートで、

 

 

保育園からすべての家庭が帰られたのは12時過ぎでした。

 

 

ここでは当日の全体的な流れを時系列で説明していきます。

 

 

・開始時刻までに来園、着席

 

当日は事前に案内された時刻までに来園し、会場となるホールや保育室に向かって着席するようにしましょう。

 

 

初日で緊張するかもしれませんが、少し早めに行くと同じく入園予定の他の親子と挨拶をしたり、話をしたりする時間にもなります。

 

 

ママ一人で説明会開始までゆっくり過ごしたい場合には手元にある資料や園のしおりなどに目を通す時間にすると良いでしょう。

 

 

・園長による挨拶

 

開始時間になるとまずは園長から入園に対するお祝いの言葉やこの保育園を選んでくれたことに対する感謝の意が伝えられます。

 

 

そのあとは園長のフリートークとなりますが、保育園の特徴や方針、子どもの様子などを簡潔にまとめて話すことが多いでしょう。

 

 

不安や緊張を解きほぐして和やかに聞いてください。

 

 

・全体説明会

 

挨拶が一通り終わると次は主任や担当保育士からの全体説明会に入ります。

 

 

ここでは参加している全家庭に向けて共通して伝えたいことを順に話していきます。

 

 

内容としては保育園の年間予定の説明、入園初日の準備物や登降園に関する案内、慣らし保育や通常保育の流れについての説明が主となります。

 

 

あとは児童表と呼ばれる子どもや保護者の情報や緊急連絡先を記入する用紙が配られ、その記入方法や提出期限のお知らせも同時に行います。

 

 

・個別面接(質疑応答含む)

 

全体説明が終わると個別面接に入ります。

 

 

個別面接は一家庭に対して一人の保育士が個々についてより詳しい子どもや家庭の情報を聞くための場として設けられています。

 

 

もちろん保護者側から全体説明で分からなかったことや、保育園に対する疑問などがあればこのタイミングで質問して大丈夫です。

 

 

 

担任保育士との初対面の場でもありますので、これからの保育園生活を連携して進めていくためにも

 

 

信頼関係が築けるようにコミュニケーションをとるように心がけてください。

 

 

個別面談と聞くとちょっと怖くて身構えてしまう感じがしますが、ここで話した内容や保護者の態度によって内定が取り消されたり、

 

 

その後の子どもへの対応が変わるということは一切ありませんので安心して何でも話してくださいね。

 

 

・園内見学

 

個別面接が終了した家庭から自由に園内を見ていただいて、順次解散という流れになりますので、

 

 

「保育園探しの時にもう見学をしたので見なくても良い」

 

 

「時間が押したのですぐに失礼したい」という場合には無理に見学までせずに帰っていただいて問題ありません。

 

 

もちろん「時間もあるし、春から子どもが過ごすところをじっくり見ておきたい」という場合には時間の許す限りゆっくり見ていってくださいね。

 

 

保育園によってはこの流れに加えて園児の健康診断も同日に実施したり、給食の試食会を実施したりするところもありますので、

 

 

実施内容や所要時間は不安なようであれば事前に保育園に確認することが望ましいです。

面接では何を話すの?

 

個別の面接で担任保育士から聞かれる内容として主に挙げられるのは以下の4点です。

 

 

・子どもの生活リズムについて

 

保育園で子どもが安心して楽しく過ごせるように、家庭での食事や睡眠のとり方や子どもの好きな遊びについて質問します。

 

 

正しい答えがある内容ではありませんので、「これを言ったらまずいかも…」など

 

 

深く考えすぎずに世間話のような形で家庭での子どものありのままの姿を教えてください。

 

 

寝るときのクセや体勢、食べ物の好き嫌いなど些細なことも教えてくれることで保育士からすれば子どもの理解に繋がります。

 

 

・子どもの体質について

 

子どもの体質に関する重要事項は保育園生活を送る上でも情報共有を徹底するべき内容です。

 

 

食物アレルギーや病気や感染症の既往歴、入院歴や治療歴があり保育園生活でも個別に配慮すべき点がある場合や

 

 

気を付けなければいけない点がある場合には必ず申告をお願いしています。

 

 

