保育園の謝恩会の内容や流れは?準備しておく物、出し物

保育園の謝恩会の内容や流れは?準備しておく物、出し物の経験談

謝恩会は保育園に通っているお子さんがいる家庭であれば、卒園のタイミングで必ず経験するイベントですよね。

 

 

保育園によっては保護者の方にまとめ役として謝恩会の係をお願いするところも多く、もしかしたら一大イベントの担当を任される可能性も十分にあります。

 

 

しかし実際には謝恩会って何をするところなのか、内容や進め方についてなど分からないことだらけかと思います。

 

 

そこで今回は私が保育園に勤務していた経験も交えながら、謝恩会の流れや出し物について紹介していきたいと思います。

 

謝恩会って何をする場なの?

 

謝恩会とは保育園において毎年行われる卒園式とセットで開催される卒園児の旅立ちをお祝いし、保護者や先生たちと楽しく食事などをしながら送り出す会のことを指します。

 

 

卒園式が比較的堅苦しく、緊張感のある凛とした雰囲気の中で行われる式典であることに対して、謝恩会はその緊張から解放されて、

 

 

子どもはもちろん保護者も保育士もラフな雰囲気で今までの思い出話やエピソードで談笑したり、立食パーティーのような形で軽食が用意されていたり、

 

 

保育園生活における感謝を互いに伝えあう砕けた場であるといえます。

 

 

謝恩会の会場としては保育園内に集会室などのスペースがあればそこを活用することもあれば、

 

 

地域の公民館や会議室のような公共の場を時間で借りて会場として使用することもあります。

 

 

基本的に保育園の謝恩会は卒園式終了後に少し休憩時間や移動時間をとった後に時間を空けずすぐに開催されることが多いのも特徴です。

 

 

保護者の方は卒園式の参列や子どもの世話などで忙しく、疲れもあるとは思いますが子どもをはじめ、

 

 

保護者や保育士にとっても保育園での思い出や感謝を共有できる最後の機会となりますので参加することをオススメします。

 

 

謝恩会の内容と流れについて

 

謝恩会の内容は保育園やその年度の卒園児たちの雰囲気や保護者の意向などによって多少の違いは出てくるとは思いますが、

 

 

私が勤めていた保育園では「謝恩会は卒園児の保護者が主催して、卒園する子どもたちはもちろん、成長を見守ってくれた担任の先生にも楽しんでもらえるように企画する」

 

 

という暗黙のルールのようなものが毎年あり、担任保育士も内容などは当日行くまで知らされずゲスト扱いで進められていました。

 

 

謝恩会の大まかな流れとしてはまず保護者代表の挨拶、そして思い出のスライドショーやアルバム上映や景品付きのゲーム大会などといった子どもたちと一緒に楽しめる企画があり、

 

 

保護者の出し物といったサプライズ演出、最後に子どもたちの歌や担任保育士への感謝の一言でラストを飾り、締めの言葉となります。

 

 

謝恩会の開始から終わりまでは時間にすると2時間前後というところで、卒園式を午前中に済ませると謝恩会のスタートはちょうどお昼過ぎからになるということもあり、

 

 

会の途中でケータリングなどにおいて事前に用意してあった軽食を自由に食べることができるように配慮されていることが多いです。

 

 

謝恩会の担当や係を任されると会の進行や内容をつい計画的に綿密に立ててしまいがちですが、子どもたちも卒園式の緊張から解放され、

 

 

良い意味で本当の自分を出してクラスの友達や担任保育士、そして保護者の方々と美味しいものを食べながら自由に過ごすことができるリラックスした

 

 

雰囲気の場になる印象が謝恩会では強いので、そこまで気を張ってきっちり進行する必要もないと思います。

 

 

流れを組む際には、子どもたちがたくさん色んな人と関わることができる時間を大切にして、ゆとりをもった設定にすることが望ましいです。

出し物って何をするの?

