【年齢別】保育園を嫌がる子供の特徴や理由は?親としてできること

【年齢別】保育園を嫌がる子供の特徴や理由は?親としてできること

保育園の入園がやっと決まってホッとする気持ちもつかの間いざ入園すると「いやぁぁぁー!」と泣き叫ぶ我が子…

 

覚悟はしていたけれどその姿を目の当たりにすると「この子がこんなに嫌がっているのに仕事に行かないといけないの?」

 

「仕事も大事だけど、一番はこの子じゃない…」

 

「こんなに嫌がっているのに預けて大丈夫?」

 

と様々な思いが出てくると思います。

 

私は保育士として働いていましたが預ける保護者の方も可愛い我が子が泣いて手を差し伸べているのに預けなきゃいけないと言う状況で泣いてしまう方も多くいらっしゃいました。

 

そして、そんな私も親になり初めて我が子を預けた時保育士として働いているのだから子どもがどうなるのか保育士の関りはどうかなどわかっていましたが泣き叫ぶ息子の手を握れない事、

 

私に「行かないで!」と訴えているのに行かなきゃならない事が辛くて、泣いてしまいました。

 

保育士として働いていて状況が分かっていても我が子と離れる事は本当に辛いです。

 

でも、働いているお母さんやお家の人は保育園でどのような関わり方などをしているか分からないから、もっと不安ですよね。

 

今回は保育園を嫌がるお子さんの特徴と親が出来る事を経験談と一緒にご紹介していきたいと思います。

保育園を嫌がる子の特徴ってあるの?

 

保育園に行きたくないと言う子供の特徴は何点かあります。

 

年齢によっても理由が変わってきますので年齢ごとにご紹介していきますね。

 

0歳〜2歳まで

 

・人見知り
これは多くの赤ちゃんがなる成長過程において大切な時期です。

 

長いお子さんでは2歳を過ぎても人見知りをして保育園を嫌がるお子さんもいます。

 

・場所見知り
場所見知りと言う言葉はご存知でしょうか?これも多くのお子さんが経験するんですよ。

 

人見知りと同じで初めての場所に不安な気持ちを覚えるんです。私が保育士時代に、

 

新人保育士さんに場所見知りの簡単な例を出していたのですが

 

【大人でも知らない土地に、知らない言葉知人もいなく、土地勘も無い場所に一人で置いていかれたら、どう思う?】

 

と説明していました。

 

ザックリですが、大人でも不安になりますよね。赤ちゃんもまさにこのような感じだと思って貰えればイメージしやすいと思います。

 

・具合が悪い
まだ、言葉を話せないお子さんなら泣いて訴えるしかないです。言葉が話せるお子さんでも中耳炎や蓄膿など言葉に出来ない不快感から機嫌が悪くなり、保育園を嫌がる事があります。

 

 

2歳

 

・お友達とのトラブル
2歳になれば、言葉でのやりとりもグッと増えてきます。

 

年齢が上がるにつれて自分の気持ちだけでなくお友達の気持ちを理解して言葉にする事も出来ますがやはり、就学前の子供は「自分が!」と言う気持ちが強いです。

 

お友達とトラブルがあると「保育園に行きたくない」と言う気持ちが出てきます。

 

 

2歳〜3歳

 

・自我の芽生え
2歳から3歳になると自我が芽生え始めてきます。自我の芽生えは、成長過程においてとても大切な事。

 

でも親からすると「いきなりどうしたの?」と戸惑う事も。「行ってほしくない」と言う自己主張から保育園へ行きたくないと言う気持ちが出ます。

 

 

3歳〜

・先生が怖い
これが、一番難しいのですが子どもが本当に「先生が怖い」と思っている場合と親の気持ちを引き付けたいから「先生が怖い」と言う2パターンがあるんです。

 

私の同僚のA先生。Bちゃんとは凄く信頼関係もあり、Bちゃんも何かあると「A先生きてー」「A先生がいいの!」と言う子でした。

 

保護者の方は、仕事が忙しく閉園時間を過ぎるお迎えもしばしば。そんな時にA先生が遅番だと凄く喜んで遊んでいました。

 

ある日、お母さんから「BがA先生が怖くて保育園に行きたくないと言うんです」と言うお話がありました。

 

職員みんな「え!?」とビックリでした。保護者の方とお話をする機会をもらい話し合いをし、Bちゃんとの普段の生活などもお話ししました。

 

