保育園にいる問題児の4つの特徴や園での対応は?親としてできること

保育園にいる問題児の4つの特徴や園での対応は?親としてできること

子どもが保育園に通い始めると、子どもが家庭では見せない姿をクラスで見せていたり、

 

 

ママが知らない一面をお友達や保育士に向けていることもあります。

 

 

そんな中で急に「〇〇ちゃん(くん)は問題児かも…」と

 

 

ママ友や担任保育士に言われてしまうとママとしてはとても心配ですよね。

 

 

そこで今回は子どもが問題児と言われてしまう行動や園での対応、

 

 

そして保育園の中でうちの子が問題児かもしれない…と思った時にできることなどを

 

 

保育士としての経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

 

保育園での問題児の位置づけや問題児になってしまう原因は?

 

保育園は子どもの発達や月齢によってクラスが分けられ、

 

 

その中では原則として集団行動となり、子ども自身も発達に沿った動きややりとりが

 

 

できているかどうかが保育士目線でみて、問題児の疑いがあるか、そうでないかという位置づけの目安となるといえます。

 

 

もちろん子ども一人ひとりによって発達の度合いや性格、

 

 

あらゆる能力面での得意不得意などは違いますので、保育士としても1つのことだけ見て

 

 

「この子は〇〇ができていないから問題児の要素がある」

 

 

「集団から外れているから問題児だ」というような決めつけをすることは絶対にありません。

 

 

あくまで「もしかしたら追々問題児として名前が挙がってきてしまう可能性がある」

 

 

という長い目で見た時のはじめの判断基準や見極めの要素として

 

 

子どもの集団行動での適応度や他人に対する関わり方などを参考にしながら

 

 

子どもの全体像を捉えていくという位置づけになります。

 

 

子どもが問題行動を起こしやすい原因や背景も本当に様々であり、一概にこれ!という原因はありません。

 

 

生まれつき持った先天的な個性や特性であることもあれば、

 

 

家庭環境が後天的に作用することで子どもが問題行動を起こすこともおおいにあります。

 

 

私の経験場は、家庭環境が原因の場合には親が仕事で多忙であり子どもと過ごす時間が極端に減ったり、

 

 

ママが下の子を妊娠したりすることがきっかけとなって子どもの問題行動につながっている例も多かったです。

 

 

子どもは親の些細な変化やストレスにも敏感に反応し、家では今までと変わらず良い子にしていたとしても、

 

 

その反動で保育園では少し荒れてしまうようなことも実は多いので、「うちの子に限ってそんなことはないはず」

 

 

「家では変わらずお利口さんにしているので保育園が原因なのでは?」と思われるママもいるかと思いますが、

 

 

いまいちど家庭での子どもとのかかわり方や環境の作り方について振り返ってもらえたらと思います。

 

 

保育園で問題児と言われてしまう子どもの行動や特徴って?

 

ここでは保育園で他の保護者や保育士に問題児だと受け止められてしまいやすい子どもの行動や特徴について4つ挙げて紹介します。

 

 

・落ち着きがない

 

これは自由遊びの時間などに座って1つのおもちゃや遊びでじっくり遊びこむことができずいつも立ってふらふらしていたり、

 

 

食事の時間などにもイスに座って待つことができずに食事中や集まり中

 

 

であったとしてもすぐに立ち上がってふらふらしてしまう子のことを指します。

 

 

また集中力も途切れやすく、そばで遊んでいる他の子の声や大きな物音に敏感に反応して自分の遊びよりも

 

 

そちらの物音や声に大きく動きが左右されてしまうのも特徴の1つです。

 

 

このような行動が継続してみられると、保育士も保護者も大人目線でみて

 

 

「この子は落ち着きがないな」と比較的すぐに見て分かるかと思います。

 

 

度合いにもよりますが、問題行動の1つとして子どもに当てはまると問題児と言われやすくなる傾向にあります。

 

 

・度を超えたいたずらやけんかを繰り返している

 

これは家庭や子ども自身の性格や発達など様々な状況が影響して、

 

 

クラスの友だちに過度な暴力をふるったり、固いおもちゃや石などを投げて備品を壊したり窓を割るというような

 

 

度を超えたいたずらを繰り返すような子のことを指します。

 

 

このような姿を見せる子どもがいる場合に限ってはその子本人と保育士や保護者といった大人だけの問題ではなく、

 

 

他の子どもたちやそのママたちも巻き込む大きな問題になることもあるため、

 

 

迅速に保護者と連携し、迅速に対応をしながら原因を突き止めて順次改善していかなければならない子どもの行動です。

 

