保育園、台風の時は休園になる?お迎えは?対応や連絡について

保育園、台風の時は休園になる?お迎えは?対応や連絡について

夏季には家族での楽しい予定や夏休みを組んでいる方々も多いとは思いますが、8月中旬から9月あたりにかけては台風のシーズンとも重なり、

 

 

突然の天候の変化や激しい雷雨が見込まれます。

 

 

そのような時に「仕事は通常通りあるけれど、もしかして保育園は警報が出たらお休み?」

 

 

「電車が止まってお迎えにいけなかったらどうしよう」と荒れた天候を見ながら不安に思うママもいるかと思います。

 

 

そこで今回は台風の際は休園になるのか?保育園の対応やお迎えについて実際に保育士として

 

 

勤務した経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

 

保育園は台風の日は休園になるの?

 

保育園にはどんな場合であれ学級閉鎖という概念はないため、どんな時も開園時間になれば子どもを迎え入れます。

 

 

幼稚園や小学校以上になると、台風直撃の情報があれば「翌朝6時の段階でエリア内に警報が出ていたら休校になる」

 

 

という取り決めがあるところがほとんどだと思いますが、保育園に関してはそのような取り決めの適応外になります。

 

 

つまり台風などの悪天候な日であっても、保護者の方は仕事に行くため登園してくる子どもが一人でもいれば、通常通り保育を実施します。

 

 

私の経験上、比較的大規模な台風の時でも保育園は休園措置を取らずに登園している子どもたちと

 

 

いつも通り楽しく過ごすようにしていましたので、基本的に台風での休園はないといっても良いでしょう。

 

 

しかし最近では台風に伴う集中豪雨や水害などの被害も深刻化している事実がありますので、

 

 

このように台風を発端として発生した自然災害に伴い、保育園の建物が倒壊や浸水する場合、

 

 

地域に避難勧告が出されていて緊急を要する場合など命の危険があるほどの規模の災害時にはこの限りではなく、

 

 

特例として保育を中止したりお迎えを依頼して避難を優先させたりという措置を取ることもあるかと思います。

 

 

台風の日の保育状況など園からの家庭への緊急連絡はどうやってされるの?

 

台風が発生し、居住地域に直撃が予想されている場合や、明日は天気が荒れそうだなと分かっている場合にはママは

 

 

「仕事は休みにはならないし…明日の保育園はいつも通り行って開いているかな?」などと色々と考えてしまいますよね。

 

 

保育園側としても台風情報は毎時間最新のものを入手し、常に台風の動きや規模の度合いを見ながら

 

 

在園児の全家庭に連絡を適切にするために園長や主任がスタンバイしています。

 

 

私が勤務していた保育園では入園時に全家庭で必ず登録してもらうメーリングリストがあり、

 

 

そこに随時リアルタイムで保育園の開園に関する情報や園児の状況を知らせる内容を送ることで保護者の方が確認できるようにしていました。

 

 

またメーリングリストの他にも保護者の方だけがログインできる関係者専用のページが園のホームページ上にありましたので、

 

 

そこにも開園情報や台風の進度などは常に最新のものを更新して載せるようにしてダブルでチェックできるようにしていました。

 

 

ここでは保育園から家庭への連絡内容や園としての判断をどのように進めているかについて2つのパターンに分けて説明します。

 

 

・台風が翌朝直撃することが予測されていて登園が危ぶまれる場合

 

この場合には多くの子どもたちは夜、自宅におり保護者の方が明日の保育園事情を気にかけている状況だといえます。

 

 

保育園としては台風状況を常に取り入れ、直撃が予想されているという情報が出た時に一度園長の判断で

 

 

「台風が接近していること・明日の朝に直撃しそうなこと・保育園は通常通り開園していること」を書いたメールをまずは前日の日中に1度送ります。

 

 

その後、時間と共に変化する台風の進路や情報を精査し、18時〜19時前後の遅めの時間にもう1度

 

 

「台風の最新状況・直撃が予想されること・保育園は通常通り開園する予定であること」を最終確認のような形でメールに記載してお知らせします。

 

 

台風の規模によっては保育士が決められた時間までに出勤できず保育の動きが特例的になる可能性もありますので、

 

 

メーリングリストの中に保護者からの緊急連絡を受ける電話番号として園長の携帯電話の番号が記載されることも実際にありました。

 

 

・台風が日中に直撃し、多くの園児が保育園にいる場合

 

