保育園に通い始めて熱ばかりで大変!ママ達はどうしてる?園での対応

保育園に通い始めて熱ばかりで大変!ママ達はどうしてる?園での対応

子どもが保育園に通い始めると、入園前までは特に大きく体調を崩したり、熱を出すことも無かった子どもが熱を出しやすくることがあります。

 

 

子どもが熱を出してしまうと、親としては心配でそばについていてあげたい気持ちもある反面で、

 

 

仕事の調整に対しての焦りや「休めないのにどうしよう…」という不安な気持ちが

 

 

生まれてきてしまうような場合もママの状況によってはもちろんありますよね。

 

 

そこで今回は保育園で子どもが熱ばかり出して大変な時、保育園ママ達はどう対応しているのかについて、

 

 

子どもが熱を出しやすい理由なども説明しながら、保育士の経験談も交えて紹介していきたいと思います。

 

子どもが保育園で熱を出しやすい理由

 

子どもは保育園で過ごし始めるとどうしても体調を崩しやすくなり、熱も出しやすい現状があります。

 

 

「家では全く熱を出さない子だったのにどうして?」

 

 

「昨日までは元気だったから、一時的なものではないの?」と思うママも実際にたくさんいらっしゃいます。

 

 

ここでは保育園で子どもが熱を出しやすい理由や背景について3つ挙げて説明します。

 

 

・環境の変化があるため

 

時期的に入園したばかりであるなど、今まで安心できる家庭の中でママやパパのそばを離れずに過ごしていたところから、

 

 

保育園に来て家庭からも両親からも離れたところで1日のほとんどの時間を過ごすということは子どもにとっては心身共にかなりの負担になります。

 

 

疲れや緊張が溜まり、風邪を引いて発熱したり、知恵熱を出したりすることが増えるのはこういった背景も関係しているといえます。

 

 

・集団生活のため

 

保育園は0〜6歳の多くの子どもたちが一緒に過ごす場所です。

 

 

クラスにも多いと20人近くの友達がおり、小さな子どもですので誰かしら風邪気味であったり、体調を崩していたりすることの方が多く、

 

 

保育園では誰も体調を崩しておらず一人残らず元気であるという状況の方が少ないくらいなのが現状です。

 

 

このような環境で同じ空間で1日を過ごす中で、やはりどれだけ保育士が注意をしていても様々な

 

 

ウイルスや菌が子どもの間で空気感染や飛沫感染をして広まってしまうことで、

 

 

保育園で風邪や感染症を子どもがもらう機会が家庭にいる時よりも圧倒的に増えるために、結果として熱を出しやすくなるといえます。

 

 

・園では風邪薬等の与薬ができないため

 

子どもが風邪気味であったり、体調を崩していたりする時には、

 

 

家庭で受診して頂いて症状を緩和するための薬を処方されることがほとんどだと思います。

 

 

家庭ではその薬を朝夕2回子どもに飲ませることで症状を抑えているため、

 

 

子どもも安定して過ごすことができ、咳、鼻水、熱といった諸症状も沈静化していることが多いです。

 

 

しかしいくら子どもの体調が悪く受診をして薬を飲ませることが必要であっても、

 

 

どんな事情があっても保育園では飲み薬を保育士が勝手に子どもに与えることは禁じられているため、

 

 

保育園では与薬ができないのです。そのために日中は薬の効果が切れてきて、

 

 

その影響で治まっていた熱などの諸症状が日中にぶり返してしまいがちです。

 

 

これも保育園にいる間に発熱しやすい理由のひとつであるといえます。

 

 

子どもが熱を出した時の園での対応

 

子どもが熱を出した時、保育園では基本的には園の方針や自治体のガイドラインに沿って家庭や保護者の方の勤務先に子どもの症状を知らせる連絡を入れます。

 

 

症状がひどい場合や受診をお願いしたい場合には呼び出し連絡も併せて行うことがほとんどです。

 