 

・周囲に馴染めていない

 

これはクラスの集団行動や友達と一緒に遊ぶという「自分以外の誰かと関わりながら一定のルールを守って過ごす」

 

 

ということが極端に苦手であり、自分から人の輪の中にも入ろうとしない姿がみられる子のことを指します。

 

 

しかしその子ども本人は輪に入れていないことを何とも思っておらず、

 

 

むしろ1人でふらっと行動したり、周囲の声を聞かずに自分だけの好きな遊びに

 

 

没頭したりするような姿がみられることが特徴の1つです。

 

 

乳児クラスのうちは個性として捉えられることも多くあまり深刻視されませんが、

 

 

幼児クラスになってもなおこのような姿がずっと見られて

 

 

成長していないと認識されると問題児として名前が挙がってくることになるかもしれません。

 

 

・発達的に気になる点がみられる

 

これは長い目でみると何らかの障がいとして診断がつく可能性がある要素がある行動がみられる子のことを指します。

 

 

保育士は医者ではないので、それらしき特徴がみられたからといって保護者の方に

 

 

「これは〇〇(障がい名)です。」「受診をオススメします。」というように断言をすることは絶対にありません。

 

 

ですのであくまで保育園での様子をやんわりとお伝えして、保健所の検診で言われたり、

 

 

ママ自身が「もしかしてこの子…?」と不思議に思って自発的に

 

 

専門機関を受診してくれるまで待つか、もしくはそう思ってもらえるようにこまめに様子を伝えていくような対応をとっています。

 

 

例えば目線が合わないとか、言語面や運動面での発達が著しく遅いとか、

 

 

年齢や発達の目安の割に幼いように思えるなどというのが保育士が「この子ちょっと気になるな」と

 

 

思い始めるはじめの特徴であるといえますので、注意が必要です。

 

問題児と言われてしまった子に対する園での対応は?

 

ここでは問題児と判断された子どもに対する保育園や保育士の対応について3点挙げて説明していきます。

 

 

・問題行動の原因を見つけ、改善に努める

 

これは子どもを預かる保育園として当たり前のことですが、

 

 

当事者である子どもにとっても、その親御さんにとっても最も大切なことであるといえます。

 

 

子どもが問題行動をしており、対応が必要な場合にそれに保育士がどれだけ早く気付いて適切な対応が取れるかがポイントです。

 

 

少しでも気になることがあれば担任保育士同士で共有し、クラスリーダーや主任保育士、

 

 

度合いによっては園長にも報告をしてその子がクラス内で過ごしやすい環境を作り上げる体制をとるようにしていきます。

 

 

子どもは自分でもどうしたら良いか分からずその行動をとっていたり、

 

 

他の方法で友だちや大人とかかわることを知らなかったりすることも

 

 

実際に多いので、保護者にも理解を求めつつ子ども自身の負担にならない範囲で

 

 

うまくその問題を解決していけるように保育内容や声かけなどを配慮して対応しています。

 

 

・行動の中に何らかの障がいの要素が隠れていないかを見定める

 

子どもが起こす問題行動が、家庭環境などの影響による一時的なものであるのか、

 

 

発達段階で通るべきものであるのか、もしくは先天的な障がいによるものであるのか

 

 

というような原因を慎重に見定めるようにしています。

 

 

なぜかというと問題行動を起こす背景や原因が何なのかによって、

 

 

保育園としてとるべき対応や子どもに対する関わり方、保護者への話の仕方などのパターンが変わってくるからです。

 

 

保育士は子どもの発達や関わりの専門家ですが、必要に応じては看護師や区役所の巡回養護スタッフなどの

 

 

力も借りて総合的な判断をして、子どもにとって最適な保育ができるように徹底しています。

 

 

・家庭環境や保護者の状況についても把握する

 

子どもの行動には必ず理由があり、問題行動を急に起こすようになった場合にはその多くの要因が家庭環境の変化にあることも考えられます。

 

 

そこで保育園では保護者の方とも必要であれば個人面談の機会を設けて、とことん家庭環境や最近の子育て事情などを話すようにしています。

 

 

もちろんこれは全て子どものためであり、決してママの普段の子育てを疑っているとか、

 

 

家庭での過ごし方を否定しているというわけではありません。

 

 

ママとじっくり話して、家庭での過ごし方や状況を知ることで子どもの問題行動に繋がる何かしらのヒントがあるかもしれない、

 

 

そしてそれは大人目線では「そんな些細なこと」でも子どもにとっては「心に秘めている大きなストレス」

 