該当する体質がある場合には、発症時の症状や重症度、万が一園内で症状が表れた場合の対処法や保護者の方の緊急連絡先、

 

 

そしてかかりつけ医の情報までかなり細かく質問されることがあると思います。

 

 

話の内容によっては「あまり他の人がいるところで話したくない、聞かれたくない」というような場合もあるかと思いますので、

 

 

個室を用意したり、後日改めて面談日程を組むようなこともあります。

 

 

保育園側としては個人情報は遵守しますので、子どものためにもなるべく細かい情報まで共有してほしいと思います。

 

 

・離乳食の進み具合やミルクについて

 

0歳児クラスに入園する場合には、保育園でミルクを飲む回数も増えます。

 

 

そこで重要なのが、家庭では母乳以外に粉ミルクを飲んでいるのか、哺乳瓶で飲むことに慣れているのかという点です。

 

 

ミルクを飲めないと赤ちゃんにとっては一大事ですからどの園でも必ず確認される事項です。

 

 

また離乳食を家庭で始めている場合でも、離乳食の段階についてや食事量について細かく聞かれることもあるでしょう。

 

 

基本的に保育園では離乳食を進めていくにあたって、子どもが家庭で口にしたことのある食材しか提供できませんので、

 

 

献立表を渡されて食材にチェックを入れてもらうようにお願いされることも多いです。

 

 

・子どもの送迎方法や延長保育や土曜保育の利用の有無について

 

これは子どもの情報というよりは家庭の状況として聞かれることが多いです。

 

 

保育士の人員配置の問題もありますので、「クラスの子どもが何時までに何人登園し、何時までに何人降園するのか」という統計をとる目的で質問します。

 

 

保護者の方の職種によっては「平日休みで土日は仕事」という勤務形態の家庭もありますし、

 

 

「仕事の繁忙期には残業が多く帰りが遅くなることもある」家庭もありますよね。

 

 

そのような場合に延長保育や土曜保育を利用する可能性や頻度はどのくらいあるのかを確認します。

 

 

面接や見学の際の服装や持ち物で気を付けるべきことはある?

 

ここでは内定後の説明会に出席する際の服装や持ち物で気を付けるべき点を3つ挙げて説明していきます。

 

 

・服装は清潔感のある普段着でOK

 

面接および見学会当日はスーツなどかしこまった格好でなくて普段通りの服装で大丈夫です。

 

 

子どもを一緒に連れてくる場合もありますし、園見学もありますので動きやすい恰好の方が何かと楽です。

 

 

また説明会会場が保育室となる場合も多く、その場合には床に座布団を引いて座っていただく形になることがほとんどですので、

 

 

スカートではなくパンツタイプの服で来た方が気兼ねなく体勢を変えられて疲れにくいのでオススメです。

 

 

・母子手帳や検診結果もあると便利

 

先に述べたように個人面談の時間には子どもの体質や既往歴についても聞かれることがあります。

 

 

詳しく説明したい内容があれば、母子手帳や検診、検査の結果が示してある書類などを家庭から

 

 

持ってきてもらえるとママも説明しやすいですし、保育士側も理解を深めやすいのでとても助かります。

 

 

・子どもも一緒の場合には水分やおもちゃも

 

入園前説明会の間は小一時間ほど同じ場所で話を聞くことになり、子どもにとっては退屈な時間となってしまうかもしれません。

 

 

また時期的に日中は気温が高くなったり、寒い場合にも園内の空調が効いて乾燥していたりする可能性がありますので、

 

 

子どもの水分補給のための飲み物や、集中して遊べるお気に入りのおもちゃなどを持ってくると良いでしょう。

 

 

内定後の面接、安心して情報共有を

 

内定後の入園前面接や見学は主に3月半ばまでのどこかの土曜日の午前中に2時間程度の内容で計画されています。

 

 

聞かれる内容も盛りだくさんで大変かもしれませんが、この面接で何を話したかで、内定が取り消しになったり、

 

 

園からの印象が悪くなったりということは一切ないので、あまり堅くならずに普段通りのママと子どもの姿を見せて欲しいなと思います。

 

 

当日は動きやすい恰好で、ぜひお子さんも一緒に春から入園する保育園の環境や保育士の雰囲気を感じにきてくださいね。