保育園に入ってから夜泣きがひどい〜元保育士が教える対策や経験談〜
保育園に行くようになってから、夜泣きをするようになった保育園に行くと夜泣きが酷くなったと言う事はありませんか?
実はこれよく聞く話なんです。お家の人から見たら「保育園に行きたくないのかな」「何か嫌な事があったのかな」など心配になってしまいますよね。
また、仕事をしていたら、お子さんの夜泣きで睡眠時間も減ってしまい、お家の方の体力や気力も限界になってしまいますよね。
今回は、保育園に行くようになってから夜泣きがひどくなった、その対策と私が保育士として働いていた時の体験談と一緒にご紹介していきたいと思います。
保育園に行くようになってから夜泣きがひどくなるのはなんで?
保育園に行くようになってから夜泣きがひどくなる理由は、お話が出来るお子さんならば保育園に行きたくないや、行きたくない理由などをお話しできるかもしれませんがまだ、
うまく自分の気持ちをお話できないお子さんだと、お家の方も心配になってしまいますよね。
でも、保育園に行くようになってから夜泣きがひどくなったと言う話は、よく聞くんです。
保育園に行くようになってから夜泣きがひどくなるのは、一番の理由は「寂しさ」だと思います。
ずっと一緒に居たお家の方と離れて、知らない場所に預けられて、知らない人がいっぱいの所は子どもは不安になりますよね。
大人だって、見知らぬ土地に、言葉も通じなくて知り合いもいない所に一人きりになったら不安しかないと思います。
子どもはそんな状況なのです。保育士もお子さんが早く園に慣れるようにしていますが、保育園に初めて来たお子さんは時間がかかる子もいます。
夜泣きがひどくなったのは「寂しさが理由なのかな」と言う事を頭に入れておくといいですね。
他には保育園に慣れてきて緊張の糸が切れてきたと言う理由もあります。保育園に慣れてきたころに夜泣きがひどくなってくると、今まで我慢していた気持ちが、溢れて夜泣きに繋がっていきます。
子どもは子どもなりに、状況を考えて気持ちを我慢したり、抑える事があります。その感情が慣れてきたころにふと緩んでくると夜泣きがひどくなってくるんです。
また、保育園で嫌な事があったと言うのも理由として考えられます。保育園で働いてきて、担任をしていたけれど、お子さんの中には「この先生とは合わない」と感じるお子さんも中にはいます。
苦手な保育士がいる園で過ごす事が苦痛だったり苦手なお友達に、何か嫌な事をされたり、言われたりする事も考えられるので、普段のお子さんの様子を見てみましょう。
お家の方が「この先生凄くいい先生!」と思っていても、子どもはそのように思わない事もあります。お子さんとお家の方の「良い先生」の基準は違うものだと言う事を理解しておきましょう。
そして、お子さんが苦手なお友達もいるかもしれない事を頭に入れておくといいですね。
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夜泣きがひどい時の対処法は?
保育園に行くようになってから、夜泣きがひどくなった。原因は保育園かも。でも原因でも辞めさせるわけにはいかない!
治まるのを待つしかないのかな?と思いますよね。でも、夜泣きがひどくなった時の対処法もあるんです。
保育園に行くようになったら、自然と親子の触れ合いの時間が減ってしまいますよね。
親子との触れ合いの時間をまずは、しっかり確保しましょう。お風呂の時間でも、夕飯の時間でも寝る前でもいいです。
お子さんとゆっくり関われる時間を作ってあげて、お子さんが安心できるようにしていきましょう。
園で働いていた時に
「保育園に早く慣れさせるために、親子の時間を少なくしています」
と言う方がいましたが、逆効果になってしまいます。お家の方とゆっくり、しっかりと関わる時間がある事で、お子さんは「愛されいるんだ」と言う安心感が生まれます。
その安心感がしっかりあればあるだけ、保育園にも慣れていきます。保育園でも不安、お家でもパパママとの時間が無いではお子さんの心の休まる時間がないですよね。
初めて保育園に行くようになったり、環境が変わった場合子ども達は、子どもなりに凄く頑張っています。
お家では安心できるように、しっかりと時間を作ってお子さんの安心感をつくっていきましょうね。
関わる時間も作っているのにどんどんひどくなっていく場合は、担任に相談してみましょう。
お家の事だから…と言う事を遠慮する方がいますが、保育士はお子さんの体調や、精神面も把握する事でその子に合った保育をする事が出来ます。
お子さんにしっかり合う保育をする事はとても大事な事なんです。
何歳クラスでも同じです。なので、夜泣きがひどくなったら言ってくださいね。保育士は、園でのお子さんの様子を見て、お家の方にお話をし、原因が何かを一緒に考えます。
もし、園ですぐに対処できる事が原因だったら対処しますし、苦手なお友達や何か嫌な事をされた日に夜泣きがひどいと言う事が分かればお子さんへの対処の仕方を変える事も出来ます。
保育園に行く事を嫌がっている事が原因ならば複数担任の場合、お子さんの【担当保育士】と言う担任がいます。
その担当保育士がしっかり、お子さんに付き、早く保育園に「安心できる人がいる」と言う事が分かってもらえるようにします。
担任が1人の場合は、副担任や学年主任の先生に協力してもらい、担任の先生が「安心できる人」と言う事を分かってもらえるような保育内容にする事が出来ます。
「一人の為にそこまで…」と思うかもしれませんが安心できる人=担任と思ってもらう事はクラス全体に必要な事です。
