保育園の見学で必ずみてほしいポイントとしておきたい12個の質問
保育園を選ぶときに親としては一度、保育園の見学をしておきたいですよね。
私も保育士時代に、多くの保護者の方と面談やお話をしてきました。
でも見学に行ったら何を聞いていいのかどこを見たらいいのか良くわからなくて困ってしまう方も多いと思います。
私が保育士をしている時に「何か質問はありますか?」と聞いても中々浮かばずに、後日他の園の見学が終わってから「質問があるのですが…」と言うお電話を頂いたことも何度もありました。
今回は保育園見学をする時のチェックポイントやしておいた方がいい質問を私の保育士時代の体験と一緒にご紹介していきたいと思います。
見学する時のチェックポイント
園によって異なると思いますが、見学をする時は園の中を案内される事が多くあります。その時に何を見たらいいのか、どこを重点的に見ると園が分かるのかを、ご紹介していきますね。
まずは、【保育士の子どもへの対応】を見てみましょう。
よく「見学に行く時は、保育士さんも分かってるからいつもよりも、いい保育するのでは?」と思われていますが、園児はそんな事はわかりません。
なので、保育士がいつもと違えば、子どもが「あれ?」と思ってしまうので、保育内容や関わり方は普段の保育と同じだと思ってもらって大丈夫です。
子どもへの関わりの中で
・笑顔で対応しているか
・泣いている子どもへの関りはどうか
・声掛けの言葉遣いはどうか
・子どもが保育士になついているか
未満児クラスだったら
・お昼寝の時に保育士はどのように寝かしつけをしているか
を見ると、普段の保育士と子ども達の様子が見えると思います。
1.笑顔で対応しているか
保育士が無表情や怒った顔で保育をするなんてそれは、子ども達にいい影響はありませんよね。
笑顔で対応する事は基本なので、保育士がしっかり笑顔で対応しているか確認しましょう。
2.泣いている子供への関りはどうか
泣いているお子さんへの関りも大事です。特に保育園見学をしているならば、お子さんは初めて園に預ける事になります。慣れないうちは泣いて過ごす事がほとんどです。
その泣いて過ごす期間をきちんと保育士は対応できるのか、抱っこをしているか保育士間で連携をとって、クラスを見ているかを確認するといいですよ。
私が勤めていた園で、3年目の保育士さんが泣いている子供へ「泣く時間は終わりだよ!」と言葉がけしているのを聞いてビックリしました。
まだ1歳児クラスで大好きな家族と離れて、不安で仕方ないのに「泣く時間は終わりって何?」と疑問でした。
後から話を聞いたところ、前に勤めていた園で10分泣いたらこの言葉をかけるように指導されたと言う事でしたが「泣く時間は終わり」と言う言葉は、大人でも辛い言葉だと思います。
そのような言葉がけをしている様子を見かけたら泣いているお子さんを預けるのも不安になってしまいますよね。
泣いているお子さんへの関りや声掛けはしっかり見ておくといいですよ。
3.声掛けの言葉遣いはどうか
保育士は子どもののお手本になる先生です。そのお手本になる先生が乱暴な言葉遣いをしていたら、お子さんも真似をしてしまいお家で直すのも大変になってしまいます。
また、園に居る時間が長いと保育士の言葉遣いの影響は大きくなるので保育士が丁寧な言葉遣いで保育をしているか確認しましょう。
4.子どもが保育士になついているか
先程書きましたが「見学と分かっていればいつもよりいい保育をしているのでは?」と思う方は特に見てほしいポイントです。
その日のその時間だけ、凄くいい保育をしていても子ども達は普段の先生を知っています。
子ども達が普段から優しい先生になつくのは普通の行動です。
その時ばかり、いい保育をしても、普段の保育をきちんとしていないと子ども達はなついてくれません。
子ども達が、先生の話を笑顔で聞くか、話を聞くときその先生を見ているか、「〇先生〜!」と子どもの方から先生に行くかなどをチェックしましょう。
5.お昼寝の時に保育士はどのように寝かしつけをしているか
保育園での【乳幼児突然死症候群(SIDS)】のニュースを聞く事があります。
とても悲しく、身近な事なので、未満児クラスの時は保育士がお昼寝の時にどのように寝かしつけているのかをしっかりチェックすると安心できますよ。
また、私が未満児クラス担任の時に【SIDS予防チェックリスト】と言う物を作っていました。
未満児クラスは複数担任なので、交代で寝ている子どもの様子を一人一人見て、5分おきに確認していました。
そのようなチェックリストがあるかないかも確認するといいですね。
しておいたほうがいい質問は?
