保育園の卒園式いつ?〜当日の流れや服装、マナーについて〜

保育園の卒園式いつ?〜当日の流れや服装、マナーについて〜

子どもが赤ちゃんの頃から保育園に通い始め、様々なことを経験して成長し迎える卒園式は保護者の方にとっても本当に感慨深いイベントですよね。

 

 

当日は寂しいやら嬉しいやらと色々な感情が芽生え、卒園するお子さんの姿をみて涙してしまうこともあるでしょう。

 

 

そんな一大イベントである卒園式は、いつ行われるのか、挨拶はどうすればいいのかなど参加するにあたっての疑問や不安もあるかもしれません。

 

 

今回は卒園式の当日の流れや服装についても私の保育士としての経験談も交えながら紹介していこうと思います。

 

保育園の卒園式はいつ頃行われるの?

 

保育園の卒園式はそのほとんどが3月の中旬から下旬にかけての土日に行われます。

 

 

私が勤めていた保育園では卒園式は毎年3月21日の春分の日に行われていましたが、開催日や曜日に関しては保育園によって違いがあります。

 

 

早めに卒園式を実施するところもあれば月末のギリギリに実施するところもあります。

 

 

予定が分からないと不安という方もいるでしょうが、卒園式の日程は年度初めの4月には年間予定として予定表に組み込まれていますので

 

 

年長クラスに進級したと同時に卒園式の日程も把握することが可能です。

 

 

卒園式は両親ともに出席したいと思っている家庭も多いですから、お仕事が土日休みではない保護者の方は予定が分かり次第早めに仕事のスケジュールを調整することをオススメします。

 

 

また実施時間ですが基本的には午前中です。大抵は10時開会で11時過ぎに閉会くらいのところが多いので、目安にしてみて下さいね。

 

 

保育園の卒園式の一番大きな特色は、卒園式が終わった次の週も3月いっぱいは保育園に子どもたちが通うという点だと思います。

 

 

学校や幼稚園ならば卒園式の後は春休みに入ってしまい、4月からは進学先の入学式があるので卒園式が本当に最後というイメージですが、

 

 

共働きの保護者の方に春休みはないため卒園式後の平日も3月末までしっかりいつも通りの保育園生活が続きます。

 

 

中には大人目線で見ると「卒園式」を区切りとした生活の変化がなくその後も同じ環境で過ごすことが続く流れに違和感を覚える方もいるかもしれませんが、

 

 

実際に卒園当日に「卒園式が終わってもまた来週会えるね」「卒園式後も2週間は一緒に遊べるね!」というような子ども同士の会話も毎年聞こえてきますので、

 

 

卒園を喜ぶと同時に寂しい気持ちで迎えている子どもたちにとっては嬉しい展開なのかもしれません。

 

 

当日の挨拶はどうすればいいの?

 

卒園式当日の挨拶ですが、保育士は卒園児の家庭の方には「おはようございます」というようないつもの挨拶に加えて

 

 

「この度は卒園、おめでとうございます」と必ず一声かけるようにしています。

 

 

ですので保育士や園長からこのような挨拶をされた場合にはそこまでかしこまらずに「ありがとうございます」と返して頂ければと大丈夫です。

 

 

主役となる年長クラスの子どもたちにも必ず「卒園、おめでとう」と声をかけますが、

 

 

当日はいつもと違う雰囲気に緊張している子も多いので声が小さかったり、元気がなかったりします。

 

 

保護者の方には子どもたちが安心できるように、いつも通り明るく和やかに保育士や保護者同士で挨拶を交わしてもらえるとありがたいです。

 

 

また保護者同士の挨拶はそこまで堅くならずに「おはようございます」「今日はよろしくお願いします」と一言交わしてからは

 

 

「〇〇ちゃん(くん)の洋服かわいい(かっこいい)ね〜」「どこの小学校行くんだっけ?」というような普段通りのフランクな会話が多く聞こえてきますので、

 

 

変に挨拶の仕方や立ち振る舞いを考えすぎずに自然体でいれば何の問題もありません。

 

 

式当日は子供たちも、保育士も、保護者の方も緊張や不安、喜びなど色々な気持ちを持ってその場にいるために会場の空気は張りつめているものです。

 

 

しかし卒園式の主役は子どもたちですので、まずは大人がリラックスして卒園する子どもたちを温かい雰囲気で迎え入れられるよう配慮することが望ましいです。

 

 

そのためにもいつも通りの挨拶や世間話を交わし、笑顔で過ごすことを心掛けてみて下さいね。

 

卒園式の流れについて

 

卒園式当日の朝は、卒園児の家庭は親子で決められた時間までに登園します。

 

 

一度卒園児はクラスに集合し、段取りや歌の最終確認をしてから開会に合わせて担任保育士と一緒に会場に入場してきますので、登園後に保護者とは一旦離れる形になります。

 

 

保護者の方は先に会場に入り、席に座って開会を待ちます。

 