保育の見直しや、関り方の見直しにも繋がりますので、夜泣きがひどい場合は遠慮なく相談してください。
保育園でも寝ている時に泣く場合
夜泣きではないですが、夜泣きがひどい子で、保育園のお昼寝の時間にも寝ている時に泣いてしまう子がいます。
そんな時は、担任が対応しますが、中々お昼寝の睡眠時間の確保が出来ない場合もあります。
お昼寝の睡眠時間の確保が出来ない事で、機嫌が悪くなり、夜泣きに繋がってしまう事もあるんです。
もし、お家で、夜泣きがひどかったら、保育園でお昼寝の時間ちゃんと眠っているのか泣く事は無いかを聞いてみるといいですね。
もし、泣いている様だったら、園でどのように泣いた時に対応しているのか聞いてみるといいですよ。
保育園で、保育士の対応の仕方で安心して寝付く事が出来ている場合は、保育士の対応の仕方をお家で真似をする事でお家と園と同じ対応が出来るので、
子どもも夜もお昼寝も安心して眠る事が出来るようになる場合もあります。
夜泣きがひどい場合は、園でも泣いていないか、聞いてみると、夜泣き対策に使えますね。
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保育園に行くようになったから夜泣きがひどくなり、改善した経験談
私が1歳児クラスの担任をしている時に、4月から新園児さんとしてYちゃんが入園してきました。
Yちゃんは、初めての保育園で慣らし保育時間ずっと泣いていて、お家に帰ったら疲れて寝てしまう事がほとんどの慣らし保育でした。
慣らし保育が終わって、17時までの保育になってから、夜泣きがひどくなりました。
お母さんは夜泣きの事はお話してくれませんでしたがお母さんが、凄く疲れている表情だったので「夜眠れてますか?何か心配な事や困っている事ありますか?」と聞いたところ、
「夜泣きがひどくなって、睡眠時間がほとんどないんです。Yには申し訳ないですが疲れてしまって…」との事だったので、夜泣きの状況を詳しく聞き、お家での関わりの時間などもお話ししました。
Yちゃんが初めての子だったので、育児や仕事、家事に追われていて中々Yちゃんと関わる時間の確保が難しいことが分かりました。
まずは、Yちゃんと関わる時間とお母さんがゆっくりできる時間の確保の為に、お父さんも呼んで、面談しました。
Yちゃんの状況をお話をして、まずは出来るだけ、時間を作ってYちゃんとの関りを作ってあげてください。とお伝えしました。その後、夜泣きの回数は減ったけれど、酷い時は本当にひどいです…。
と言う話があったので、連絡ノートに、夜泣きがひどかった日の記入をお願いしました。
連絡ノートと、夜泣きがひどい日、保育園で夜泣きがひどかった時の園の生活を見比べる事を続けていたらある決まった時にYちゃんの夜泣きがひどい事が分かりました。
それが「給食にお肉が出ている時」だったのです。Yちゃんはお肉は食べられるけれど、揚げている物や、焼いている物は好きでも、煮ている柔らかいお肉が苦手だったんです。
それでも、お友達が食べているのを見て、Yちゃんも、少し食べる仕草を見せていましたが柔らかいお肉が出た日は必ず、ひどい夜泣きをしていました。
お母さんにその事を話したら「まさか食事だとは思いませんでした…給食を変える事は出来ないからどうすればいいでしょうか?」とお話しされました。
私も何度か工夫をして、揚げ物と一緒に、お肉をあげてみたり、ご飯と混ぜてあげていましたが、効果なし。
お家でどのようにあげているのか聞きましたが、お家では食べないので柔らかいお肉は出さないとの事。
どうすれば、嫌がらないで食べられるのか、試した結果Yちゃんの大好きな煮物と一緒に、お肉を小さくちぎってまぜて、
それをご飯と一緒に食べる事でYちゃんも喜んで食べるようになり、その日は夜泣きなしでした。
だんだん、煮物や、野菜など混ぜる物を少なくして、小さくちぎったお肉をご飯に混ぜて食べさせる事が出来るようになり、私が食べる真似をしたり、
自分でスプーンを口に持って行った時に褒める事を繰り返したことで、自分から、お肉混ぜご飯を食べるようになりました。
自分で食べれた日も夜泣きなし!夜泣きの改善に成功して、お母さんもホッとしていました。
夜泣きの原因と言うと、保育園自体、保育士、お友達、寂しさが浮かびますが、Yちゃんのように食べ物のパターンもある場合もあるんだなと、私自身凄く勉強になりました。
この場合、お母さんが遠慮して、夜泣きの事をお話してくれなかったら、原因が柔らかいお肉と言う事が分からず、柔らかいお肉が出るたびに、Yちゃんは夜泣きがひどくなっていたと思います。
あの時に、お母さんがお話してくれたことに凄く感謝しました。
その後Yちゃんは保育園にも慣れていき、自分から遊びたい物を持ってきてくれたり私の膝の上を独り占めして喜んでくれたりと言う姿が見られるようになって、保育園になじむ事が出来ました。
子どもも、我慢したり、頑張りすぎた事で、ストレスから夜泣きがひどくなるので、早く改善する事が出来て本当に良かったなと思う出来事でした。
夜泣きがひどくなったら、一人で抱え込まないで
夜泣きがひどくなったら、一人で抱え込まずに、担任に相談してみましょう。
解決策が見つかったり夜泣きが落ち着いてくることもあります。また、相談できる相手がいる事でお家の方も気持ち的に少しはスッキリ出来ると思います。
一人で抱えがちな夜泣きですが、保育士も、日中お子さんの様子を見ているので何かあったら相談をして、一緒に解決策を見つけていきましょうね。
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