保育園、送り迎えを代行する時はどうする?注意点や代行の経験談

保育園、送り迎えを代行する時はどうする?注意点や代行の経験談

保育園に子どもを預けていると、時には仕事や交通事情の影響で子どものお迎えが遅れたり、

 

 

朝も早く出なければならずに送りを誰かにお願いしたかったりする状況もあるかと思います。

 

 

このような場合にお迎えをママやパパだけではなく代行でできないかと考えるママも多いかと思いますが、

 

 

「代行ってできるの?」「代行で送り迎えをしている人っているの?」とよく分からないのが現状ですよね。

 

 

そこで今回は保育園の送り迎えの代行について、注意点や実際に利用した人の経験談など

 

 

保育士のアドバイスを交えながら紹介していきたいと思います。

 

送り迎えの代行って?

 

送り迎えの代行とは文字通りお子さんの保育園の送り迎えを保護者の代わりにしてくれる業者や人物のことを指します。

 

 

代行を担当する人の所属としては送迎の代行を専門にしている業者もいれば、ベビーシッター業務の一環として担当している契約シッターさんもいます。

 

 

またママやパパの兄弟や友人といった近しい人がお願いされて任されていることもあります。

 

 

代行は短時間ではあるものの、業者やシッターさんに委託するとそれなりの料金もかかりますので、

 

 

身近に頼れる家族や友人がいるのであればまずはそちらに送迎代行のお願いをしてみることをオススメします。

 

 

業者やシッターに送迎サービスを依頼する場合のメリットやデメリット、サービスの内容や料金などは

 

 

別記事保育園の送迎サービス、どんな人が利用している?内容や料金、時間は?に詳しくまとめてありますので、よろしければ併せてご覧いただければと思います。

 

 

どの保育園でも代行はできるの?誰でもいいの?

 

保育園ママの中には「毎日仕事が忙しくて子どもの送り迎えがギリギリになってしまう」

 

 

「今日だけは、この週だけは仕事の都合で送り迎えに間に合わないから他の人に頼みたい」という

 

 

方も多いのではないでしょうか、もちろん仕事の都合だけでなくても

 

 

「今日は体調が悪くて外に出られないから誰かに頼りたいな」「下の子が生まれたばかりで手が離せないから助けてくれる人が欲しいな」

 

 

という様々な理由で保育園の送り迎えの代行を検討する方もいるはずです。

 

 

このような保育園ママのニーズに応じて送迎代行サービスを提供している企業も増えてきており、以前よりは気軽に代行をお願いできる環境は整ってきています。

 

 

しかしすべての保育園がこの代行に関して万全の体制で受け入れてもらえるかというと、実際にはそうではありません。

 

 

保育園によっては保護者以外の方が子どもの送迎に来る場合には事前に届け出が必要であったり、

 

 

原則としては父母のどちらかのお迎えでなければ子どもを引き渡さないと規則として定めたりしている園もあります。

 

 

私が勤務していた保育園ではママやパパの都合がつかない時に祖父母が迎えに来るという家庭の場合にも、

 

 

事前に分かっている場合には実際に祖父母がお迎えに来る日より前に

 

 

1度ママやパパと一緒に保育園に顔を出してもらうか、ママやパパが祖父母の顔写真を園に提出することを求めていました。

 

 

保育園のセキュリティ上の問題や、子どもの身の安全の確保に関する意識が年々高くなり、

 

 

最近は特に厳重化しているという背景もあるために祖父母でさえも保育園で簡単に子どもを引き取ることはできない程になってきているのが現状です。

 

 

ですので防犯意識や不審者対応の観点から出入りする大人の管理により一層のセキュリティ対応をしている園であれば、

 

 

いくら代行サービスの方や保護者の友人であっても当日急に現れた初見の大人で、

 

 

子どもや家庭との関係性が不透明な方には出入りをお断りしたり、しっかりと確認がとれるまで子どもの引き渡しをストップする可能性もあります。

 

 

保育園ではクラスの保育士もシフト制で勤務であるために毎日同じ保育士が送迎対応をするとは限りません。

 