この場合には子どものほとんどが保育園にいて、保護者と離れて過ごしていますのでママとしても不安が大きく子どもの様子などを確認したい方が多いと思います。

 

 

ですのでクラスごとのメーリングリストを作って子どもの人数や今何をして過ごしているかなどを担任保育士が

 

 

お迎えが来るまでの間1日に3回くらい報告がてら送るようにしていました。

 

 

子どもの様子とはいえ、名前や個々の詳しい状態に関しては個人情報なのでメーリングリストには

 

 

記載することはできませんのでクラス全体の大まかな情報にはなりますが、

 

 

何もないよりは保護者の方に安心してもらえるかなと思いお知らせをするようにしています。

 

 

もし台風が災害レベルに悪化し、被害や避難が見込まれる場合にもその情報を入手次第すぐにメールとホームページでお知らせします。

 

 

保護者の方ひとりひとりに電話連絡を入れることもありますが、緊急性の高い場合などには電話連絡をしている

 

 

時間も惜しいので一斉連絡をして子どもたちと安全な場所へ避難するなど適宜臨機応変な対応を取るようにしています。

家庭からの保育園への緊急時の連絡はどうする?

 

台風の日は保育園だけでなく、ママ達も天候の影響で仕事に支障が出たり、交通機関が麻痺したりして思うように動けず想定外の事態が起こることもあるかと思います。

 

 

もしかすると「電車が止まってしまってお迎え時間に間に合わない!」

 

 

「台風がひどくなる前に仕事を早上がりすることができたので子どものことも早くお迎えに行きたい」と

 

 

いうようなこともあり、「こういう場合の急な連絡はどうすればいいの?」と悩んでしまったというママも実際にいらっしゃいました。

 

 

災害時など緊急時の保育園の連絡先ですが、基本的にはママ達がいつも欠席連絡などに利用している保育園の大元の電話番号で問題ありません。

 

 

ただもしかすると台風の影響で一時的に停電していたり、多くの保護者の方が園に連絡を入れていてなかなかつながらなかったりすることもあるかもしれません。

 

 

また時間帯によっては出勤できている保育士が少なく事務所の電話を取りに行くことが難しい時もあります。

 

 

ですので電話がつながらない、何度かかけているけれど誰も出ないというような場合には、

 

 

少し時間を空けてかけなおしてもらうか、先に挙げたようにメーリングリストに

 

 

緊急連絡先として載せられた園長の携帯電話番号にかけてみるようにしてください。

 

 

普段であれば事前の連絡を徹底するようにお願いしている保育園ですが、このような事態はイレギュラーですので、

 

 

「電話で対応を待つより自分が動いた方が早い」と思う場合には連絡なしで早めに子どものお迎えに来たり、

 

 

逆に少し遅れてお迎えに来たりしても指摘されるようなことはありませんので、そこは保護者の方にも臨機応変な対応をお願いしたいところでもあります。

 

 

保育園での対応や子どもへの配慮は?

 

保育園では保護者に随時災害情報や保育園の状況をお知らせすると同時に、雨風が強かったり雷の大きな音が鳴ったりすることで

 

 

怖がり不安な気持ちを強く持っている子どもたちに対しても十分な配慮をして一緒に過ごしています。

 

 

欠席や早お迎えの子どもたちが多いクラスはひとつの保育室に集まって異年齢の合同保育を実施することで寂しくならないようにしたり、

 

 

カーテンや雨戸を閉めるなどして外の様子や音が極端に子どもの目や耳に入らないように環境設定をして、

 

 

「大丈夫だよ」「お迎えが来るまで先生と遊んで待っていようね」というように子どもが安心できる声かけを徹底するようにします。

 

 

また保護者からお迎えの遅延連絡があった場合には延長保育対応に切り替えるなどイレギュラーな対応も保育士同士で

 

 

連携しながら進めていきますので、保護者の方も安全には十分気を付けて保育園までいらしてもらえたらと思います。

 

 

保護者に向けた連絡は定期的にあるのでこまめにチェックを

 

保育園は原則として台風の場合でも保育時間や保育内容に大きな変更なくいつも通り開園しています。

 

 

ただ出勤している保育士の数に変動があったり、保護者が仕事も保育園も休みにして家庭でみている方もいて出席児数が少なかったりすることもあります。

 

 

園では子どもに不安を感じさせないように色々と工夫をしながら台風の日の保育を進めていくようにしていますので、

 

 

保護者の方も心配であればこまめにメーリングリストやホームページを確認して保育園の対応や子どもの状況を把握するようにしてみてくださいね。