保育園、夏休みやお盆休みはある?保育内容は変わる?保育士が答えます

保育園、夏休みやお盆休みはある?保育内容は変わる?保育士が答えます

保育園に子どもを預けるママにとって、保育園が長期でお休みになる期間がある場合には事前に把握しておきたいと思う方が多いですよね。

 

 

「保育園って朝早くから夕方遅い時間まで開いているけれど、長期のお休みになるときってあるの?」

 

 

「先生たちは夏休みってとってるの?」という疑問もあるかと思います。

 

 

そこで今回は保育園に夏休みやお盆休みはあるのかについて、そして保育士たちのお休み事情について、

 

 

私の保育士としての経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

 

保育園の休日っていつ?

 

保育園には休園日というものが必ず設定されており、認可保育園の場合には日曜および祝日がそれにあたります。

 

 

例外として認可外保育所や夜間開園している保育園などは年中無休であり、保育時間も日中だけとは限らない場合もありますが、

 

 

基本的には平日と土曜日の週6日、1日12時間前後の開園時間を設定している保育園が多いです。

 

 

しかし行事や保護者会などが年間計画として予定されている場合には、休園日である日曜日や祝日にそれらが開催されることもあります。

 

 

もちろんこの日は行事ですので保護者同伴での参加が前提とされており、保育士によるクラスでの保育はないということなので間違えないように注意が必要です。

 

 

保育園に夏休みやお盆休みはあるの?

 

結論からいうと保育園に公式な夏休みやお盆休みはありませんし、園として設定していることころもありません。

 

 

世間的には8月の2週目あたりを土日含めて1週間程度お盆休みとしていて、会社も休みになるところが多いですが、

 

 

お盆休みは祝日には設定されていないことからも保育園が勝手に休園日にすることはできないのです。

 

 

ママやパパの職種によっては土日祝日に関係なく仕事をしている方もたくさんいますし、そのような家庭のためにも保育園は休むわけにはいかないのです。

 

 

ですのでお盆休みも保育園は毎日開園して子どもを預かっていますので、8月だからといって心配する必要はありません。

 

 

もちろんママやパパの会社がお盆休みとなり、保護者の方も夏休みを取得するために仕事に行かず在宅で子どもをみることができたり、

 

 

家族で旅行や里帰りに行く予定があったりする場合には保育園に子どもを預ける必要性がありませんので、

 

 

家庭ごとに子どもの保育園をお休みさせているところがほとんどです。

 

 

保育園としても、保護者の方が仕事をお休みしている状態の時には「子どもが家庭での保育に欠ける」状態に当てはまりませんので

 

 

保育園をお休みしてもらうようお願いしています。

夏休み、お盆休み中の保育は何か変わるの?

 

夏休み期間、主にお盆休み中はママやパパの勤務先が夏季休暇になる家庭も実際に多いです。

 

 

両親の仕事がお休みであれば、子どもも保育園をお休みし家庭で過ごすことになりますので、保育園に登園してくる子どもの数が自然と少なくなります。

 

 

私の勤務先でも毎年8月初旬〜半ばまでの時期はクラスの子どもの数が半分になることが多く、

 

 

休みの子が重なる時には子どもの数が1桁ということも珍しくありませんでした。

 

 

先にも述べたように、子どもの数がいくら減っても、1人でも登園している子がいれば保育は成立します。

 

 

ですので担任保育士が責任をもってクラスの子どもたちと一緒に過ごし、普段通り食事や睡眠を取れるように援助することには変わり有りません。

 

 

ただ夏季保育中は極端に子どもの数が減ることでクラスの担任保育士側もクラスにいる数を減らしても十分に保育が可能になることもありますので、

 

 

そういう時には臨機応変に担任同士で連携しながら普段はなかなか進めることができない書類作業や事務作業などを交代で別室で行えるようにしたり、

 

 

行事に向けての作品や資料作りの時間に充てたりしていることもありますので、

 

 

もしかしたら送り迎えの時に「いつもの先生がいない」と感じることがあるかもしれません。

 

 

またどのクラスも通常保育に比べるとかなり小規模で保育を行っている場合には、

 

 

担任同士で相談してクラスの垣根を越えて合同保育や異年齢保育を実施するような場合も私の園では実際にありました。

 

 

保育園内に兄弟児がいる場合もあり、普段はなかなか触れ合うことのできない他のクラスの子どもたちと一緒に遊んだり、

 

 

同じ部屋で食事や睡眠をとることは子どもたちにとっても夏季保育中の貴重かつ楽しい思い出になりますし、

 