 

であるかもしれないという考えからくるものですので、そこまで深刻に構え過ぎずに何でもざっくばらんに話して頂けると有難いです。

 

 

家庭環境や個人的な悩み、子どもの発達的なことは個人情報として決して他に無断で公表したり、

 

 

他の保護者の方に話すことはありませんのでその点の心配もいりませんので安心してくださいね。

 

 

もし自分の子が問題児かもしれないと思ったら?親ができること

 

自分の子どもが保育園で何かしらの問題行動を起こして「もしかして問題児かも」と気付いたり、

 

 

担任保育士やママ友からその事実を聞いた時にはものすごいショックを受けると同時に、

 

 

「親としてこれからどうしていけばいいのかな」と不安になりますよね。

 

 

ここではもしそのような状況に自分たち親子がなってしまった時にママとしてできることを3点挙げて説明していきます。

 

 

・子どもの思いや気持ちをしっかり受け止めて寄り添うこと

 

「そんなこと言われなくても普段からやっています」と言われてしまえばそれまでなのですが、

 

 

問題行動を起こしている時こそいつも以上に子どもと向き合う時間をできるだけ長くとるようにしましょう。

 

 

子どもの中で何かがきっかけで消化しきれずにいる思いや、

 

 

普段は我慢していて言えていない気持ちなどがあるかもしれませんし、

 

 

ママやパパと思う存分一緒に過ごすことで心身ともに満たされて解決することもあるかもしれません。

 

 

子どもとしっかり向き合って心行くまで子ども自身の思いを受け止めて寄り添ってあげることはママにしかできません。

 

 

子どもの問題行動が見られて心配になった時には、一度子どもとの時間をしっかり持てているか、

 

 

普段話をたくさん聞いてあげられているかを振り返り、まずは子どもと向き合うところから始めてみることが望ましいです。

 

 

・ダメなこと、いけないことは見過ごさずに家庭でも園でもしっかり叱ること

 

子どもが友だちを傷つけるようなことをしたり、大人の気を引きたいがためであったとしても

 

 

度を超えたいたずらをした場合にはケガなどの危険もありますので、ダメなことはダメと

 

 

きちんと親として叱るように心がけてください。

 

 

家では好き放題やらせていたり、外でも問題行動を見て見ぬふりをしていたりママが

 

 

許容してしまったりしていると子どもはいつまでたってもその行為を悪いことだとは認識しません。

 

 

悪いことだという認識がないから、繰り返し同じことをやってしまうことにつながるのです。

 

 

ですのでしつけとしていけないことをした時にはきちんとその場で叱り、

 

 

なぜダメなのかなど理由をしっかりと伝えてあげるようにしましょう。

 

 

例え強く叱ってしまったとしても、そのあとのアフターケアをしっかりしていれば

 

 

子どもも親を怖がったり嫌ったりすることはありませんので、メリハリを付けるようにすると良いでしょう。

 

 

・担任保育士と信頼関係を築いて連携すること

 

子どもの姿を正しく捉え、問題児である子どもに対して正しい対応をするためには、保育園と家庭との連携は不可欠です。

 

 

保育園でママの知らない子どもの姿や人間関係を最もよく知っているのは担任保育士

 

 

であるのに対して、家庭の状況や子どもとの過ごし方などを知らせることができるのはママです。

 

 

この2者がタッグを組み、協力して子どもに向き合っていくことこそ問題の早期解決につながります。

 

 

お互いに子どもを見る視点が違ったり、価値観が違ったりすることがより子どもへの多面的な

 

 

理解を深めることにつながりますので、担任保育士とは普段から世間話などでも構わないので

 

 

よくコミュニケーションをとるようにして信頼関係を築いておき、何かあった時には

 

 

遠慮せずに話し合えるようにしておきましょう。

 

 

あれ?と思ったら子どもと向き合う時間を増やして

 

保育園で子どもが問題児と言われてしまう場合は集団生活に適さない問題行動や

 

 

他事や物に対する攻撃性の高さがみられ、それらが継続して表れている場合に多くあります。

 

 

保育士もすぐに問題児であると特定はしませんが、園生活や他の子どもに悪影響を与えていて

 

 

改善の兆しがみられないようであると保護者に対して話を聞くなど然るべき対応をとるようになります。

 

 

子どもが障がい以外で問題児となる背景としては家庭環境などが大きな要因である場合も多いので、

 

 

違和感を得たら子どもと過ごす時間を増やして家庭ではたくさん甘えさせてあげるなど気持ちを満たしてあげるようにしてみてくださいね。