保育園、内定後の転職や退職の注意点は?退園にならないためには?

保育園、内定後の転職や退職の注意点は?退園にならないためには?

子どもの保育園が決まって一安心したママにとって、

 

 

入園取り消しや退園手続きがとられて保育園に子どもを通わせられなくなってしまうことは何としても避けたいですよね。

 

 

しかしママのライフスタイルの変化によって、もしかしたら転職や退職を考えることもあるかと思います。

 

 

そこで今回は子どもの保育園の内定後にママが転職や退職はしても大丈夫なのか、保育園の入園枠に関してはどのような対応になるのかについて、

 

 

保育士として勤務していた時の経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

 

保育園の入園が内定するのはいつ頃?

 

保育園の入園申し込みや審査に関しては、家庭の転居や仕事の都合などによる年度途中の転園や途中入園の場合以外は

 

 

来年度の4月入園の枠としての一斉申し込みとなるのが一般的です。

 

 

入園申し込みに関しては内定した後に辞退する家庭もあるため、一次申し込みと二次申し込みに分かれています。

 

 

自治体や地域によって細かい時期は前後しますが、基本的に一次は12月までに申し込んで翌年の1月下旬に結果発表となり、

 

 

二次は2月までに申し込んで3月上旬に結果発表となります。

 

 

つまり子どもの通う保育園の内定が出るのは早くても入園の3ヵ月前、遅いと入園数週間前とかなりギリギリになるのが現状です。

 

 

ママ自身の職場復帰の支度や準備とも時期的に重なってしまいますので、

 

 

入園準備や送り迎えのルート確認などは余裕のある時に前倒しで出来ることから済ませておくことをオススメします。

 

 

内定後にママが転職や退職するのは大丈夫?

 

保育園の入園審査は家庭環境や両親の仕事の状況、収入レベルなど様々な項目が全てポイント化されて、

 

 

そのポイントの合計が高い家庭の子どもから優先的に入園が決まっていきます。

 

 

つまり保育園探しをしている段階でママの仕事復帰が決まっているということが内定を獲得するための前提条件となりますし、

 

 

正社員かつフルタイムでの勤務の方が当然ですがポイントが高くつくので入園枠に入りやすくなります。

 

 

しかし様々な理由から保育園内定後に転職や退職を考えるママも少なくありません。

 

 

実際に私が知る中でも「会社の今の部署では残業や休日出勤も多くて子育てをしながら働きづらいように感じる」

 

 

「子どもの送り迎えや自分の体力を考えて、もっと保育園と家の近くで働きたい」と

 

 

いうような理由で内定後に転職を視野に入れて活動しているママがいました。

 

 

結論から言うと、内定後にママが転職や退職をしても大丈夫です。

 

 

ただしママが求職中で無職であっても保育園に籍を置ける期間には期限があります。

 

 

細かい規則は自治体や役所によって異なりますが、大体無職が認められる期間は1〜3ヶ月以内となっていて、この間に次の仕事を見つけることが求められます。

 

 

例えば現職の就労内容で「12月に入園申し込みをしたけれど、1月いっぱいで退職した」という場合には1月〜3月の間に次の職場を決めなければなりません。

 

 

保育園に子どもを預けるにはママが就労しているという事実が大切ですので、

 

 

きちんと提示された期日までに勤務証明や求職活動証明書が提出できるように計画的に転職活動をすることが望ましいです。

 

 

入園取り消しや退園になる場合もある?

 

「転職や退職も期限付きであれば大丈夫とのことだけれど、その事実が知られてしまった時に嫌な印象をもたれて入園に不利になりそうな気がする…」

 

 

「入園取り消しや退園になるリスクもあるんでしょう?」と期限付きでのママの無職状態が認められているとはいえ、

 

 

子どもの保育園の内定に響くのではないかいう不安はなかなか消えないですよね。

 

 

入園の内定を出すための審査は役所側もとても慎重に進めていますので、

 

 

ママにも理由があっての転職や退職ならば発覚した段階ですぐに入園取り消しや退園になることはありません。

 

 

しかし先にも述べたように退職後の求職活動や無職期間には期限が定められていますので、

 

 

ママの体調不良など特定の正当な理由なく無職状態が続けば退園措置をとられることもあります。

 

 

横浜エリアや世田谷エリアなど待機児童が多く、保育園入園の激戦区の場合にはママのリアルタイムの就労状況における内定変更の判断がシビアなところもあるのが事実です。

 

 

これらの激戦区や審査の厳しい自治体の保育課では入園内定判断時に申請された職場への

 

 

距離やママの勤務時間が申し込みされた段階と実際に入園が決まった段階で異なる場合、

 

 

加点が変更され内定取り消しになる旨を申し込み時に説明したり、役所のサイトなどでも

 

 

しっかりお知らせしているところがほとんどですので、転職や退職を視野に入れているようであれば事前に確認しておいた方が無難でしょう。

 

 

また転職や退職によってママの就労状況が変わった場合には、申請時とは異なる保育時間での契約になることも考えられます。

 

 

どこの職場に就職しようとも週5日のフルタイム勤務であれば保育標準時間といって1日11時間まで子どもを預けられますが、

 

 

パート勤務や時短勤務に雇用形態が変われば保育短時間扱いとなり1日8時間までしか子どもを預けられなくなりますので、

 

 

送り迎えの時間を考慮したシフトや勤務時間を設定する必要も新たに出てきますので、

 

 

転職活動の際にはママ自身が今後どういう働き方をしていきたいのかを明確にして進めていった方が良いでしょう。

 

内定後の面接について↓
・保育園、内定後の面接は何を話す?流れや内容は?保育士が答えます!

