保育園での布おむつは大変?経験談やメリット、デメリット

保育園での布おむつは大変?実際の経験談やメリット、デメリット

保育園でのおむつの取り扱いに関しては本当に園によって様々ですが、布おむつを園生活中は使用している場合があります。

 

 

紙おむつは家庭でも使用しているので理解しやすいと思いますが、布おむつを導入している保育園もかなり多いので

 

 

入園してから子供の保育園が布おむつ主義だと分かって驚く保護者の方も多いです。

 

 

この布おむつというワードを保育園で初めて聞く方も多いのではないでしょうか。

 

 

一体布おむつって何なの?何か特殊なものを用意しなければいけないの?と分からないことだらけですよね。

 

 

今回は私の保育士としての布おむつ経験談も交えて、保育園で布おむつを使用していくことについてご紹介していきたいと思います。

布おむつって何?

 

布おむつとは、紙おむつのような吸水ポリマーが入った機能的なものとは異なり、

 

 

肌ざわりの良い綿素材の手ぬぐいのような形のあて布を専用のカバーにセットして使用するタイプのおむつです。

 

 

あて布とは白地の特殊な綿素材で大きな手ぬぐいを4つ折りにして層状にしたもので、これを腰部分がマジックテープになっているT字型の布おむつカバーの上に乗せて、

 

 

パンツのようになるようにお子さんに装着して使用します。

 

 

布おむつカバーは量販店やベビーグッズを取り扱う店舗で主に販売されていますので入手はそこまで難しくありません。

 

 

元々布おむつは昔の家庭では当たり前のように使用されていたのですが、

 

 

技術が発達したことで何時間履いていても快適に過ごせるおむつが開発されたことに伴ってあまり見なくなって来ているのが現状です。

 

 

しかし保育園では機能的で何時間も交換をしなくても良い紙オムツよりも、昔ながらの布おむつを好んで使用する方針のところが比較的多いといえます。

 

 

布おむつは専門の業者からおむつ専用のあて布をリースしています。

 

 

当たり前ですがあて布は1回使用したら使い捨てとなり、1日のうちに何度も新しいあて布に交換します。

 

 

布おむつの代金は、私が勤めていた保育園では一ヵ月単位で使ったあて布の枚数を集計して後払い形式で家庭に請求しており、

 

 

あて布は保育園で用意する代わりに布おむつ専用カバーを複数購入して用意してもらうようにお願いしていました。

 

 

保育園での布おむつでの過ごし方とは

 

私の経験談から布おむつ主義の保育園での一日の流れを説明していきます。

 

 

まず家庭から登園までは家で使用している紙オムツを着用していますが、

 

 

クラスに来たタイミングで朝のお仕度という形で保護者の方にお子さんのおむつを紙から布に交換していただくようお願いして毎日続けていただいていました。

 

 

そこでお子さんをお預かりしてから布おむつでの園生活が始まります。

 

 

基本的に布おむつは一度濡れると子供の不快感が絶大なので、保育士もこまめに排泄を確認して少しでも排泄があればそこでおむつ交換をするように配慮しています。

 

 

また布おむつはカバーへの置き方やカバーの付け具合によって密着度と不快感に大きな差が出てきます。

 

 

おむつの付け方が不正確であったり、付け具合が甘かったりするとおむつのずり落ちや漏れにつながります。

 

 

さらにひどい場合には肌との間に摩擦が起きてお尻が真っ赤に荒れてしまうこともあるので、紙オムツを使用している時よりもかなり頻繁に子ども一人ひとりの状態をしっかりと確認するように努めています。

 

 

こうして一日に何度もおむつ交換と排泄の確認を繰り返し、お迎えの時間に合わせてまた紙オムツに履き替えます。

 

 

使用済みのあて布はすべて専用のごみ箱に入れて業者の方に出すので、保護者の方には各家庭で用意しているおむつカバーのみ洗濯をお願いする形が多いでしょう。

保育園で布おむつは大変?メリットとデメリット

 

保育園で布おむつを活用しているところは、正直言って紙おむつで過ごす保育園よりも大変なことは多いと思います。

 

 

