保育園へ不信感をもってしまうきっかけや解決策は?私の園での経験談

保育園へ不信感をもってしまうきっかけや解決策は?私の園での経験談

保育園生活、できることなら親子ともども楽しく毎日過ごしたいものですよね。

 

 

しかし保育園の中では大人同士も新しい人間関係ができる上に、子ども同士や保育士を介した様々なコミュニケーションも生まれる場であるといえます。

 

 

多様な価値観や子育て観、性格をもった人が大人子ども問わず集まる環境であるため、そこからは意見の食い違いや受け止め方の違い、

 

 

コミュニケーション不足といった様々な要因から不信感を持ってしまう可能性が誰しも十分にあります。

 

 

今回はどのような時に不信感を持ちやすいのか、どう対処すれば良いのかについて保育士としての現場で起きた経験談も交えながら紹介していきたいと思います。

保育園で不信感をもってしまうきっかけって?

 

保育園で不信感をもってしまうきっかけとなる主な要因は

 

 

・ママを取り巻く人間関係

 

・保育士と保護者との価値観の相違

 

 

といったものがあげられます。

 

 

きっかけは小さなボタンの掛け違いだったことが、段々とママの中で積み重なってしまい、相談や解決ができないとその不安や疑問が不信感へと変わっていってしまうのだと思います。

 

 

保育園は子どもの集団生活の場でもあり、保育園生活中の様子や子どもの姿を保護者の方はずっと見ていることはできません。

 

 

園生活の中ではいくら防ごうと気を張っていても子ども同士のトラブルやケガが発生し、子どもには辛い思いや痛い思いをさせてしまうことも少なからずあるのが現状です。

 

 

保護者の方は子どもがケガをしたという事実を電話やお迎え時に口頭で初めて伝えられるので、その経緯や相手の子どもの状態を心配し、知りたくなることは当然ですよね。

 

 

そこでの保育士の対応や説明が曖昧だったり、誠意がなかったりすることは保護者の方の中にもやもやとして残り、不信感になる最大のきっかけといえます。

 

 

また保護者同士のコミュニケーションや子育て観の行き違いからくるトラブルにも遭遇してしまう場合も考えられます。

 

 

「子ども同士が些細なことから揉めてケンカをしてしまい、ケガをさせてしまった」

 

 

「家で子どもが〇〇ちゃん(くん)がいつもいじわるすると言っているけどどういうこと?」と

 

 

親が子どもを思う気持ちが強いからこそ親同士もしっかり話し合って解決したいと思う保護者の方もいます。

 

 

しかし中には「子どものケンカだからね」とあまり深刻に捉えない保護者の方もいます。

 

 

このような子育て観や価値観の行き違いからお互いに思ったような対応や返答が得られないと保護者同士の間にも溝が生まれてきますし、

 

 

保護者の方によってはこのような揉め事を担任保育士や園長に愚痴がてら報告することもあります。

 

 

こういった問題を保育園側も把握していながら何の対応もフォローも無いとなるとそれも保育園に対する不信感のきっかけとなるでしょう。

 

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保護者同士のやりとりが原因で不信感をもってしまった時はどうすればいいの?

 

子どもを介した保護者同士のいざこざは表立ってないだけで実際には小さい事件が結構あるのが保育園です。

 

 

子ども同士の関係や性格もあるので仕方ないといえば仕方ないのですが、例えば「毎回同じ子が自分の子にケンカを仕掛けているみたいなので何とかしてほしい」

 

 

「〇〇ちゃん(くん)は乱暴だし言葉遣いも荒いから自分のこと遊ばせないでほしい」というような内容が実際にありました。

 

 

どちらも保護者同士で話し合いはしているものの、価値観の違いや態度が納得いくものではないということで折り合いがつかず保育園としての対応を求める要望が出ていました。

 

 

すでに互いの親同士の間には溝ができてしまい、すぐに対応してくれない保育園に対しても多少の不信感を抱いているような状態でした。

 

 

このように親同士のいざこざが原因で保育園において不信感をもってしまった時は、早期の解決や対応を求める気持ちは十分に分かるのですが、

 

 

保育園としても事実確認や双方の保護者の話を聞き取り、保育園としての対応を職員で周知しておくといった必要もあるために対処の方針が定まるまでに数日かかる場合もあります。

 

 

保育園としては明らかにどちらかに非がない限りは中立の立場を守る義務もありますので、

 

 

「意見を言ったのにすぐ対処してくれなかった」

 

「私の味方をしてくれなかった」

 

 

というように怒りや不満に任せてネガティブに捉えずに、怒りを鎮めて少しの間落ち着いて待つことをオススメします。

 

 

自分の子どものこととなるとどうしても神経質になりがちですが、一度冷静になってみることで今まで見えていなかった子どもの姿や事実に気付けることもあります。

 

 

保育園としても、親同士としても特定の保護者やお子さんと長い間気まずかったり、溝が出来たままだったりすることは本意ではありませんよね。

 

 

保育園側としても要望や意見があった以上は時間がかかってもしっかりと納得がいくまで解決に尽力してくれるので、あまり事を荒立てない方が得策です。

 

 

もしそれでもいつまでたっても対処や解決に結びつかなそうだなと判断した場合には再度園長や主任など上の立場の職員に改めてしっかりと話をしてみると良いでしょう。

 

 

保育園の対応や特定の保育士に不信感をもってしまった時はどうすればいいの?