転職や退職をしても保育園を継続するためのポイント

 

ここでは保育園の内定後にママが転職や退職をしても保育園に籍を継続して置くためにするべきポイントを3つ挙げて説明していきます。

 

 

・転職や退職などの状況を隠さない

 

保護者の勤務証明を提出するのは年に1回だけで良いので、前職の勤務証明を提出してから1年後にならないと

 

 

職場が変わったことはママが公表しない限り保育園側には知られません。

 

 

しかし保育園側は子どもが急病の時などに利用する緊急連絡先を作るために、

 

 

保護者の方の勤務先の電話番号を教えてもらうことが多いので、隠していると万が一の時に前職の電話番号に連絡をしてしまい、

 

 

そこでママの退職が発覚するということも実際に経験したことがあります。

 

 

このようにママが隠していたことが他のところからバレてしまうと保育園からの印象も悪くなりますし、

 

 

役所では税金や年金の管理もしていることから隠し通すことはできずいずれはどこかから転職や退職をしていることが分かってしまいます。

 

 

転職をしてママの収入に変動があれば、保育料の算定も変更になるために仕事や収入に変化があったことを

 

 

隠していると役所の保育課からの追及も厳しくなり良いことはひとつもありません。

 

 

保育園内定後にすでに転職が決まっている場合はもちろん、急な退職や転職となった場合でもその都度ママのいまの

 

 

状況をしっかりと役所に申し出て対応してもらうことが何よりも大切です。

 

 

役所に相談し、必要に応じて保育内容変更届や求職活動証明をしっかりと出せば保育園の内定がすぐに取り消されることはありませんので隠し事だけはやめましょう。

 

 

・職場の就労形態をしっかりと確認する

 

転職先や新しい職場の雇用形態やママの就労形態はきちんと確認してから雇用契約を結ぶようにしましょう。

 

 

ママの職場の情報は職場の場所や労働時間、給与面までかなり細かく保育園と役所に知らせる必要があります。

 

 

役所側もその情報を元に保育料の算出や保育時間の調整を行いますので、会社勤務であれ在宅勤務であれ就労証明をしっかりと提示することが重要です。

 

 

現職の就労証明を提出することでママの就労が確定することにもなりますので、保育園の内定が取り消しとなることはまずありません。

 

 

転職活動の末に無事に就職が決まった場合には、保育園にも勤務証明を提出することが必要であるということをすぐに会社に伝えて契約通りの内容で発行してもらいましょう。

 

 

・役所が定めた期間を厳守する

 

保育園の入園申請の時も同様ですが、ママの就労関連の書類を提出する場合にも定められた期間内でゆとりをもって提出することを心掛けてください。

 

 

無職であり求職活動期間と認められる猶予期間に関しても、転職活動をすると分かった時点で早めに役所やホームページで確認するようにしましょう。

 

 

年度末の役所の窓口は保育課に関わらずどこも混雑して手続きや通知をもらうのにも時間がかかります。

 

 

問い合わせをしたくても電話がつながらなかったり、定められた時間までに処理が済ませられなかったりする可能性もないとは言い切れません。

 

 

保育園の入園内定枠には様々な家庭事情や背景をもつママも多数いますが、逆にひとりのママだけに特例を作ってしまったら、

 

 

他のママたちにも適応しなければいけないことになり、役所としての機能が破たんしてしまうことから、期限は期限としてみな平等に設定されています。

 

 

必ず提出期限や求職活動の猶予期間は厳守することで、保育園の内定は問題なく継続できるようになります。

 

 

自治体によっては審査が厳しいところもあるのでしっかり確認を

 

子どもの保育園内定後にママが転職や退職をすることは期限付きではあるものの認められていますし、すぐに入園取り消しや退園措置をとられることは滅多にありません。

 

 

しかし自治体の規則が厳しかったり、役所に隠し事をするなどのママの誠意のない対応がみらたりした場合には最悪の場合内定を取り消されてしまうリスクがあるので、

 

 

事前に役所のサイトを見たり、電話で確認したりした方が良いでしょう。

 

 

ママの転職や退職が決まった時点で役所にはこまめに進捗状況やママの状況を伝えて、

 

 

期限や規則を守りながらスムーズに子どもを保育園に入れられるように頑張ってくださいね。