保育園見学が初めてだと、何を質問すればいいのか困ってしまいますよね。
見学が終わってから「あれを聞けばよかった」と言う事もあると思います。
今回は私の体験談をもとに、しておいた方がいい質問をご紹介しますね。
1.午前中のおやつはあるか
パンフレットに書いてあるかもしれませんが書いてない場合もあります。そんな時はきちんと午前中のおやつがあるのかを確認しましょう。
午前中のおやつは、水分補給もありますし、子どもなのでお昼までにお腹がすいてしまう場合もあります。
パンフレットに午前中のおやつの事が書いてあっても「あるんだ。よかった」と安心しないで、どのようなおやつが出るのかを確認した方が安心です。
私の知っている園で、0歳クラスでかっぱえびせん3本と言う園もありましたので、できれば1週間分の午前中のおやつを確認しておきましょう。
2.お昼寝の時間はどのくらいか
お昼寝の時間は平均して12時45分〜15時ほどですが年齢が上げれば、お昼寝の時間も減らさなければなりません。
子どもの体力、年齢に合ったお昼寝の時間か確認をしましょう。
たまに16時までお昼寝の時間の園もありますので時間は確認しておくと安心です。
お昼寝の時間が長すぎると夜の就寝時間が遅くなってしまうのでリズムが出来にくくなります。
お子さんが入園する予定のクラスだけでなく全学年のお昼寝の時間を聞いておくと、後々「年齢が上がったのに0歳児と同じだった!」と言う事もなくなりますよ。
3.お昼寝の時間は臨機応変に対応してくれるのか
私の息子が2歳から全くお昼寝をしなくなったのです。5分でもお昼寝をすれば夜寝るのは23時を過ぎるのは当たり前…と言うほど、体力がある子でした。
その為、保育園側にお願いをして、お昼寝なしの対応を取ってもらいました。
しかし、園によっては、お昼寝なしの対応をしていない園もあります。
また、14時には起こしてほしいなどの要望も受け入れてもらえない園もありますのでお昼寝の時間は臨機応変に対応してくれるのか聞いておくと、
お子さんが夜寝つきが悪くなった時に、お昼寝の時間を調整してもらって夜の睡眠時間の確保が出来るので聞いておくと安心です。
4.用意が必要な寝具
園によっては、園で決まった布団を1セット購入をお願いしている園もあります。
また、布団ではなく、バスタオルを寝具代わりにしている園もありますので、必要な寝具は何かを聞いておくと他の園と比較できるので、聞いておくと安心ですね。
5.慣らし保育の期間
保育園へ預けると言う事は、保護者の方がお家で保育をする事が困難なためですよね。
仕事復帰などが多いと思います。
ですが、保育園も、初日から17時まで預かりますと言う園は少ないです。
お子さんの負担を減らす為に、慣らし保育と言う事を行っています。
慣らし保育と言うと
・9時〜11時までを2回
・9時〜12時までを2回
・9時〜お昼ご飯を食べるを2回
・9時〜お昼寝をするを2回
など少しずつ時間を伸ばして、お子さんが園に慣れるようにしていきます。
上記の例えの慣らし保育だと8日間かけての慣らし保育になっています。
これは、私が担任をしていた時に9日間で慣らし保育を終わらせてほしいと言う事をお家の方から言われたので、8日間のスケジュールで行いました。
慣らし保育も園によって決まっている園と担任がスケジュールを立てて行う園がありますのでお家の方が仕事復帰しやすいような、慣らし保育の期間かどうかを確認すると、入園してからも安心ですよ。
6.家からの持ち物
家から園に持ってくるものはパンフレットに書いてある場合も多いですが質問をして、一つ一つ確認すると安心です。
食事のエプロンなど、園で準備をして、保育費に含まれている事もあるので見学の時に持ち物を確認して、
何を持って行くといいのか何が園で用意しているのかを、話しながら確認するとその場で疑問も解決できるので、質問しましょう。
7.オムツの扱い方
使用済みのオムツを、園から持ち帰る園も多くあります。
お家の方の負担になっている事も多いのですが、園児が多いとオムツを持ち帰ってもらわないと、
