保育園の見学で子供、祖母やパパと行っても大丈夫?注意点は?
子どもが毎日通う保育園選びは保護者の方にとっても重要なことですので、慎重に選んでいきたいですよね。
保育園を見学する際に、ママ一人では不安なので家族の誰かと一緒に行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は保育園の見学はママだけでなく子供、パパや祖母と一緒に行っても良いのか、実際に保育園であった経験談も交えながら紹介していきたいと思います。
保育園の見学って必ずするものなの?
最近は共働き家庭の増加に伴う待機児童問題の深刻化という背景もあり、
保育園に入園するために計画的にママが活動をする保活という言葉も出てきているように、子どもを保育園に通わせるだけでも一苦労なのが現状です。
保育園には認可保育園、認証保育所、企業内保育所など様々な規模や経営形態のものがあり、
入園にあたってはその保育園が所在する地域を管轄している役所に希望を出して審査に通らなければ入園が叶いません。
このようにいくつもの保育園がある中で、子どもに最適な環境であることはもちろん、
保護者目線としては保育園と自宅との距離や保育時間なども重要な判断材料になると思います。
ある程度の情報はそれぞれの保育園のパンフレットやホームページにも記載されており、自宅にいながらも調べれば分かりますが、
実際の施設の環境や保育士の雰囲気などは保育園に出向いて目で見て確かめないと分からないことも多いです。
そこで入園希望を出す場合には希望を出す予定の保育園に原則として事前に見学に行ってもらうことを役所側からも保育園側からもお願いしています。
私が勤務していたエリアの認可保育園では、見学に行っていない保育園に入園希望を出すことはできないと定められていたので、
多くの保護者の方が連日見学に来られていました。
しかし企業が運営している保育園や、認可外保育所だとそのような決まりも徹底されていないために、
申請を出して空きがあれば見学は任意でも受け入れているところもありますので、
保育園選びを始める際には必ず地域の役所や保育園に見学は必須であるかどうかを確認することをおすすめします。
見学は子供を連れていってもいいの?
保育園の見学は基本的には平日になりますので、ママ一人で来られる方も多いです。
ママの中には見学の申し込みをする際の電話で「子どもを見る人が私以外にいないので、
一緒に保育園に連れていっても良いですか?」と申し訳なさそうに確認してくる方もいらっしゃいます。
保育園としては見学時に入園予定のお子さんも一緒に連れてきて雰囲気や様子を感じ取っていただくことにはなんの問題もありませんので、
もちろん断ることもなく一緒に見学してもらいます。
保育園によってはお子さんの様子をみて、一時保育室やロビーなどでおもちゃを出して遊んだり、
そばにいるクラスの子どもたちと何となくですが関わることができるようにしたりするところもあるくらいなので、
特に気にせず気軽にお子さんも連れてきてもらって大丈夫です。
また保育園見学に子供を一緒に連れていくことに対してはメリットもあり、
保育士や園長先生の子供に対する接し方を間近で見ることができたり、実際に子供同士のかかわりをみて園の雰囲気や
遊びの様子をお子さん自身も感じ取ることができたりすることが挙げられます。
ママも子供の表情や遊ぶ様子を直接見ることができ、保育園を決める判断材料のひとつにもなって良いでしょう。
そして保育園側にとっても、保育園の見学に子供と一緒に来てくれることに対しては入園予定の子供の顔や発達をあらかじめ知ることができたり、
場所見知りや人見知りをするかどうかをその場でいることが出来たりするといった大きなメリットがあります。
保育園は子供が主役です。子供が毎日生活をする場ですので、子どもの目線で保育園見学を楽しむことも一つの手段といえます。
保育園見学にパパや祖母など複数人数で行ってもいいの?