 

保育園からの呼び出しの基準やお迎えまでの流れについては別記事

 

 

(リンク@:保育園からの呼び出し!迎えに行くまでの時間の平均は?もし仕事ですぐに行けない場合はどうする?保育士がみたママ達の経験談)

 

 

(リンクA:保育園からの呼び出し!保護者に連絡を入れる判断基準や頻度は? 連絡をもらった時に気をつけてほしいこと)

 

 

にも記載がありますのでもしよろしければこちらも併せてご覧いただけたらと思います。

 

 

保育園で子どもが熱を出した場合には、担任保育士や園長が熱の度合いや子どもの様子をよく見て、

 

 

保護者の方がお迎えに来るまでの時間をどう過ごすかの判断をします。

 

 

私が勤務していた保育園では、微熱で本人も元気な場合には水分を良く取り、

 

 

こまめに検温をしながら子どもが無理なく過ごせるように室内で遊びますし、

 

 

熱が高めでぼーっとしている場合には身体を冷やして保育室の比較的静かなところに布団を出していつでも横になれるように配慮します。

 

 

またインフルエンザや胃腸炎などウイルス性の感染症が疑われる場合には他の子どもたちに移ってしまうリスクがあるために、

 

 

病児保育室や普段は使っていない集会室などの別室に子どもを隔離して看護師がお迎えが来るまで1対1でついて看病をするなど、

 

 

その時々の応じて臨機応変に対応していました。

熱があったら預けられないの?

 

認可保育園であれば、毎朝登園時に保育士が受け入れ前の検温を必ず行っています。

 

 

その時点で熱が高めであったり、38℃を超える発熱がみられた場合には受け入れを拒否してそのまま受診するなり、

 

 

家庭で静養するなりの対応をお願いしてお子さんを連れて帰ってもらっています。

 

 

37℃台の微熱であれば、受け入れを拒否することはなく「いつもよりも熱が高めなので、

 

 

保育園でも様子を見ていきます。何かあったらご連絡するかもしれません。」と一言保護者の方に断りを入れて受け入れます。

 

 

しかし38℃以上の発熱がある場合には保育園としては受け入れることができませんので、

 

 

いくら朝保育園まで来ていて、ママやパパもそのあとすぐに仕事に行く予定であったとしても保育園に子どもを預けることはできません。

 

 

また子どもの体調は急変することも多いので、朝は熱もなくいつも通り元気であっても日中や夕方に急に高熱を出してぐったりするようなケースも実際にはよくあります。

 

 

そのような急な体調変化の場合には、保育園から保護者の方へ連絡を入れても仕事の都合や仕事場所からお迎えにかかる時間などもあり、

 

 

すぐにお迎えが叶わずにやむを得ず保育をお願いされることももちろんあります。

 

 

そのような場合には保育園で出来る限りの対応と子どもへの配慮をしますが、

 

 

どんなに頑張っても受診や与薬だけは保育士の意向だけではできませんので、

 

 

症状が悪化してしまう前になるべく早いお迎えをお願いするようにはしていますので、

 

 

子どもの安全を第一に考えて出来る限り協力していただけると保育士側としても有難いです。

 

 

保育園ママ達はどうやって乗り切っているの?

 

保育園ママ達にとっては子育ても大切ですが、もちろん仕事も大切ですよね。

 

 

そんな中で子どもが毎週、毎月のように熱を出していると仕事に支障も出てしまいますし、

 

 

「いくら小さな子どもがいるからとはいえ自分だけ休んだり早退したりしてばかりいられない…」

 

 

「職場にこれ以上迷惑はかけられない…」と思う責任感の強いママも実際にはたくさんいます。

 

 

そのようなママ達はどうやって子どもたちの看病や急な発熱の対応をして仕事と子育てのバランスを

 

 

取りながらピンチを乗り切っているのか、私が勤務する保育園で実際にみた保育園ママ達の対処法を2つ挙げて紹介します。

 