 

子どものケガの対応や方針、保育士の子どもへの声かけや関わり方など、親として「それってどうなの?」と疑問に思うことや

 

 

「家ではそういうしつけはしていない」と家庭と保育園とでの子育て観の違いに不安を覚えることは誰にでもあり得ます。

 

 

保護者側にも色々な性格や価値観をもち、育った背景や環境も違う方がいるように、保育士とひとまとめに言っても個々の先生の人間性や考え方にはやはり個人差がみられます。

 

 

保育士と保護者と子どもの関係も一つの社会における人間関係ですので、どうしても相性というものがあり、分かり合えない部分も出てくることがあるでしょう。

 

 

しかしこの相性や価値観の相違が不信感に繋がってしまっては信頼関係が築けず、家庭と保育園で連携していくことが難しくなってしまいますので対処が必要です。

 

 

「今の担任の先生には安心して子どもを預けられない」「こちらの要望に対して誠意ある対応が得られない」

 

 

といった内容は実際に保護者の方から意見としていただいたことがあります。

 

 

中には「少し疑問や不安に思うこともあるけれど、担任の先生なりに頑張ってくれているから面と向かって言いづらい

 

 

」と思いはあるのに飲み込んでいる保護者の方もいることと思います。

 

 

そのような時は遠慮せずに、同じクラスに信頼できる他の担任保育士がいればそちらに、もしくは直接園長や主任保育士に相談してもらって構いません。

 

 

それでも言いづらいという場合は保育園ごとに保育園に対する要望や意見を専門に聞いて解決に向けて動いてくれる第三者機関が必ず定められているので、

 

 

そこに連絡してみるのもオススメです。

不信感をもった時は誰にどう相談して解決するのがベスト?

 

何らかの理由で保育園で不信感をもってしまった時は、煮え切らない対応にイライラしてしまったり、子どものことを心配するあまり解決を急いでしまったりして当然だと思います。

 

 

しかしだからといって大声で不満をぶちまけたり、一方的に不満や悪口を言い続けたりするような態度は問題の根本的な解消には至りません。

 

 

不信感をもった時こそ冷静に相手の話をしっかりと聞き取る姿勢こそ、早期解決へのカギであるといえます。

 

 

実際に私が経験した保護者の方の不信感に対する保育園の対応としては、不信感の内容をしっかりと聞き取り、

 

 

その事例の大きさや重大性を考慮して保護者と保育園の1対1で解決すべき事案なのか、

 

 

それともクラス全体で説明会や意見交換会を開いて解決すべき事なのかどうかを見極めてその事案や内容ごとに適切な対応をとれるように最大限配慮することで早期解決へと努めます。

 

 

つまり不信感をもった保護者の方が、どれだけ分かりやすく不信感をもった経緯や原因、

 

 

それにまつわる人間関係や家庭の事情などを包み隠さず話してくれることが解決への近道となるのです。

 

 

怒鳴り散らしたり、自分の怒りだけを一方的に伝えたりするだけでは、それを聞いた側もなかなか状況が把握できませんよね。

 

 

中には保育園全体に不信感をもってしまっていて、「もう誰にも相談できないし信じられない」と思い詰めてしまう方もいるかもしれません。

 

 

そういう時には無理に保育園に最初から相談をしなくても、近くにいるママ友であったり、

 

 

旦那さんであったりというような身近で何でも話せる存在にまず愚痴りがてら話をしてみても良いでしょう。

 

 

根本的な解決や具体的な調査が必要だと思えば役所の保育課などに行っていただいても構いません。

 

 

なによりも一度持ってしまった不信感を誰にも言えずに一人で抱え込んでしまうことは精神的にも良くありませんし、

 

 

子どもも何となく感じ取ってしまって保育園が嫌いになってしまうかもしれません。人によって何をもって不信感から解放されるかのレベルや感じ方は異なります。

 

 

まずは信頼できる誰かに悩みや自分の思いをすべて吐き出して聞いてもらい、客観的な意見も受け止めてみると冷静になれて良いでしょう。

 

 

不信感のきっかけは些細な行き違いや価値観の違い。一度冷静になって相談を

 

保育園で不信感をもってしまうと毎日子どもを保育園に連れていくことも、不信感の対象である特定の保育士や園長と顔を合わせることも辛くなってしまい悪循環です。

 

 

様々な疑問や不安、違和感が解消されずに積み重なって大きな不信感になってしまう前に、どんなことでも遠慮なく何でも担任保育士や園長に言ってしまって大丈夫です。

 

 

中には相性の悪い相手もいるかもしれませんが、その反面で相性が良く何でも相談できる相手もいるはずです。

 

 

つい不満を抱えるとカッとなってしまいがちですが、子どものためにも一度落ち着いて冷静に話し合ってみてくださいね。

 

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