布おむつ自体が大変というよりも、布おむつを使用する上で必要な手間やステップが紙おむつよりも格段に多いのでその行程を大変と感じることが多いです。

 

 

布おむつの使用にも良し悪しがあるので、私が感じたメリットとデメリットを紹介します。

 

 

デメリット

 

1.おむつ交換の頻度が紙おむつよりも2、3倍多く、あて布とカバーのセッティングなどに時間がかかる。

 

2.あて布は使い捨てだけれど、カバーは家庭で用意したものを使いまわすので漏れてしまって汚れるとカバーが無くなってしまう。

 

3.紙おむつのように色付きラインや手触りなどで排尿がすぐに確認しづらいのでこまめに目視で確認が必要。

 

4.使い捨てのあて布専用のごみ箱があるものの、業者の方が来るまで処理できないので保存場所などを確保しないと衛生的に良くない。

 

 

メリット

 

1.おむつ替えに手間や時間がかかる分、子供一人ひとりとスキンシップを図りながらじっくり関わる時間を確保できる。

 

2.こまめにおむつを確認するため、子供の健康状態や排泄の感覚の把握を徹底できる。

 

3.布おむつは吸水性に優れているわけではく、濡れた感じが伝わるために排泄すると子供が不快感を強く得ることができるので、トイレトレーニングにつながる。

 

4.あて布は肌触りの良い綿素材なので、デリケートな子供の肌にも優しく荒れづらい。

 

5.紙おむつと違ってあて布のリースなので資源を大切にできてコストも安く抑えられる。

 

以上の点があげられます。あくまで保育園や保育士の課題や大変さというものはありますが、お子さんにとってはメリットの方が多いと感じますので、布おむつを使用している園もオススメです。

 

 

紙おむつではないというだけで警戒せずに、ぜひ保育園に布おむつにしている意図や方針を納得いくまで聞いてみてくださいね。

 

 

保育園で布おむつの場合、家庭でやるべきことってあるの?

 

布おむつ文化に馴染みのない保護者の方にとっては、保育園で布おむつは大変?と不安に思うのも当然です。

 

 

しかし布おむつは昔から重宝されていたおむつというだけあって、子供の育ちに合った作りや効果があります。

 

 

家庭でも布おむつを使用するとなると大変さもあるでしょうが、保育園で布おむつを使用する場合は

 

 

保護者の方にはおむつカバーの用意と登園時の紙おむつから布おむつへの交換をお願いするだけなので、そこまで大きな負担もありません。

 

 

布おむつの取り扱いや子供への装着の方法は入園児に担任保育士が丁寧に教えてくれますので心配いりませんし、装着方法自体も非常に簡単なのですぐに覚えられると思います。

 

 

唯一家庭でも協力してほしいことと言えば、お子さんがおむつ替えに前向きになれるように布おむつカバーをその子好みの色や柄のものにしてくれると有難いです。

 

 

大人も好みのデザインの洋服やアクセサリーを付けているとそれだけで気分が上がるように、

 

 

些細なことだと思うかもしれませんがカバーが魅力的なだけで嫌がることなくおむつ替えをすることができるのです。

 

 

また、一般的には布おむつを使用している子供の方が排泄の不快を感じやすいためにトイレトレーニングがスムーズに進むといわれています。

 

 

もし家庭でトイレトレーニングを進めたい場合や、保育園と並行して布おむつを使用していきたい場合には保育士と相談して家庭でも無理ない範囲で布おむつを取り入れていくのも良いと思います。

 

 

布おむつは一見大変に思えるけれどメリットも多い!ぜひ前向きに取り入れてみて

 

布おむつは紙おむつのような高い機能性や吸水性はありませんが、お子さんの肌のことやトイレトレーニングなど長い目で成長を考えた場合のメリットはたくさんあります。

 

 

保育園で取り入れているのを知ってその存在を初めて知る方も多いとは思います。

 

 

しかし良い機会でもありますので不便そうだなぁ、大変そうだなぁというネガティブなイメージだけを持たずに大変さの中にある布おむつならではの良さを感じられたら良いなと思います。

 

 

使用法や子供の肌との相性など、気になることや分からないことはぜひ担任保育士や看護師に聞いて、理解しながら使用してみてくださいね。