 

開会時間に合わせて卒園児と担任保育士が入場し、その後園長もしくは主任の司会進行により卒園式がスタートします。

 

 

流れとしてはまず園長の挨拶があり、続いて主任と担任保育士の挨拶、卒園児の紹介、卒園証書授与、保育士からの歌のプレゼント、

 

 

卒園児の歌、結びの言葉で閉会となるのが基本です。

 

 

私の勤務していた保育園では、卒園児の紹介の時に保育士がフルネームで一人ひとりの名前を呼び、

 

 

呼ばれた子どもは「〇〇(自分の名前)です。△△小学校に行きます。将来の夢は××です。」と

 

 

発表するようにしてそれぞれの子にスポットが当たるように工夫した演出をしていました。

 

 

また卒園児を送る在園時代表として一つ下のクラスの子供たちも卒園式の日に登園してもらい、

 

 

お兄さんお姉さんと遊んでもらった思い出を一言ずつ発表して最後に歌をプレゼントして「ありがとう」の気持ちを伝えるサプライズも入れたことがあります。

 

 

祝日にもかかわらず「卒園のお祝いのためにぜひ協力したい」とお子さんと一緒に登園し、歌の練習もサポートしてくれた一つ下のクラスの保護者の方には感謝しかありません。

 

 

このように保育園によっては式次第の順番が少し違ったり、内容も担任保育士やその年度の卒園児の保護者の方々の個性やアイデアが濃く出たりすることがあるので、

 

 

参列すると本当にクラスの子供たちへの熱い思いが伝わって感動し、自然と思い出も蘇ってきて泣けてくるものです。

 

 

ぜひ卒園式には家族揃って参加し、その目で卒園する子どもの成長と旅立ちを祝ってあげてほしいと思います。

 

 

当日の子供と親の服装って決まっているの?マナーなど注意すべきことはある?

 

卒園式当日の服装ですが、特にこれといって指定している服装はないものの正式な場ですので

 

 

保護者の方は入園式と同様スーツやワンピースなどフォーマルな装いで来られる方がほとんどです。

 

 

当日は保育園の前や卒園式の立て看板の前にて家族で記念写真を撮る家庭も多いでしょうから、後から見返しても恥ずかしくないようにきっちりした格好がベストです。

 

 

子供の服装に関してですが、時期的にも小学校の入園式でもそのまま着用できるブレザー等のセットを用意する家庭が多いです。

 

 

その年度によって流行のデザインや色味があるようで、毎年卒園式での子供たちの晴れ姿をみているとAKBのアイドル衣装のようなブレザーとチェックのスカートが多かったり、

 

 

ブルーの生地が多い年度やグレーの生地が多い年度があったりと違いがわかりとても楽しめます。

 

 

もちろんお子さん自身の好みもありますので、お子さんが気に入ったものを選んで用意してあげるのがベストです。

 

 

サイズに関しても一度だけの卒園式で写真を撮る機会も多い記念の場ですのでお子さんが着用したときにぴったりで着やすい素材やデザインのものを選んであげると良いでしょう。

 

 

当日の参加マナーについてですが、保育園によって様々な決まりを設けているところもあります。

 

 

まず大前提として園舎内は禁煙ですので、喫煙者の保護者の方はタバコのにおいや吸う場所に配慮が必要です。

 

 

また最近では個人情報の観点や、卒園する子供のことをカメラを通さずにしっかり自分の目で見てほしいという思いから式の最中の

 

 

個人の写真撮影や動画撮影を一切禁止しているところもあります。

 

 

そのような場合には必ず公式のプロカメラマンが終始撮影をしてくれていたり、

 

 

保育園のビデオカメラで全体の動画は撮影していたりという対応がありますので、後日それらをデータとして入手することが可能です。

 

 

お子さんの姿を写真や動画で残したいという保護者の方の気持ちもとてもよくわかりますので、通っている保育園がどのような決まりを定めているのか、

 

 

気になるようなら聞いてみると当日の混乱もなくなるので良いでしょう。

 

 

卒園式は子どもにとって一区切りとなる祝いの場!保護者の方も緊張しすぎず笑顔で見守って

 

卒園式当日を迎えると、親としては終始子供の様子が気になってしまい主役である子供以上に緊張してしまうものですよね。

 

 

しかし保護者の方が心配や緊張から不安そうな表情をしていると必ずお子さんに伝わってしまいますので、親としてもどんと構えて笑顔で過ごすように心がけてください。

 

 

子供たちも卒園式当日のために流れを覚えて、歌やセリフなどを一生懸命練習しています。

 

 

卒園式自体は落ち着いた雰囲気の中で進められ、子どもたちもいつもと違う服装や雰囲気の大人に囲まれることで緊張しがちですが時には

 

 

笑い声があがる場面ももちろんありますので、あまり構えずにリラックスして、子供の門出を祝福してあげてくださいね。