 

保育士としても年長者や年少者と関わる中で子どもの新たな一面や成長を知ることもできる良い機会となります。

 

 

お盆休み中の保育は、子どもによっては「○○ちゃんも○○くんもいないね」「みんなお休みなの寂しいね」

 

 

と言って普段よりも元気がなくなってしまう子もいますので、

 

 

保育園側としてもなるべくいつも通りの楽しい雰囲気を大切にしながら、

 

 

夏季保育として子どもの身体も休めつつゆったりと過ごせる環境を保障するために様々な工夫や配慮をしています。

 

 

ですので夏休み中やお盆休み中などのように、子どもの数が少なかったり普段と違う雰囲気での保育が行なわれていたりする

 

 

時期に子どもを保育園に預ける時には、子どもたちもいつもと違う経験をしている

 

 

ことが多いので、ぜひ家庭でもお子さんに「今日は何をしたの?」「楽しかった?」と聞いてみてくださいね。

 

 

保育士の夏休み事情って?

 

保護者の中には「保育園はいつも休みなく開いているけれど、先生方は休めていますか?」

 

 

「先生たちも夏休み取りたいでしょう?暑い中毎日お疲れさま!」と子どもをみてくれている感謝の気持ちと共に気遣いの言葉をくれる方もたくさんいます。

 

 

確かにクラスの担任保育士はいつ子どもの送り迎えにいっても必ずクラスにいることも多いので、

 

 

「いつ休んでいるの?」「朝早くから一体いつまで働いているの?」と社会人目線でみると気になることもありますよね。

 

 

基本的に保育士たちは保育園に一律で決められた夏季休暇が存在しないので、7月から9月の間に交代で夏休みを取るようになっています。

 

 

勤務はシフト制であり、クラス担任が一斉に休んで不在ということもできないので、

 

 

まずはシフトを組む替えにクラス担任同士で休み希望を出して相談し、予定を調整することが毎年の恒例となっています。

 

 

大体は夏季休暇として2、3日もらえるのでそれに土日をつなげて4連休にしたり、3連休を2回取得したりとそれぞれの予定似合わせて夏休みを作って休養しています。

 

 

保育園では正社員の保育士以外にもパートや非常勤という立場で働いてくれている主婦の方もたくさんいますので、

 

 

大体お盆の週はそういった家族行事がある職員たちが優先で休み、

 

 

正規の保育士たちがずらして休んでいくことが一般的ですので、

 

 

お盆休みにほとんどの先生がクラスにいることは疑問に思わなくても大丈夫です。

 

 

逆に子どもの少ない時の方が大人の手が空いて普段はできない細々とした保育以外の仕事を集中して

 

 

片付けることもできるので実は保育士としてはお盆休みに出勤するメリットもあるのです。

 

 

このような形で順々に9月までかけてそれぞれが夏休みを取得していきますので、時にはクラス担任の手が足りず、

 

 

他のクラスからその日だけ、その週だけのヘルプで保育士が入るということもあります。

 

 

ですので「普段はあまり見ない先生が今日は送り迎えの対応をしてくれた」

 

 

「あの先生は年中クラスの担任の先生だよね?」と疑問に思うこともあるかもしれませんが、

 

 

担任の間でしっかりと引継ぎや申し送りは済んでいますので、遠慮せずに子どもの姿や今日一日の様子について聞いてもらって大丈夫です。

 

 

園の方針によっては職員が不在や欠勤の理由を保護者に明らかにしない園や、詳細を言ってはいけないと定められている園もありますので、

 

 

もし「いつもの先生は?」と聞いたときに「今日はお休みで…」と詳細を教えてもらえなくても不審に思わず、察してくれると有難いです。

 

 

その時期ならでは保育内容を楽しんで

 

お盆休みは祝日ではないので、保育園には夏季に長期連休となる夏休みやお盆休みといった概念はありません。

 

 

保育士たちもいつも通り出勤しており、通常保育を実施しているのでお子さんを預けに来ていただいて問題ないので安心してくださいね。

 

 

ただ保育士の体制や子どもの人数、各クラスの状況によっては臨機応変に合同保育にしたり異年齢保育を取り入れたりしており、

 

 

いつもとは違う小規模だからこそできる保育内容を実施することもありますし、いつもの担任保育士が不在ということもあります。

 

 

保護者の方もそのような特色も理解していただいた上で、

 

 

ぜひ夏季保育ならではの子どもの姿や保育内容を子どもと一緒に楽しむようにしてみてくださいね。