保育園、退園のよくある理由や手続きは?嬉しかったお礼やメッセージ

保育園、退園のよくある理由や手続きは?嬉しかったお礼やメッセージ

 

毎日子供が楽しく通っている保育園も、時には保護者の方の仕事や家庭の都合で退園することがあるかもしれません。

 

 

退園後の生活や環境の変化もあるでしょうから、やりとりや手続きはスムーズに済ませたいものの、

 

 

退園は何度も経験することでもないのでいざ退園となるといつまでに、どうやって手続きすれば良いのかなど分からないことも多いかと思います。

 

 

そこで今回は保育園、退園のよくある理由や手続きの時期や方法などについての紹介。

 

 

そして退園する家庭とのやりとりで心に残っている言われて嬉しかったメッセージやお礼についても保育士としての経験談を交えながら紹介していこうと思います。

 

保育園の退園を決める理由とは?

 

保育園に入園したら、子どものためにも同じ保育園に卒園まで在籍したいという思いもあるかと思います。

 

 

しかし中には年度途中や進級途中での退園を決める家庭の方もいらっしゃいます。退園を決める主な理由としては以下の3つがあげられます。

 

 

他の保育園に空きが出たため

 

保育園は入園前に希望の園をいくつか候補として挙げ、そこから審査に通った順に役所がそれぞれの保育園に家庭を振り分けます。

 

 

つまり始めは希望順位が低い保育園にとりあえず入園したけれど、第一希望としていた保育園に空きが出たり、

 

 

保育園の環境や方針により共感できる入園先を見つけたりした場合に、移籍するような形で今現在通っている保育園は退園手続きをとるという形です。

 

 

幼稚園に通うため

 

それぞれの家庭にはその家庭ならではの教育方針や子育て観があります。

 

 

「元々子どもは幼稚園に通わせたいけれど、仕事復帰のために0歳児から預けなければいけない」という保護者の方も結構います。

 

 

つまり0〜2歳までは保育園で子どもをみてもらい、3歳になるタイミングでかねてから希望していた幼稚園に入園するために保育園は退園するという形です。

 

 

共働き家庭ではなくなったため

 

原則保育園は「家庭での保育に欠ける子」をお預かりする施設ですので、夫婦共働きであることが入園条件の一つとなっています。

 

 

つまり家庭で子どもを見ることができる環境がある場合には在籍することができないので、

 

 

両親のいずれかが退職、辞職をしている場合には改めて復帰や就職をしない限り退園するという形になります。

 

 

産休や育休、求職中など事情がある場合にはその限りではありませんので、各自治体や保育園に確認が必要です。

 

 

手続きはいつまでにどうすればいいの?

 

退園が決まったら、まずは次に入る保育園や幼稚園の入園日を確認して今の保育園における最終登園日はいつになるのかを確認して決定してください。

 

 

転居などの予定がある場合には年度末ではなく年度途中や月の途中で退園をすることもあるかもしれません。

 

 

今後の予定をしっかり確認し、退園する日程が分かり次第通っている保育園もしくは保育園を管轄している役所に伝えてください。

 

 

手続き内容としては保育園もしくは役所で指定された書類を書いて、必要な資料があれば揃えて提出します。これらの書類が全て承認されれば手続き完了です。

 

 

保育園で手続きをした場合にも、役所で手続きした場合にも、役所と保育園は連携していますので必ず連絡が行き情報は共有されていますので、

 

 

どちらか一方での退園手続きで問題ありません。受理されているかどうか不安な場合には電話で確認してみると良いでしょう。

 

 

このように書面での手続き自体は指定された用紙に必要事項を記入して終わりなので意外とあっさりと済んでしまいます。

 

 

しかし保育園によっては退園前に園長や担任との面談があったり、保育園独自のアンケートや書類の記入をお願いされたりもしますので、

 

 

退園の予定が決まったら担任保育士や園長に早めに伝えておくとその後のやりとりがスムーズになるのでオススメです。

 

手続き後に保育園やクラスで保護者がすべきことってあるの?

 

書面による退園手続きが終わればまずは一安心ですが、退園予定日が確定したら保育園で保護者としてやるべきことがいくつかあるので説明していきます。

 

 

クラスにある子どもの持ち物を片付けて持ち帰る

 

クラスの中には子ども一人ひとりに割り振られたロッカーがあります。

 

 

中には着替えやおむつ、食事エプロンに予備のタオルやビニール袋など結構な量の子どもの保育園用品が収納されています。

 

 

退園予定に合わせて不要なものから徐々に持ち帰り、最終日の荷物を減らしておきましょう。

 

 

保育最終日にはクラスから子どもが工作で作った作品集やアルバムをプレゼントしてもらえることもあり、荷物が増えることがありますので

 

 

退園1週間前くらいを目安に計画的にロッカーを整理しておくことがポイントです。

 

 

保育園から借りているものがあれば返却する

 