 

保育士の間でも事前に保護者情報やその日の送迎担当者の顔や名前を共有し、

 

 

周知徹底しておく必要があることからも、保護者から事前に知らされていない見知らぬ方が保育園に来た場合には確認までに時間をいただくこともあります。

 

 

そのような対応を保育園にとられたことで「何だか疑われているようで嫌な思いをした」「時間がかかって待ちくたびれた」

 

 

というような経験をすることもあるかと思いますが、

 

 

そこは防犯上の理由と保育園として子どもの安全を守る責任の面からも理解してもらいたいと思います。

 

 

以上の点からも、もし保護者の方で「代行サービスを利用したい」「この日だけは私ではなく友人や親戚に送り迎えを頼みたい」

 

 

ということが事前に分かっているのであれば、その旨を担任保育士や園長に早めに伝えて、

 

 

当日までの動きや用意すべき証明書などを確認して相談しておくことが望ましいです。

急な代行をお願いしたいときはどうする?注意点は?

 

先に述べた通り、保育園の送り迎えに代行者をたてる場合には原則として事前に保育園側にお知らせし、対応を確認しておくことが必要です。

 

 

しかし中には「急な仕事や出張が入ってしまい、急遽お迎えを近所に住んでいる友人に頼みたい」とか

 

 

「交通機関がストップしてしまい閉園時間までに間に合わないので代行サービスを手配したい」と

 

 

いうような事前に予測できない事態も起こり得る可能性がありますよね。

 

 

そのような場合にはどういう対応を取ればよいのか、ポイントや注意点を3つ挙げて説明します。

 

 

・至急保育園に連絡する

 

保護者の方以外の大人が子どもを代わりに送迎することになったら、当日でも送迎の時間の1時間前でも構いませんので、

 

 

とにかく分かり次第すぐに保育園に電話で連絡を入れてください。

 

 

事前に連絡を入れていただくことで、保育園側も代行者の情報や保護者の方との関係性を事前に確認することができ、

 

 

実際に代行者が送迎に来た際にも不審者であるかもしれないような

 

 

失礼な対応を取ることなくスムーズにお子さんの引き渡しができるようになるのです。

 

 

・代行で保育園に出向く人の情報を把握しておく

 

保護者の方が代行者が園へ行く旨の連絡をした際には、園長や保育士から必ず電話口で代わりにお迎えに来る人の氏名や性別、

 

 

見た目の特徴や年齢、代行者の連絡先を聞かれます。

 

 

その時にスムーズに受け答えをするためにも、事前に代行者の情報は把握しておき、

 

 

連絡先なども間違いがないか確認しておくことが望ましいです。

 

 

・代行者に身分証を用意してもらう

 

保育園ではママやパパから送迎代行の連絡をもらい、

 

 

前述したように代行者として来園する方の情報を聞き取ったあとに実際に代行者だと思われる方が送迎にいらした際に

 

 

最終確認のために身分証明書やシッターの依頼書などを見せてもらうように入口でお願いすることもあります。

 

 

ここで身分証を持っていないとまた確認に時間がかかる可能性もありますので、

 

 

代行を依頼する時には代行者に対してママやパパからも何か身分を証明できるものを持参していくように

 

 

お願いしておいて欲しいと思います。

 

 

代行を利用した保育園ママの経験談

 

ここでは私が勤務していた保育園で実際に代行を利用していたママのエピソードや経験談を紹介していきます。

 

 

・仕事が終わらず急遽職場の同僚にお迎えを頼んだママ

 

このママはいつもはお迎え時間に遅れたり、誰かに代行を頼んだりするようなママではないのですが、

 

 

この日は急に仕事が立て込んでしまったようでやむを得ず同じ職場で事情を知っている同僚に代行をお願いしたとのことでした。

 

 

電話で事前に代行者の氏名や連絡先、さらに来園予定時刻なども丁寧に教えてくれたので、保育園側としても対応しやすかったように記憶しています。

 

 

