保育園で子供がストレスを感じている?親がしてあげれることは?
子供が初めて保育園に行くようになったら、全ての事が初めてで、周りも知らない人ばかり。
慣れたとしても、家族と離れる事が寂しくて、ストレスになっている事がありますよね。
保育園に行くようになったら、子供同士の世界もあり、ストレスが溜まっている事があります。
親が、子供のストレスを感じとっても、どのようにして、軽減してあげればいいのか…難しく感じますよね。
本当は、保育園をお休みしたり、転園する事が出来たら一番いい事は分かっていても、中々出来ないですよね。
今回は、子供が保育園でストレスを感じていた時に、どうすればいいか、親としてできる事は何かを、私が保育士として働いてきた時の体験と一緒にご紹介していきたいと思います。
保育園での子供のストレス、どんなものがある?
子供が保育園で感じるストレスって、どんなものがあるのか…家族と離れる事?お友達とのトラブル?と、あまり浮かばない物ですよね。
私が働いていた時に、実際あった子供達のストレスをご紹介していきたいと思います。
お子さんがストレスを感じていても、中々原因が分からない時、「もしかして…」と参考にしてみてください。
1.給食がストレス
給食はお友達や先生と食べて、楽しい時間ですが、ストレスを感じているお子さんもいます。
小食な子、好き嫌いが多い子、食べるのに時間がかかる子などは、ストレスを感じやすいです。
給食はお子さんの年齢に合った栄養バランスを考え、その量も決まっています。
小食な子には、量を少なくする事は出来ます。
でも「この位は頑張って食べてみようか?」と言う担任の声掛けも入る事があります。
毎日ではなくても、まったくなくなる事はありません。その事にストレスを感じ、給食の時間がストレスになっている子がいます。
好き嫌いの多い子も、「この位は頑張ってみよう」と言う言葉がけから、給食の時間がストレスになっていきます。
食べるのに時間がかかる子は、一クラスに何人かいますが、年齢が上がるにつれて、給食の時間を〇分で終らすと言う事が出てきます。
それが、小学校に上がった時の事を考えて、設定しています。
小学校は保育園より、時間で動きます。
その行動に子ども達がスムーズに慣れるために、保育園で練習します。
給食の時間は、小学校でも〇分など決まっていますので、保育園も、その時間に近い時間で、給食を食べ終わるように保育しています。
そうなってくると、食べるのに時間がかかる子は、「早くしないと」とストレスを感じて、給食の時間が嫌になってしまいます。
2.制作などの机に向かう時間がストレス
これも、就学に向けて、年齢が上がれば、机に向かって、絵を描いたり、制作したりする事が多くなります。
これも、小学生になった時、授業で机にずっと向かっている事が多くその事に慣れておくために、子ども達が楽しく机に向かえるように、制作などをしますがやっぱり、子どもは身体を動かして遊ぶ事が大好きです。
身体を動かしたいのに、机に向かっている事が凄くストレスになっている事があります。
3.季節の遊びがストレス
夏ならばプール、冬ならば、雪遊びなど、季節の遊びをストレスに感じているお子さんは多いです。
プールは水が怖いと言う理由もありますし、お友達が水遊びが激しくて、嫌な思いをしたことで、プールが嫌になってしまう事があります。
冬の遊びは、寒さが苦手な子や、雪を触りたくない子が、雪遊びに出るとストレスを感じます。
あまり雪が降らない地域や、雪が積もらない地域では、雪遊びではなく、冬の外遊びが苦手な場合もあります。
寒さから、身体が思うように動かない、冬はもこもこしていて、動きにくいから動きたくないと感じ、外で身体を動かす事がストレスになっている事もあります。
4.先生が苦手
これは、働いてる保育士もショックな事ですが…
担任が苦手、副担任が苦手、園長先生が苦手、他のクラスの先生が苦手など、園の先生に、苦手な先生がいる事で、関りを持つとストレスを感じる事があります。
本当は、無い事が一番なのですが、子ども達も性格的に「合わない」と感じ「苦手」と感じる先生もいます。
子供がストレスを感じている時どうすればいい?
子供がストレスを感じていると分かったらまずは、子供に話を聞きましょう。
この時に「何かあった!?」など聞くと話す事が出来なくなる子もいますので、まずは普段の園の様子を聞きながら子供が話したそうにしていたり、
「ん?」と思ったところで、「こう思ったの?」「それは嫌だったよね」など子供の気持ちに寄り添って共感してあげましょう。
机に向かいたくない!遊びたい!と子供が言えば「小学校に行ったら勉強があるんだよ!」と言いたくなりますが、
子どもの気持ちを否定してしまったら「分かってもらえなかった」と言う気持ちが出てきて、ますますストレスになってしまいます。
また、大好きなパパママに話を分かってもらえなかった事で、「もう話すのはしない」と決めてしまい、悩みなどを言わない子になる事もあります。
一番大事なのは、【子供の気持ちに寄り添い、共感する】事です。
子供がストレスを感じているなと思ったらゆっくりと話をして根気よく話を聞きましょう。
でも、話したくない事を無理やり聞く事は、余計に話さなくなってしまうので、中々話をしてくれない時は
「ママやパパはいつでも話を聞くからね」など声をかけてあげると安心する事があるので、無理に話を聞こうとしないで、見守る事も必要です。
ストレスを感じている時に親としてできる事は?