保育園によっては毎日のお昼寝用の布団やタオルなどを家庭ではなく保育園で一括して用意し貸し出していることがあります。

 

 

貸し出している備品は週末などに各家庭で洗濯や天日干しをして1年を通じて管理してもらうようにお願いしていますが、

 

 

退園の際にはきちんと綺麗な状態にして忘れずに返却できるように準備しておきましょう。

 

 

担任保育士や同じクラスのママたちに挨拶回りをする

 

保育園の在籍期間にもよりますが、在園中特に仲良くしてもらったお友だちや保護者の方をはじめ、

 

 

お世話になったと感じる担任保育士や園長先生がいるのであれば送迎時などタイミングを見計らって一言挨拶をしておくと良いでしょう。

 

 

挨拶の時には特別お礼の品や手紙などを用意する必要はありません。今までの感謝の気持ちや思いを伝えていただけるだけで十分です。

 

 

また伝えたい相手には転居先の情報や連絡先なども話すことで、保育園は違えどもママ友として長いお付き合いが期待できます。

 

 

退園する子どもの家族の方から言われて嬉しかったお礼やメッセージについて

 

保育園の退園が近づくと、担任保育士や園長にしっかりと挨拶をしたいと思う方も多いです。

 

 

当日に「何て言えば良いのだろう」「伝えたいことがありすぎてどう挨拶をすれば良いのか悩む」というような方もいるかと思いますので、

 

 

保育士としての立場から、過去に言われて嬉しかったお礼やメッセージについていくつか紹介していきます。

 

 

「保育園でうちの子が毎日笑顔で過ごせたのは先生のおかげです」

 

子どもが泣かずに笑顔で保育園に行ってくれることは親御さんにとってもかなりの安心材料になりますし、

 

 

お迎えの時に笑顔で駆け寄ってきてくれた時には仕事の疲れも吹き飛びますよね。

 

 

このメッセージをお礼と共にいただけると、「保育士と子どもの関係性を認めてくれていたのだなぁ」と心から嬉しくなります。

 

 

「家でも〇〇先生(担任保育士)の名前が毎日出てきていました。私(母)も子どもも先生のことが大好きです」

 

子どもが家庭でも担任保育士のことを考え、家族に一生懸命伝えようとする姿は保護者の方しか見ることができないものです。

 

 

この姿を保育士に伝えてくれること、そして子どもだけでなく保護者の方も同じように感謝と好意を持ってくれていたことを言葉にしていただいた時には本当に涙が出るほど嬉しいです。

 

 

「保育園生活中に楽しいことも大変なことも辛いこともすべて子どもと保護者の方と一緒に乗り越えてきて良かったな」と保育士としての仕事にやりがいと誇りを持てる一言です。

 

 

「子育てが初めてで右も左も分からない私(母)に対しても常に優しく丁寧にアドバイス下さり、安心して子どもを預けることができました」

 

 

年齢はママの方が上であり経験も人生も先輩であるにもかかわらず、謙虚かつ対等な姿勢で保育士に対してストレートに感謝の意を述べてくれると

 

 

立場的に「保護者だから」という以前に「人間的にとても良い人だなぁ」と実感します。

 

 

そんなママの子育てに関する不安や疑問に対して、その都度的確な回答や対応が出来たかどうかは保育士側としても常に不安や反省が付きまといますが、

 

 

このメッセージをいただけると一気に肩の荷が下りて不安が解消され、「そこまで信頼してくれてありがたいなぁ」とこちらも感謝してもし切れない心情になります。

 

 

以上が私の保育士としての経験上特にいただいて嬉しかったお礼の言葉です。

 

 

直接話す時間がなかったり、面と向かって言うのは気恥ずかしかったりということもあり、心のこもったお手紙をもらうことも多かったです。

 

 

手紙でも直接の言葉でも、保育士には感謝の気持ちや保護者の思いはしっかりと伝わっていますので、形式にこだわる必要はありません。

 

 

堅苦しい挨拶よりも、今までの保育園生活を振り返って自然と湧き出てくる言葉を伝えていただけたらどんな言葉でも嬉しいものです。

 

 

退園手続きは予定が決まり次第早めがベスト!

 

退園に関する連絡や手続きは急な退園以外は退園日が決まり次第早めに保育園に伝えることが望ましいです。

 

 

書面での手続きはすぐですが、子どもの園生活に関してはキリの良いところで区切った方が良いです。

 

 

また担任保育士に感謝の気持ちを伝える場合には一対一で話せる機会があれば口頭で、もし難しければ手紙やメッセージカードを事前に用意しておくと良いでしょう。

 

 

どんな言葉であれ、保護者の方からの心のこもったお礼の言葉は保育士として働くための原動力になります。

 

 

在園期間が長く付き合いが長いほどお別れは辛くて寂しいですが、最後だからこそ笑顔で気持ちよく終われるように互いに思いやりを忘れずやりとりをしていきましょう。