 

謝恩会の出し物ですが、これに関しても「絶対にこれ!」というものはなく、クラスの雰囲気や保護者の方の企画力によって毎年様々なアイデアを凝らしたものが見られます。

 

 

子どもたちが歌を歌いながら劇をしたり、個々に一番楽しかったことをマイクの前で発表したりという子供主体の出し物がメインの年もあれば、保護者が総出で寸劇をしたり、

 

 

手作りの子どもたちが登場人物として出てくる紙芝居やシアターを作成したりという年もあります。

 

 

私が勤務していた保育園では、大人も子どもも全員でお揃いのクラスTシャツを作って当日に着用し、

 

 

ステージの上で子どもたちが卒園式でも歌った思い出の曲をサプライズで大合唱して担任の先生を驚かせ、感動で泣かせるといったサプライズ演出をしている年度もありました。

 

 

謝恩会の出し物ばかりは保育園側で指定することはできず、その年のクラスの保護者の方の熱量や得意分野が活かされることがほとんどなので

 

 

クラスのカラーが最もよく出ると保育士目線からも思います。

 

 

子どもたちが好きなことや楽しめることを誰より知っている保護者の方々だからこそ出るアイデアや出し物が毎年必ずあり、

 

 

見る側としてもママやパパたちの大きな愛情や準備にかけた労力を感じることができて毎回非常に感動してしまいます。

 

 

毎年とても豪華で手の込んでいる出し物をしてくださる保護者の方には保育士としても感謝しかなく、

 

 

仕事と育児の合間でいつ準備したのだろうと驚かされることもしばしばあります。

 

 

なので出し物の提案や準備をする際には特定の誰かに負担がいかないように、

 

 

それぞれが出来る範囲で構わないので助け合って協力して保護者全員で作り上げられているものが良いなと思います。

 

 

謝恩会に必要なものや準備について

 

謝恩会を開催するにあたってまず必要なことは、まず保育園に誰が主催して企画や準備をしていくものなのかを確認することです。

 

 

保護者主導で先生たちには内容を知らせずサプライズにしたい場合には、先輩ママなどに今までの年度はどういった流れで謝恩会をしていたのかを聞いてみるのも良いでしょう。

 

 

保護者が主催すると分かったら、ママ同士で分担して開催場所や食事の手配を早めから済ませておくことも重要です。

 

 

謝恩会の開催は卒園シーズンと重なる3月下旬であることがほとんどなので、保育園以外も年度末のイベントや集まりなどが多く、

 

 

公共施設のイベント会場やケータリングなども予約が殺到して混み合うことが予想されます。

 

 

謝恩会の開催日や時間の目途がついたらすぐに保育園からそこまで距離のないベストな開催場所と、

 

 

子どもが好んで食べられそうな食事のケータリング業者を探して早めに押さえておけばひとまず安心です。

 

 

準備に関しては会の流れを決めて、出し物が決まるとそこからは作り物や装飾、司会などママ同士で役割を分担して進めることになるかと思います。

 

 

時には日中に時間のとれるママたちで集まって必要なものの買い出しや製作をランチ会も兼ねて和気あいあいとすることもあります。

 

 

平日は送り迎えの時間もバラバラな保護者の方たちが一同に会する機会というは意外と少ないので、

 

 

誰かひとりでも率先して進行役や幹事をしてくれる人がいると良いのかもしれません。

 

 

近年では基本的なクラスのママ同士のやりとりはライン、メールなどのグループトークが主流なようですので、

 

 

早めにグループを作って全員と連絡先を交換しておくのも準備をスムーズに進める良い方法です。

 

 

子どもの思いや保育園への感謝が溢れる温かい雰囲気を目指して

 

謝恩会は卒園式の終了直後に行われることが多いということもあり、大人も子どもも緊張がほぐれほっと一安心している状態の中で和やかに開催されるものです。

 

 

例えれば結婚式の後の二次会の雰囲気に近いかなと思います。

 

 

謝恩会は卒園式と打って変わってたくさん話し、笑い、泣いて保育園生活を振り返りながらも小学校への進学に期待をもてるような前向きで温かい雰囲気であってほしいですし、

 

 

子どもたちにとっては保育園生活でできた友達と大人が見守る中でたくさん遊んで騒げる最後の場にもなりますので、

 

 

堅苦しい進行や緊張、不安という感情よりもその場にいる全員が笑顔でほっこりする内容を優先して考えて企画してみてくださいね。