保護者の方はもちろん我が子の言う事を信じているので園に対しても不信感。

 

園を辞めると言う話になりました。

 

初めて「保育園を辞めるよ。A先生にはもう会わなくていいからね」と保護者の方がお話をした所Bちゃんが

 

「ごめんなさいー。A先生と遊びたい。本当はA先生怖くないの。一番好きな先生なの。でも、先生が怖いって言うと、ママがずっとお話も聞いてくれて、一緒に居るから怖いって言ったの。違う保育園行きたくない。」

 

と泣きながら正直な気持ちを言ってくれました。

 

保護者の方もBちゃんの気持ちを聞いて驚いていましたが、園と話し合いを再び行い転園の話はなくなり、Bちゃんは卒園するまで、園にいてくれました。

 

これは、私が体験した話ですが、本当に難しいです。もちろん、お家の方は自分のお子さんの話を信じる事は当たり前です。

 

でも、その「先生が怖い」がどちらなのかを見極める事が難しいなと思った出来事でした。

 

・苦手な事がある
日中の保育の時間で苦手な事があると保育園は楽しい場所ではなくなります。特に大きな行事の前などはリハーサルや練習があります。

 

その時間が嫌な時間だったり運動会や発表会などで苦手な事の練習だったらなおさら嫌になってしまいます。

 

 

全年齢

・お家の方が大好き
これが一番ではないでしょうか。やっぱり、どんなに保育士といい関係を築いても、お家の方にはかないません。

 

パパやママが一番なんです。そんな大好きな家族と離れる事は子どもにとっては辛い事。

 

離れたくないと思う気持ちは当然なんですよね。家族が大好き、離れたくないと言う気持ちから、保育園を嫌がる気持ちに繋がっていきます。

 

親として何が出来る?

 

では、親として出来る事は?と考えると色々あります。まずは、スキンシップを多く取りましょう。

 

お子さんが「自分は愛されているんだ」と言う気持ちが根っこにあると安心する事が出来ます。

 

保育園に預けられる事で

 

「パパやママは自分の事が嫌いなのかな?」

 

と不安になる子もいるんです。

 

毎日働いていて忙しいですが寝る前の時間やお風呂の時間などお子さんとスキンシップを十分に取る時間を作ってみてくださいね。

 

話を聞く事も大事です。忙しいと「後でね」とつい言ってしまいがちですが子どもの話をしっかり聞く事も「愛されている」と感じます。

 

もし、忙しくて手が離せない時などは「後でね」とした漠然とした言い方ではなく

 

「〇〇が終わるまで待ってね」

 

「長い針が5の所に来たらお話聞くね。」

 

など、子どもが納得出来るような言い方に変えるだけでも安心感は違ってきます。約束を破らないように、出来る範囲で約束をして子どもに安心感を与えましょう。

 

担任としっかり連携を取る事も重要です。保育園は、共働き家庭がとても多いです。担任とゆっくり話をする時間はほとんど取れないですよね。そんな時は連絡帳を活用しましょう。

 

不安に思っている事、子どもの様子家での様子などを書いてみたり「〜なのですが、先生はどう思いますか?」など意見を求めるのもいいですよ。

 

今の時代【モンスターペアレンツ】と言う言葉が浸透しましたね。自分がこんな事を書いたら先生からモンペと思われるのではないか…と不安になる方もいます。

 

でも、保育士側からすれば保護者の方の気持ちをしっかり聞きたいんです。保育をするうえで保護者の方と同じ方針で保育が出来ない事が凄く困りますし、保育士も人間です。

 

やっぱり、保護者の方からは信頼されたいんです。その為に、話し合いの場を設ける事や出来ないならば、連絡帳でお家の人の気持ちを聞きたいと思っています。

 

不安にならずに、担任に聞きたい事や思っている事を伝えて連携を取りましょうね。

 

園の行事に参加する事も出来る事の一つです。園の行事に参加する事で子どもの園での様子を見る事も出来るし職員の対応も見る事の出来る機会です。

 

また、保護者会なども、時間を作って参加してみましょう。担任と話をするだけでなくクラスの保護者と話し合いも出来同じ悩みを打ち明けられる事も出来ます。

 

話をする事でスッキリもして同じ悩みを持っている人もいる事で「家だけじゃないんだ」と言う安心感も出ますよ。

 

そして、お母さんや、お父さんがゆっくり休む事も大事な事です。

 

仕事も頑張り、家の事も頑張り、育児も頑張り…頑張らなきゃいけない事はいっぱいです。

 

でも、頑張りすぎてしまうと笑顔が少なくなってしまいます。子どもはお家の方が笑っていると安心します。

 

笑顔で生活できるように手を抜ける所は手を抜いて休む時間も作りましょうね。

 

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保育園を嫌がる時は休ませて大丈夫?

