保育園での短冊、願い事、親は何を書く?子ども達は?年齢別に紹介!
七夕の時期になると短冊が色々なところに飾ってあって綺麗ですよね。
保育園でも時期になると子どもたちが色々な願いごとを短冊を書いて七夕を迎える準備をします。
そこで今回は保育園での短冊に子どもたちは何をお願いごととして書くのか、また親が書く場合は何を書くのかなど
実際の保育園での経験談も交えながら年齢別に紹介していきたいと思います。
保育園での短冊の飾りについて
保育園では年間行事として七夕の会があるところが多いです。
七夕の会の内容や準備に関しては保育園の七夕は何をする?流れや製作、出し物は?にも詳しくまとめてありますので併せてお読みいただければと思います。
短冊の形やデザインはクラスによって多種多様で、色画用紙を星型に切って作るクラスもあれば、
長方形に切って定番の形を作ってシールやカラーペンなどで飾りつけをするクラスもあります。
短冊はクラス活動の中で書き終わったら各クラス内に飾ったり、エントランスに全クラスまとめて飾ったりして七夕の季節感を楽しめるようにしています。
私が勤務していた園では玄関から入ってすぐのところにセッティングし、短冊が用意できたクラスの子どもたちから
玄関に降りてきて自分の好きなところにヒモやテープで飾り付けを楽しむ姿がみられました。
園舎内の笹は6月中旬あたりから設置され、そこから徐々に子どもたちの作った飾りや短冊がつけられて彩られていきます。
乳児クラスの短冊、願い事は何を書く?
ここでは乳児クラスの短冊の書き方やお願いごとの内容を年齢別に紹介していきます。
0歳児クラス
0歳児クラスの子どもたちは当然ですが自分で文字を書いたり、願いごとを口で伝えたりすることはできません。
そこで色画用紙大きめに切って、子ども一人ひとりの手形や足型をスタンプした短冊を作って、願いごとは保護者の方に記入をお願いしていました。
保護者の方も快諾してくれ、願い事の内容としては親目線での
「〇〇ちゃん(くん)が大きく健康に育ってくれますように」や「優しい子になりますように」というものもあれば、
子ども目線で「早くハイハイできるようになりたい」とか「給食をたくさん食べたいな」というようなものもあり、
とても微笑ましい内容が多いのが特徴です。
短冊は七夕が終了した後は各家庭で持ち帰れますので、子どもが大きくなった時にこの時期の短冊を見せてあげるのも良いかもしれません。
1歳児クラス
1歳児クラスの子どもたちはシールやスタンプで短冊を飾りつけ、
文字とまではいかなくても色鉛筆やクレヨンを握って円や線を自由に書いて短冊を完成させます。
願いごとに関しては保護者の方と相談して、保護者が代筆しても良いですし、
保育園で保育士が代筆しても良いということを伝えて好きな方を選んでもらうようにしていました。
願いごとの内容は「保育園でたくさん遊びたい」「〇〇(大好物)が食べたい」というようなものが多く、
ママとも子どもともたくさん話す中でその子らしさが出るような内容を書くように工夫しています。
2歳児クラス
2歳児クラスの子どもたちは手先も少しずつ器用になってきて、ハサミやノリを保育士の見守りのもとで使えるようになります。
そこで折り紙を手でちぎったりハサミで小さく切ったりして作った紙吹雪を短冊にノリでつけるという作業をして短冊を完成させていきます。
願いごとの内容も徐々に具体的になってきて「大きくなったら〇〇になりたい」「〇〇(おもちゃや絵本)が欲しい」というような要望系が多いです。
まだ文字の読み書きが完全にはできる年齢ではないので、2歳クラスあたりまでは大人が願い事を代筆して飾ることがほとんどです。
幼児クラスの短冊、願い事は何を書く?