普段からその同僚の方とは家族ぐるみでお付き合いがあるそうで、土日にはみんなで出かけたり、

 

 

旅行に行ったりもしていることから、保育園に行って子どもが代行者の顔を見ればすぐに分かるということでした。

 

 

実際に代行者の方が来園され、子どものいるクラスまで連れていくと子どもも嬉しそうに「あ!○○さんだ!」と駆け寄ってきて、

 

 

話を聞いて事情を理解した上で一緒に帰っていきました。

 

 

後日ママからも謝罪と感謝の言葉をいただき、「職場に事情を知り協力してくれる同僚がいて本当に良かった」と話していました。

 

 

それからも数か月に一度くらいのペースでその代行者の方が保育園に子どもをお迎えに来るようになり、保育園側との信頼関係も出来ていきました。

 

 

・出張先の悪天候で交通手段がなくなり、当日依頼でベビーシッターにお迎えと翌朝の送りを頼んだママ

 

このママは出張先に台風が直撃し、帰り時刻に乗車予定だった新幹線が止まってしまったことが原因で帰宅が夜中もしくは

 

 

翌朝になってしまうということで当日にインターネットから24時間依頼体制ができるシッターサービスを活用して代行をお願いしていました。

 

 

パパも仕事が忙しく、他に身近に頼れる家族がいなかった為に苦肉の策として初めて代行サービスを利用した様子でした。

 

 

ママも予想外の展開の中で代行者を立てたことで、どう対応していけばよいのかが分からず、

 

 

保育園にも代行の報告連絡というよりは手探りで

 

 

「とりあえず代行サービスに依頼したのですが、この後はどうすればいでしょうか…」というような内容でした。

 

 

もちろん代行ベビーシッターの方の氏名や連絡先は確認し、保育園に来ていただきましが、

 

 

もちろん当日急に手配した代行者であるため子どもとの面識もなく、

 

 

お迎えに来た後にも子どもがその代行者と一緒に帰ることを嫌がって泣いてしまうなど、

 

 

引き渡しもうまくいかずに手間取ってしまいました。

 

 

結局時間も手間もかかってしまった上に子ども自身も初めて見るシッターの方に心を許してはいない状況だったので、

 

 

保育士が閉園時間ギリギリまで子どもとシッターさんと一緒に過ごし、

 

 

最後には少し距離のあるところに住んでいる祖母が時間をかけて保育園に来られて帰園していきました。

 

 

ママは後日この事態を聞いて非常に戸惑い、反省されている様子でした。

 

 

「こちらの都合でお金を払ってシッターさんを雇って代行してもらえば問題ないと思っていたけれど、

 

 

子どものことを考えたらうまくいかないことくらい想定できた。

 

 

新幹線が止まるなどして自分自身がバタバタしている中でそこまで考えを巡らせられず、

 

 

保育園にも祖母にも子どもにも迷惑をかけてしまった…」と言っておられました。

 

 

以上の正反対ともとれる2つのエピソードからも、保育園の送迎にあたって代行者をたてる際には事前に子どもに知らせたり、

 

 

顔合わせがてら一緒に過ごす機会を設けたりするなど

 

 

当日の引き渡しがスムーズになるように子どものことを第一に考えながら対応策を練っておくことが必要だといえます。

 

 

園のルールや子どもの反応も様々なので事前にしっかり確認を

 

保育園の送り迎えに代行者を立てることは、代行者がママの知り合いであるか、

 

 

サービス業者やシッターの方であるかという違いこそあれど、保育園ママにとっては特別珍しいことではありません。

 

 

しかし保育園によっては保護者以外の大人の出入りに関するセキュリティチェックや身分確認が厳しいところもありますので、

 

 

事前に保育園の方針を確認して、担任保育士や園長に相談しておくことが望ましいです。

 

 

保育園で1日過ごし、ママのお迎えを心待ちにしている子どもにとって、急に違う人が来た時の

 

 

「あれ、ママ(パパ)じゃない」という気持ちは結構大きなショックです。

 

 

代行を立てる場合には子どもへのケアも忘れないようにしていってくださいね。