保育園の登園時間について〜何分前に行くべき?平均は?〜
保育園にはその保育園ごとにそれぞれの家庭に対して登園時間が定められています。
基本的には一番早い枠だと朝の開園時間と同時の登園となり、遅くても午前のおやつの時間や主活動と呼ばれる戸外散歩や行事がスタートするまでに登園することが望ましいとされています。
保護者としては決められた登園時間の何分前に子供を連れていくべきなのか、他の家庭はどのくらいに登園している子が多いのかなど気になることも多いですよね。
今回はこれらの登園時間に関する様々な情報を保育士として勤務していた経験から紹介していこうと思います。
保育園の登園時間ってどうやって決まるの?
保育園におけるお子さんの登園時間は、基本的には保護者の方の就労証明を元に通勤時間などを考慮して役所が決めます。
登園時間って保育園で独自に園長が決めてくれるのではないの?と驚かれる方もいるでしょう。
確かに入園時や年度初めに書面にて子供の希望保育時間を第三希望くらいまで記入したものを保育園に提出して申請するのですが、
保育園はその書類をまとめて役所に提出し、登園時間の最終決定はその保育園のあるエリアの役所が担当します。
保護者の就労証明書は保育園に入園するにあたって共働き家庭であることや保育料の算定のためにも提出が必須の書類です。
そこに記載してある雇用先の職場の就業時間に合わせて、通勤時間を加味した時間で保育園は子供を預かることになっていますので、
就業時間が短く職場も近ければ基本保育時間での登園、逆に職場まで距離があり就業時間も長ければ長時間保育というように役所側から定められることになりますので
保護者側や保育園側で自由に登園時間を定めることはできないのです。
この保育時間に準じた登園時間ですが、例えば8時〜17時の契約であれば早くても8時ぴったりもしくはそれ以降に登園することが望ましいとされています。
しかし保育園によっては朝の支度として保護者が行わなければいけないことがいくつもあって保育園を出るまでの時間がかかるところもありますし、
1.2歳児クラスになるとトイレトレーニングの一環で登園後はまず保護者と一緒にトイレを済ませるという方針をとっているところもあり、
登園したらすぐに預けて出かけられるというわけではないのが現状です。
そのような場合には少し早めに行って支度をしても良いと決めている保育園もありますが、基本的には保育時間内でのお預かりが大前提ですので
朝の支度や保育の方針などで登園時にやるべきことがあるようならば事前に確認することをオススメします。
登園時間は一度決めたら固定なの?
保育時間は役所が定めているので、大きな変更は役所宛に書面で申請をして許可されてからという形になります。
それに応じて登園時間も一度決めたらほぼ固定でお願いしている保育園が多いでしょう。
なぜなら保育園側の都合で申し訳ないところなのですが、保育園では事前に「何時までに何人登園してくる」という情報を元に登園してきた子供たちに危険がないような人員配置をしています。
そこに突然早く登園したから預かってほしいという家庭が増えてしまうと安全面や子供ひとりひとりに配慮した十分な保育体制が取れなくなってしまうリスクがあるのです。
しかし保護者の方の仕事の都合や通勤時の交通事情などで、
「どうしても今日だけいつもより早く登園したい」
「お迎えが約束の時間を過ぎてしまいそう」
ということも日々ありますよね。
そのような場合は事前に担任保育士や園長に口頭で伝えてもらえれば対応してくれます。
当日やむをえず早まったり遅れたりする場合には分かった時点でなるべく早く電話で連絡を入れることが望ましいです。
家庭での生活リズムもありますので、仕事や子供の調子などで登園時間を変更する理由がなければ自然と登園時間も
毎日同じリズムで固定されてくると思いますが、急な変更や日付や曜日固定での変更は保育園で臨機応変に対応していますので必ずこの時間に行かなければいけない!
決められているから変えられない!と焦ったり無理をしたりする必要はありませんので安心してくださいね。
保育園には登園時間の何分前に行くべき?
先にも述べたように、保育園ではクラスの子供たちの保育時間や登園時間に合わせて、保育士の配置体制を整えています。
特に早朝は出勤している保育士の数も少なく、9時過ぎくらいまでに徐々に増えてきます。
保育士は子供が登園してくると保護者と話をしたり、検温したりして受け入れの準備をするのと同時に、既に登園してきている子どもたちの保育やトイレの対応もしています。
受け入れ担当の保育士はたいていその日の何分ごろに誰が来る。という認識をもって受け入れ態勢をとっていますが、子供が泣いてしまったりお漏らしをしてしまったりと
イレギュラーなことももちろん発生しますので、登園が集中している時間帯などは特に早く着すぎてしまっても実際に受け入れるまでに時間がかかってしまう可能性もあります。
以上の点から園から決められている保育時間に合わせて常識の範囲内で登園時間を考えていくことが望ましいです。
私の経験上、大半の方は登園時間の5〜10分前くらいに保育園に来て、そこからクラスへ向かい、お子さんのロッカーの衣類やおむつの補充をしたり担任と話をしたりして出ていかれます。
早い方や子供と離れるのに時間がかかると分かっている家庭の場合は15分前には来て、お子さんと室内で少し一緒に過ごしてから出かけていきます。
もちろん中には登園時間ぴったりや、むしろ過ぎてから来る家庭もおり、それが悪いということは一切ありません。
あくまでも家庭のリズムや子供のタイミングを大切にしてほしいのですが、実際には10分前くらいに来て少しゆとりを持ってお子さんと一緒に支度をしてから行ってもらうと
保育士も保護者の方とコミュニケーションをとる時間がとれ、子供も落ち着くのでベストです。
保育園の登園時間の平均は?
保育園に登園してくる一番早い子供は開園と同時で7時や7時半というパターンがありますが、最も登園が集中するのは朝8時すぎから9時の間です。
これは保育園の定める標準保育時間が午前8時半から夕方までと定められていることも関係していることもありますし、
単に家で起床して朝食を食べて支度をして出かけると大体このくらいの時間になる家庭が多いということも理由としてあげられます。
もちろん早朝に長時間保育の利用で来る子もいれば9時半までにゆっくり登園してくる子もいるので、登園時間の平均としては8時30分あたりだと思われます。
この平均的な時間帯に登園すると同じクラスの保護者やお友だち、そして保育士も順次出勤してくるので様々な人と関わることができるのもメリットです。
両親の仕事の都合や子供の支度にかかる時間には各家庭で大きな違いがありますので、保育園に登園時間に関する厳しい決まりなどがないのであれば
あまり他者と比べ過ぎずに親子共にスムーズに登園できるリズムと時間帯を自身の保育時間の中で見つけてみてくださいね。
登園時間はある程度定められているけれど、事情があれば変更可能!
保育園の登園時間は保護者の就労状態を元に決められているので、個人的な理由で時間変更を依頼することは難しいです。
しかし明確な理由や家庭の事情があっての単発的な変更には保育園も理解を示し柔軟に対応してくれます。
お子さんが1日のスタートを楽しい気持ちで切るためにも、時間内に朝から機嫌よく登園して来てくれることが何より大切です。
「私の家だけ登園が遅くて迷惑をかけていないかな?」「支度に時間がかかって申し訳ないな」などとあまり深刻に考えずに、
家事や仕事、子供のペースを重視して「予定の5〜10分前までに着けたらいいな」「今日は少し遅れてもいいや!」くらいの気持ちで無理なく毎朝登園してみてくださいね。