 

お子さんの様子を見て、保護者の方が決めるのが一番ですが1日くらいならば、休ませることもお子さんの気持ちの切り替えの為にあってもいいのかなと思います。

 

お家の方が心配している「休ませると、このまま保育園に行かなくなるのでは?」

 

と言う事ですが、これは保育園を嫌がるごとに休ませていたら「保育園を嫌がれば休める」「嫌と言えばママと一緒にいられる」と言う事を思ってしまい、

 

癖にも繋がってしまうので「1回だけね」と約束をして、休ませる事です。

 

長期間休ませることは避けましょう。長期間、理由も無く休むと「保育園は行かなくてもいい場所」と言う認識になってしまうので避けたいところです。

 

幼稚園だと「幼稚園=学習」と言うイメージが強いので中々休ませることに抵抗感がある方が多かったですが保育園も、就学前に集団生活を身に着ける大切な場です。

 

長期間のお休みは出来るだけ避けて保育園は楽しい場所と言う気持ちを持てるように園と連携を取りましょう。

 

また、休んだ次の日は連絡ノートや担任に直接理由とフォローをお願いしましょう。

 

例えばですが「昨日は、保育園のプールを激しく嫌がり保育園に行きたくないと泣いてしまい休ませました。

 

昨日休んだ時は家で大好きなおもちゃで遊び落ち着いて過ごす事が出来ました。プールが苦手なようで、保育園を嫌がっている様子があります。

 

特に顔に水が付く事を嫌がっているので園でも対応していただければと思います。」と言う内容の事を書いていただければ保育士も対応する事が

 

出来るので理由や、どのようにしてほしいかなどの要望も書いてみましょう。保育士も出来る限りの事はしますので、お子さんの為に書く事が一番です。

 

保育園へ行きたくない気持ちは愛情不足ではない!

 

私が保育士をしている時に「先生…保育園嫌がると言う事は私の愛情不足が原因ですよね。」と言われたことがありました。

 

「そんな無責任な事を言ったのは誰だぁ!」

 

と叫びたい気持ちをグッと堪え誰かに言われたんですか?と聞いたら義理のお母さんから言われネットで調べたら愛情不足も原因と書いてあったと…「無責任な事を!」と言う怒りも抑え、

 

保育園へ行きたくないと言う気持ちは愛情不足から来るものではない事あ母さんは、愛情不足なんかではない事園でお母さんと離れてから

 

5分もしないうちに、お友達と遊ぶ事他のお子さんも嫌がる事はある事そして、私の息子も嫌がった事がある事をお話ししました。

 

保育園へ行きたくないと言う気持ちは親から離れたくない=愛情不足と言う考えの人がいるのも事実です。でも、保育園へ行きたくないと言う気持ちは愛情不足ではないのです。

 

そして、離れたくない=愛情不足でもないのです。先程、保育園へ行きたくない子の特徴を書きましたが保育園へ行きたくない理由は色々あります。一概に愛情不足とは言えないのです。

 

「愛情不足かも…」と悩んでいると言う事はそれだけお子さんの事を考えて想っているから悩む事だと思います。

 

そのように考えて悩むと言う事はお子さんをしっかり愛しているからですしその気持ちはしっかり伝わっています。

 

決して愛情不足かもと悩まずに落ち込んだりしないでくださいね。

 

どうしても不安だったら保育士に相談してみてください。園での様子や送迎での様子などもお話出来るので少しでも気持ちが楽になりますよ。

 

親も息抜きをしながら、園と連携を取り見守りましょう

 

保育園へ行きたくないと言うやりとりが続けば続くほど親も疲れてしまいますよね。疲れがたまってしまうとイライラしやすくなってしまい悪循環です。

 

疲れをためないように適度に息抜きをしていきましょうね。そして、保育士や園としっかり連携をとって子どもの様子を見守りましょう。

 

引き続き、「ほいくはっく」で、保育園の情報を紹介します。