 

・病児保育やシッターサービスを活用して乗り切る

 

「急な子どもの発熱や体調不良でいつも預けている保育園からは受け入れを断られてしまったけれど、

 

 

仕事は休めないので今日1日だけでも預かってほしい」という緊急事態の際に、

 

 

病児保育室や病児対応OKのベビーシッターサービスを利用して単発契約で子どもの保育をお願いしているママがいます。

 

 

当日朝の急な保育の依頼に加えて、病児対応というオプションもあるために保育料やシッター料金は

 

 

通常の保育料よりも結構割高になりますが、「子どもを預かってくれるのであればそれでも構わない」という

 

 

価値観を持っている場合にはこのサービスを利用するという選択をとる家庭もかなり多く、

 

 

数年前よりも気軽に依頼、利用をする家庭が増えてきているようにも思います。

 

 

実際に「急な利用にも対応してくれるし、体調が悪い自分の子どもだけを徹底して見てくれるので安心感がある」

 

 

「保育園に預けられないけれど仕事も休めない時には本当に助けられている」

 

 

「子どもの様子や症状の経過などをこまめにメールで報告してくれるサービスもあるので

 

 

仕事中にも子どもの様子がリアルタイムで分かり、こちらの指示やお願いも通しやすい」

 

 

というようなメリットが多いという話をママ達からもよく聞きます。

 

 

・祖父母など家族の力を借りて早めの対処をして乗り切る

 

近隣に自分の実家があったりなどすることから、何かあった時には祖父母が保育園の送迎や子どもの受診に協力してくれるという家庭も一定数います。

 

 

共働き家庭であれば、ママの実家が近く色々と助けてもらえる環境はとても安心できますし、有難いですよね。

 

 

祖父母の方も孫の体調が悪いということに対してはとても心配ですし、

 

 

いくらママとパパが仕事だからといって体調の悪い子どもを保育園に預けることには良い印象を持たないので、

 

 

「無理させるくらいなら祖父母宅でみようか?」「必要ならば小児科に連れていこうか?」と提案してくれることもあるようです。

 

 

実際に保育園で発熱し、保護者の方に呼び出し連絡を入れると

 

 

「私たちは仕事で動けないので代わりに祖父母がお迎えに行きます」というような対応をとるママもいます。

 

 

また前日から子どもの体調が悪く、受診が必要なのではないかと家庭で判断した場合にも、

 

 

「明日は保育園を休ませて、おじいちゃんとおばあちゃんに家に来てもらって病院に連れて言ってもらう」

 

 

という選択をする家庭も多いです。

 

 

子どもの体調が良くないのを大人の感覚で「まだ大丈夫」と放っておいて悪化してしまうとその分保育園をお休みする日数も長くなってしまいます。

 

 

ですので最近では早めに受診をして必要であれば薬をもらい、大事をとって休ませることで悪化を防いでなるべく早く子どもの体調を万全に戻すために、

 

 

祖父母をはじめとする親戚と連携して乗り切っているママ達も増加傾向にあります。

 

 

親戚や保育サービスを上手く頼って乗り切って

 

子どもが保育園に通い始めると、環境の変化や集団の影響で少なからず家庭にいた時よりも熱を出しやすくなったり、体調不良を起こしやすくなります。

 

 

これはどの家庭の子どもでも、どこの保育園でも当てはまる状況なので、「どうしてうちの子だけ…」と悩み過ぎなくても大丈夫です。

 

 

特に子どもが小さい時は免疫力や体力も未熟であるために熱を出しやすい子は本当に毎週のように発熱することもありますが、

 

 

子どもが成長する体力もつき、体調を崩すことも減っていきますので、「大変なのは今だけのはず!」と割り切ってもらって、

 

 

万が一の時には周りの力も借りてたくさん頼って甘えさせてもらいながら子育てと仕事のバランスを取ってみてくださいね。