ここでは幼児クラスの短冊の書き方やお願いごとの内容を年齢別に紹介していきます。
3歳児クラス
3歳児クラスの子どもたちは少しずつ自分の名前やよく使う文字などをひらがなで書けるようになってくるので、
短冊を作り終えたら自分の名前を自分で短冊に書くようにしています。
もちろん鏡文字になっていても、文字の大きさやバランスがバラバラでも、子どもが集中して一生懸命書いた自分の名前なので良いのです。
願いごとに関しては大人が代筆するのも、子どもの手をとって一緒に書いてあげるのも良いと思います。
大好きな両親や保育士とスキンシップやコミュニケーションをとりながら短冊を書くのも子どもにとってはとても楽しい活動となること間違いなしです。
願いごとの内容としては「アンパンマンになりたい」「プリキュアや〇〇ライダーになりたい」
というような毎週よく見ているテレビの中のヒーローに憧れる文面も多く見られますし、
中には「ポケモンを飼いたい」「妹(弟)が欲しい」というような自分以外の家族を増やしたいような意図が読み取れる文面もあります。
まだまだ現実と架空の人物が入り乱れて理解につながる段階の年齢なので、
願い事や欲しいものを聞くと大人の感覚ではありえないような答えを出してくることもありますが、
それも微笑ましく受け止めてあげるようにしましょう。
4歳児クラス
4歳児クラスの子どもたちはどんどん身体的にも精神的にもぐんと成長がみられる時期であるということもあり、
「自分でやりたい」「仲良しな友だちと同じようなものを作りたい」という
気持ちが強くなってくることから、保育士が見守りつつもある程度自由に短冊を作れるように環境を整えています。
短冊の台紙や色は好きに選べたり、ペンでなくても色鉛筆やクレヨンを自由に使って好きに表現できるようにして、
友だちと楽しく話しながら短冊を作れるようにします。
願いごとの内容で多いのは
「〇〇ちゃんともっとたくさん遊びたい」
「大好きな工作(運動」がもっとできるようになりたい」
「ピアノや水泳など習い事を頑張りたい」というようなものです。
大人が思っている以上に自立したい気持ちが短冊に表れていたり、
予想外の内容を実は子どもなりに頑張りたいと思っていたんだということが分かったりするので、
4歳児クラスの短冊を見ているととても面白いです。短冊の内容をもとに子どもに話しかけると、
子どももたくさん自分の思いや目標を話してくれますので、
ぜひ短冊を見つけたらその内容についてもたくさん触れてあげてくださいね。
5歳児クラス
5歳児クラスの子どもたちは就学前ということもあり、会話や文章の表現もかなり豊かになり大人と同等になってきます。
短冊づくりは好きな色画用紙を選んで、自分のハサミを使って好きな形に切るというところから全て子ども一人でやり始めます。
短冊のデザインや飾りつけなども自分でシールや折り紙などの装飾品を選んで、
テープやノリで好きなように貼り付けるなど集中して作業をしている姿が目立ちます。
願いごとの内容も
「ディズニーランドにたくさん行きたい」
「パパともっと遊びたい」
「逆上がりができるようになりたい」
「背が伸びますように」というような日常の経験や家庭の様子から
将来を見据えて考え付いたことを書くことが増えてきます。
大人が思っている以上に大人びた感性をもっていたり、文面を見てハッとさせられることも多いのが5歳児の書く願いごとには多いのが特徴です。
保育園の短冊、親の願いごとも書く?
保護者の方の中には「子どもと一緒に大人も短冊を書きたいのですが良いですか?」と保育士に聞いてこられる方も結構多いです。
確かに子どもと一緒に七夕を感じながら短冊をみていると、
子どもにも「ママ(パパ)も一緒に書こうよ」「ママ(パパ)はどんなお願いするの?」と話しかけられることも
あるでしょうし、子どもと一緒に短冊を飾ることができたら子どもにとっても保護者の方にとっても楽しくて良い思い出になりますよね。
短冊を誰がどのタイミングで書けるか、書いて良いのかは保育園によって
様々な方針や決まりを設けているところがありますので一概には言えませんが、
私が勤務していた保育園ではどこも保護者の方や保育士も自由に七夕に向けて
笹を華やかにするために願いごとを短冊に書いてつけるようにしていました。
子どもたちはクラス活動中に短冊を書くので、保育士はその時に子どもと一緒に書いたり、空き時間に書いたりして子どもと一緒に飾ります。
保護者の方に対してはエントランスやクラスの出入口付近に短冊とペンを箱に入れて置いて、
送り迎えの際など時間に余裕のあるときに保育士からも声をかけて大人の方々にも積極的に短冊を書いて飾ってもらえるように心がけていました。
保育士側からしてみれば保護者の方々が書いた願いごとが何なのかを短冊に目を通しながら知るのも楽しいですし、
無記名の短冊を見つけると「これは誰のママ(パパ)が書いたんだろう?」と
想像するのも楽しみのひとつですので、ぜひ保育園に保護者向けの短冊も用意されているのであれば積極的に書いて飾って七夕を盛り上げてほしいと思います。
子どもの年齢ごとの願いごとの変化を楽しんで
保育園の七夕の短冊は子どもだけでなく保護者の方も積極的に書いて飾って欲しいと思っている園が多いです。
子どものお願いごとはクラスごとにどんどん変化し、内容にも成長がみられます。
七夕の時期は保育園で自分の子どもの願いごとはもちろん、
仲良しのお友だちや上のクラスの子どもたちの願いごとを見るのもとても楽しいので、
ぜひ時間のある時に様々な短冊や子どもたちが作った七夕飾りを見てみてくださいね。
七夕の会の当日の流れや出し物について↓
・保育園の七夕は何をする?流れや製作、出し物は?〜保育士の経験談〜