園の負担も大きくなってしまい保育料の値上がりなどに繋がってしまうので、持ち帰りをお願いしている園が多くあります。
また、布おむつを使う方針の園もありますので、紙オムツ対応か、布オムツかを確認しましょう。
8.保護者が参加する行事
保育園は、ほとんどのお家が共働きです。そんな中で、園の保護者が参加しないといけない行事もどのくらいあるか、気になりますよね。
多くても負担がかかるし、少ないと、園の様子が分からないし…と困る所ですよね。
親子遠足や発表会などの行事の確認とその他に保護者が参加しないといけない行事を聞き参加は必須か、任意かを確認しましょう。
園によってはお誕生日月は好きな日、好きな時間に保育参観が出来る園もあるので確認しておくといいですね。
9.母乳持参が可能か
0歳児クラスだったら聞いておくといいです。
園によっては母乳の持参が出来ない園もありますので、完全母乳育児をしていたらミルクの練習をお願いされる事もありますので質問しておきましょう。
10.食事の事
食事の事も質問しておくと安心です。
私の息子は重度の卵アレルギーだったので、アレルギー対応をしているのかどのように対応してくれるのかを聞きました。
また、園によっては、無農薬食材へのこだわりなどもありますので園がどのような給食を提供しているのかを聞くといいですね。
11.保育園とお金の事
保育料は世帯収入によって異なります。
しかし、園によっては保育料とは別に、園で独自に設定されている費用がある所があります。
父母会費や絵本代、自由帳代や、連絡帳代、クレヨン代など、細かく設定されている園もあります。
一つ一つは小さな値段でも、積み重なれば大きな出費になります。
パンフレットや、園の説明を聞いて、保育料以外にかかる出費をきちんとメモをしておきましょう。
説明会など、個人での質問する場が無かった場合電話でも聞く事が可能なので、疑問に思ったことがあったら聞いておくことがおススメです。
保育園はお金があまりかからないイメージを持つ方もいますが園によっては、リトミックから、英会話、体育教室など園独自で行っている習い事などもあり出費がかさむ場合があります。
園によっては持ち物が指定される事もあるので、安く済ませようと考えていたら無理だったと言う事もあります。
そのような事が無いように園で保育料以外にかかるものや、指定されている物の値段を事前に調べておくと安心ですよ。
12.避難の方法
最近地震などが多く、お子さんと離れている時間は心配ですよね。
保育園には避難訓練がありますが、2階建ての保育園の場合避難経路がきちんとあるか、乳児クラスの場合すぐに避難できる経路があるかの確認をしましょう。
保育園の見学の際に、「避難経路はどうなっていますか?」と聞くと説明してくれることが多いので、しっかり聞いておくと安心ですね。
また、災害があった時に、保護者の方への連絡方法などの確認もしておくことが重要です。
園によっては一斉メールなどを利用している園もありますが無い園もあります。
一斉メールなどが無い園はどのような時に迎えに行けばいいのかどこに迎えに行けばいいのか、どうやって知らせてもらえるのかをしっかり確認しておきましょう。
また、大きな災害が起きた時の避難場所も知る事で連絡が取れなかった時のお迎えがスムーズになる事がありますので避難場所も聞くと安心ですね。
保育園はお子さんの命を預かっている場なので避難方法や、災害があった時のスムーズなお迎えの方法などをしっかり説明できる園が安心です。
保育園見学は聞きたい事を事前に決めておくと安心
パンフレットやHPを見て、気になったところや聞いてみたいところを事前に決めておくと安心です。
聞きたい事をメモ帳に書いておいたりパンフレットの所にメモをしておくと忘れないで質問出来ます。
説明会など、多くの保護者の方がいる場合中々質問出来ない事もありますが、後日電話で質問する事も可能なので、焦らずに見学しましょうね。
保育園見学では、しっかり園の雰囲気を確認して親子で安心して預けられる園をさがしていきましょうね。
引き続き、「ほいくはっく」で、保育園の情報を紹介します。