まずは、保育園の方で、変わったことが無いか、担任に話を聞いてみましょう。
もし、普段の生活の中で元気が無かったり、ストレスを感じている事を担任が気が付いていれば、園と協力して、出来るだけ子どもにストレスがかからない環境を作れるようにしましょう。
園も出来る限りの事はしますが、保育園でできる事は、限界がある事もあります。
そんな時は、担任の先生と話をし、ストレスを感じていた時の様子を詳しく連絡帳に書いてもらうようにお願いしたり、
担任に時間を作ってもらって、園とお家で協力して子供のストレスの解消になる道を探してみましょう。
お友達のトラブルや、保育園に行きたくないなどは、解決策が見つけやすいですが、苦手な先生がいるなどのストレスは解決策が難しいです。
苦手な先生と全く関りを持たない事は出来ないので、その場合、苦手な先生と、出来るだけ二人きりにならないようにお願いしたり、担任も必ず付きそうようにし、苦手意識を少なくしていく事を心がけましょう。
ストレスに感じている事は、すぐに解決できるものと、出来ない物があります。
子供の事を考えると、1日でも早く解決してあげたくなりますがそこは、親もグッと堪えて、子どもの様子をしっかり見て、少しずつ解決できるようにしていきましょうね。
園との協力も親としてできる事です。
そして何よりも一番の理解者は親であることが、早くストレスの解消になる糸口です。
先程書いたように「話を聞いて、気持ちに寄り添い共感する」事を第一に考えていき、少しずつ改善してきたら、今度は【どうしたら楽しく保育園で遊べるかな?】など子供と一緒に考えてあげる事も大事です。
子供だけで解決策を考える事はまだ出来ないので、ここで親として「こうしてみるのはどうかな?」と提案してあげたり、
「これをこんな風に考えるときっと楽しいと思うな」など前向きになれるような、言葉をかけていきましょう。
親から言われたら子供も、素直に話を聞く事が出来ます。そして、「やってみよう」と言う意欲が出てきたり「頑張ってみよう」と言う気持ちが出てきます。
ちょっとでも出来たら認めて褒めてあげる事で、どんどん気持ちが前向きになり、楽しい気持ちが出て来たり、自信に繋がっていきます。
本当に少しでも出来たなど子供が話して来たら「じゃあもっと頑張らないとね」などの言葉ではなく、ここでも気持ちの共感をしてあげましょう。
一緒に出来た事を喜ぶことが大事です。子供も、パパママが喜んでくれたら、さらに嬉しくなります。
この気持ちを最大限引き出せるのはやっぱり親だけです。一緒に喜んであげて、自信に繋げていきましょう。
ストレスの事を園に伝えるタイミングは?
私が勤務している時に、園にいた保護者の方や、系列の園、他の園でもよく聞いていた話ですが、最近は「モンスターペアレンツ」と言う言葉が浸透しています。
保護者の多くは「モンペになる事はしたくない」と思ったり「園に意見する事はモンペになるのではないか」と考える方もいます。
でも、モンスターペアレンツと言うのは、園に対して理不尽な要求をしたり、無理難題の事を言ったりする事なので、
お子さんの様子で気になる事があったら、遠慮なく園や担任に伝えてください。
園側も、お子さんのお家での様子を聞く事ができ、担任も少し気になっていた場合などはお家の方と協力できますし、より、慎重にお子さんの変化を観察する事が出来るようになります。
なので、お子さんの変化は感じたらすぐに言ってもらった方が担任はありがたいです。
お家の人も言いにくくて我慢した結果お子さんが、かなり追い込まれていた、園では凄く我慢していて、普通だったから気が付かなかった。
お家での様子を聞いてお話をした所、初めて分かったなどの場合があります。
子供のストレスは、早く解消したり、軽減してあげないと、苦しくなって、登園拒否などになってしまいます。
そこで、初めて園と話し合うのは遅いですし、お子さんにそこまで我慢させるのは可哀想ですよね。
まだストレスを自分で解決できる年齢ではないので、親と園の協力が必要です。
お子さんがストレスを感じているな…と気が付いた時点で、担任に話をしておくと、早期発見、早期解決に繋がっていきます。
担任はお子さんの身体の成長だけでなく、心の成長も願っています。
なので、ストレスと言う変化は、早くお子さんから取ってあげたいと担任も思います。
私もそうでしたが、自分の園の子供、自分のクラスの子供は本当に可愛いです。
そんな大好きな子供達が苦しんでいるのは担任も園も望んでいません。
そして、お家の方が悩んでいる事も、担任が出来る範囲の事で悩みを解決していきたいと思っています。
悩み相談や、お子さんの変化などの相談や要望で「この保護者モンペだ」と思う事は無いので、気が付いた時点で相談してくださいね。
気持ちに寄り添って話を聞いてあげましょう
保育園の年齢の子供でも、解決できなくても、自分なりに色々考えています。
だから中々お家の人に言えなかったり、保育園では、普段通りに過ごす事があります。だからちょっとした変化に気が付いてあげる事は大事です。
ストレスを感じている子供に大事なのは【気持ちに寄り添って共感する】事なので、急かさずに、お子さんのペースで話を聞き、話してくれたら、
すぐに解決策を伝えるのではなく、まずはしっかりお子さんの気持ちを共感してあげましょうね。
そして、園にもすぐに話しをし、密に連絡を取り合ってお子さんが過ごしやすいようにしていきましょうね。
引き続き、「ほいくはっく」で、保育園の情報を紹介します。