先に述べたように、ママが子供と一緒に保育園見学に来ることには何の問題もありません。
それでは大人が複数で来る場合にはどうなのか気になりますよね。
実際に入園を検討しているママからの問い合わせで「子供の保育園選びは自分だけでなく家族の意見や見方も取り入れて判断したい」という理由や、
「パパも子育てにとても熱心なので」という理由、他にも「送り迎えや保育園の対応などを祖母にお願いすることも多くなりそうだから」
といった理由で複数人数での見学を希望される家庭が年々増えてきているように思います。
もちろん保育園側としても見学の際に人数制限をしているわけではないので、パパや祖母などの近親者2.3名程度であれば一緒に見学することも許可している場合が多いです。
ママはもちろん、パパにもおばあちゃんにも子供に対する思いや保育園に求める条件などはありますし、その思いは家族であったとしても多少違うこともあるかもしれません。
「子供のことは基本的には母親に任せている」という家庭の方針ではなく、
「子供のことは一緒に考えて決めていきたい」という子育て観や価値観をもつ家庭も増えてきていますので、
実際に家族で保育園を納得いくまで見学してもらうことで、
より家庭の期待に沿った保育園選びが可能になるということも複数人数で保育園見学をする最大のメリットであるといえるでしょう。
また見学の後の質疑応答や保育方針に関しての説明の場でも、一人で見学した場合には質問し忘れてしまいがちな内容や、
見落としがちな疑問点などを他の家族がフォローしてしっかりと保育園側に確認してくれる体制が整えられているという
安心感が得られるという点もママにとっては心強いかと思います。ぜひ都合がつくようであれば、家族揃って保育園見学に来てみてくださいね。
複数人数で見学に行く際に気を付けるべきこと
保育園はあくまでも子供が中心の生活の場です。
見学に関しては事前に申し込んでいただくことでいつでも受け付けていますが、見学当日も子どもたちはいつも通り登園し過ごしています。
保育の場では見学に来た人の方が「いつもは保育園にいない大人」であり、子どもたちからしてみれば「知らない人が来てこっちを見ている」
と認識されることになりますので、その場で子どもの生活を妨げるような言動には配慮が必要です。
保育園見学の際には主任保育士や園長が必ず見学担当として終始見学する家庭について回ります。
ママ一人だけの見学であればそこまで気にすることもないかと思いますが、
複数人数で見学に行く場合には注意すべき点も出てきますので、ここでは具体的な注意事項や禁止事項を3点挙げて説明していきます。
・家族同士で大きな声で話す
保育園には0歳から6歳までの幅広い年齢の子どもたちがいます。
クラスによっては時間関係なく寝ている子がいたり、人見知りの時期で見慣れない人を警戒する子がいたりします。
そのような環境の中で、見学中に子どもが驚いてしまうほどの大声で話をしてしまうと子どもが目覚めてしまったり、
泣き出してしまったりしてクラスとしての活動に支障をきたす可能性があります。
見学に来て、はじめて見る保育園の施設や可愛らしい子どもの様子についつい声をあげて感想を言い合いたくなってしまう気持ちも分かりますが、
常識の範囲内もしくは普段よりも少し小さめの声のトーンでやりとりをお願いできれば有り難いです。
・廊下や出入り口付近に固まって移動したり、広がって歩いたりする
保育園はクラスの出入り口の他にも、子どもが外部に勝手に出ていかないためのパーテーションやベビーガードの柵などがあらゆる場所に設置されています。
他にもトイレや給食室など子どもや職員が出入りする部屋が並んでおり様々な場所に動線があります。
もちろん中には分かりづらい出入口や大人目線では分からない子どもたちの動線もありますので、そのつど見学担当の職員から声かけはあるかと思いますが、
見学者の方自身でも見学中は移動の際にも通路や出入口前を塞がないようにしてもらえるように広がって歩かない等、出来る限り配慮してもらえたらと思います。
・写真を撮る
保育園内や園児たちの写真を外部の方が撮影することは、個人情報の関係から原則として禁止しています。
「悪用するつもりはないからどうしても…」とお願いされることもあるのですが、
私が勤務していた保育園ではどこも「見学に来られた方みなさんにお願いしているので、例外なく撮影は禁止です」と丁重にお断りしていました。
今はカメラを出さなくても、携帯電話で簡単に写真や動画が撮影できてしまいますので、撮影禁止と知らずに何気なくスマホを出して撮影を始める保護者の方もいますが、
その都度理由を伝えて撮影はお断りし、撮影したデータはその場で消してもらうようにお願いしています。
保護者の方も理由をお伝えすると、子どものためということで温か理解してくださり
「知らなくてすみませんでした」と撮影を控えてくれる方がほとんどですので、この点に関しては協力をお願いし対応を徹底しています。
保育園見学は子供、パパや祖母と一緒に来るのもオススメ!
保育園の見学は平日とはいえ、ママ一人で来なければいけないという決まりはないので、都合があうようであればパパやおばあちゃんも一緒に来ていただいて大丈夫です。
ただ保育園側としても資料や説明の場の準備がありますので、見学申し込みの電話をする際に当日見学に来る予定の人数を教えてもらえると当日もスムーズに案内ができます。
見学の際には園側からの注意事項や最低限のマナーを守って、保育園の施設や職員の雰囲気、子供の様子などをそれぞれの視点からじっくりと見ていただき、
分からないことや不安なことは納得いくまで園長や主任保育士に聞いて、ベストな保育園を選ぶようにしてくださいね。